今回はEdifierより、レトロかっこいい大出力のバケモンスピーカー「S300」を紹介します。
- 80mWの大出力とClass-D TIデジタルアンプを搭載
- 1.25インチチタンドームツイーター&5.5インチアルミ振動板ウーファーで繊細かつ迫力ある音を再現
- Wi-Fi(2.4GHz/5GHz)接続&Apple AirPlay 2対応。
- LDACやALACにも対応し、最大24bit/96kHzのハイレゾ音源を無線で高品質再生
- Bluetooth 5.4搭載、LDACコーデック対応&マルチポイント接続対応
- USB-CおよびAUX端子で24bit/96kHzの高解像度音源を忠実に再生
- Hi-Res Audio認証も取得済み。
- 直感的で使いやすい操作性
価格は定価だと45,980円となっていますが、セール時は39000円ほどで買えることが多いです。
今回はEdifier Japanさんより紹介用に提供いただいたので、どれほどの実力かチェックしていきましょう。
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Edifier S300 外観・付属品
パッケージはかなり大きいので、今回はカットで。

- スピーカー本体
- 電源ケーブル
- 3.5mmオーディオケーブル
- USB-Cケーブル
- リモコン
- 単四電池
- 取扱説明書
- 安全注意事項
S300の本体はこちら。まずデケェ!!

縦幅・横幅が大きいだけでなく、奥行きも23cmもあるので、設置する際は相応のスペースが必要です。

細めの小洒落たラックだと、棚からはみ出してしまう可能性があります。
ハンドメイドの木製筐体、編み込みメッシュスのピーカーグリル、スタイリッシュなメタルボタンを備えたレトロモダンなデザインとなっています。おしゃれ。

木の質感も高く、価格相応のラグジュアリーさを感じられますね。
天面にはEDIFIERのロゴプレートがワンポイントとして入っています。

前面にはメタル製の電源スイッチや曲送り・再生・曲戻し用のレバー、ボリュームノブが備わっています。

やはりスピーカーにはレバーやノブを合わせるのが一番おしゃれ!
ただ、欲を言えば低音や高音の調整用ノブもアナログで欲しかったですかねー。
背面にはAUX IN、USB-IN、メガネ型の電源端子が備わっています。

AUXだけでなくUSBオーディオに対応しているのはありがたい。
ただ今回はバッテリー駆動ではなく電源は必要になるので、どこでもお気軽にってタイプでもないです。
付属でリモコンもついているので、アプリやスマホを使わず遠隔に操作もできます。
カラーバリエーションはブラウン、ブラックウォールナット、アイボリーの3色となっています。

今回送っていただいたのはブラックウォールナットになります。
Edifier S300 スペック
製品名 | Edifier S300 |
---|---|
価格 | セール価格 ¥43,980 通常価格 ¥45,980 |
定格出力 | ツイーター:15W ×2 ミッドバス:50W ×1 合計:80W |
スピーカーユニット | ツイーター:1.25インチ ×2 バスユニット:5.5インチ ×1 |
Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.4 |
再生周波数帯域 | 48Hz~40kHz |
対応コーデック | SBC / LDAC / ALAC(AirPlayのみ) |
入力端子 | Bluetooth / USB-C / 3.5mm |
入力感度 | AUX:500 ± 50mV USB-C:550 ± 50mFFS Bluetooth:550 ± 50mFFS |
S/N比 | ≧85dB(A) |
外形寸法 | 351 × 231 × 204 mm(横幅×奥行×高さ) |
重量 | 約6.23kg |
同梱品 | スピーカー本体 / 電源ケーブル / 3.5mmオーディオケーブル / USB-Cケーブル / リモコン / 単四電池 / 取扱説明書 / 安全注意事項 |
Edifier S300 レビュー
まずはネットワークに接続しよう
音質の評価に入るまでにS300をネットワークに接続しましょう。
まずはアプリ「Edifier Home」をダウンロードし、S300の電源を入れてボリュームノブを押し、LEDランプを「白」にしてAirPlayモードにします。

するとアプリから「S300」を接続できるようになります。
まずネットワークの接続を要求されるので、自宅で使っているSSIDを選択し、そのSSIDのパスワードを入力しましょう。

パソコンにWi-Fiを接続する時のような感覚で設定できるので難しいことはなにもありません。
接続が完了すればAirPlayが使えるようになります。
AirPlayが超絶便利
そしてこのAirPlayが超絶便利なんですよ。S300の強みはこのAirplayですよ。
こちらを設定しておけば、iPhoneやiPad、Macなど自宅にあるあらゆるApple デバイスから再生ができるようになります。
感覚で伝えるならば「ペアリングなしで4〜5台同時に接続できる音質の良いマルチポイント」のような感じです。
超便利でしょ? AirPlayが使えるBluetoothスピーカーはなかなかないので、ここはS300の大きな強みになるかと思います。
マルチルームも使えるので、各部屋でマルチルームに対応したスピーカーから音源を同時に鳴らすこともできますね。
Androidユーザーは使えないので、基本LDACまたはUSB-Cでの接続になるかと思います。
音質について
音質についてですが、出力がバカ高くて広がりのあるサウンドという感じでしょうかね。低音の臨場感はスゴイです。
ずっと前に紹介したD12やQD35と比べると低音の量感が段違いですね。
今回はAirPlayを使った前提での評価となります。やはり一番の強みなのでそこは使っとかないと。
音の傾向
音の傾向はそのままだと低域の量感がかなり多いですが、ボーカルは聴きやすいバランスになっていますね。
デフォルトのイコライザーは「ダイナミック」になっていますが、他のプリセットに変更するだけで音の傾向はガラッと変わります。
今回はダイナミックを基準に紹介していきます。
音場
音場は部屋全体を包み込むように広がっていく感覚。
出力の高さのおかげか、部屋の隅から隅まで音が広がっていく感覚があります。
定位は甘めの楽器やボーカルの距離や方向は掴みにくいように感じました。
低音
低音は臨場感が凄まじく、ドゥォンと響くような立体的な低音を表現します。キックやサブベース、ミッドベースの音がズンズンドコドコベンベンと部屋に響かせます。
迫力だけで攻めているように聴こえますが、意外と深みもあり輪郭も追いやすく、迫力重視でありつつも上質な低音という印象です。
高音
高域は良く言えばマイルドで聴き疲れがしにくい音、悪く言えば伸びが悪めですね。
粒立ちは甘めでストリングスやアコースティックギターなどの生楽器系を自然な音を表現をするのは苦手。あとエレキギターのジャキジャキとしたキレの良い音の演出も苦手ですね。
高めのシンセサイザーなどの電子音や、パーカッションなどはキレの良さ持たせながら優しく聴かせます。
低音の量感が多い楽曲だと、高域が埋もれがち。もう少し高域の量が欲しいところです。
中音
量感の多い低音ののなか、ボーカルは伸びやかでクリア。
ただ分離感はそこまで高くはなく、中域部分は音の塊として聴こえてくる感覚はありますね。
ボーカルは前に出てきますが、少し周波数帯の高いギターやシンセサイザーのメロディパートは埋もれるように聴こえますね。
おすすめのジャンル
全体的に低音の量感が多く、それでいてマイルドなので、ミドルテンポのポップスやヒップホップなどのブラックミュージックなど低音とボーカルに軸を置いた楽曲が得意なように感じましたね。
キックやサブベースの躍動感も素晴らしいので、エレクトロやヒップホップとの相性もいいです。
LDACで聴くと
AirPlayだと全体的にマイルドで聴きなじみの良い音でしたが、LDACだともう少し固めで輪郭がカチッとした音になります。
ただ、高音質コーデックとはいえBluetooth接続で音が圧縮されていることには変わりないため、AirPlayと比べると音の密度が薄くなるような感覚があります。
USB-Cで聴くと
USB-C接続で聴くと、Airplayと同じ音の傾向でありつつ、もう少し音が濃密になるように感じますね。
解像度や伸びやかさ、細かな音の粒立ちまで感じ取りやすくなりますね。
AirPlayと比べても明らかに音質が良いことがわかります。
利便性を重視するならAirPlayの方がいいと思いますが、音質をより重視するならUSB-C接続が良いかと思います。
ボクならAirPlayで使いますけど。
アプリでできること
S300はアプリ「Edifier Home」に対応しています。
いつもの「ConneX」は使えないのでご注意ください。

- 接続方式の切り替え
→Bluetooth、AUX、USB、AirPlay - イコライザー
→Dynamic、Classic、Monitor、Vocal、Customizedの5種類から選べる - マニュアルの閲覧
- マルチポイントの設定
- 電源タイマーの設定
- etc……
イコライザー
イコライザーはDynamic、Classic、Monitor、Vocal、Customizedの5種類から選べます。

Dynamicが一番S300らしい臨場感のあるサウンドになりますが、低音が多すぎると感じる方は「Classic」が低音と高音のバランスが良い音になりますよ。
Customizedは62Hz〜16kHzの間で5バンドで調整が可能です。

Dynamicだと低音が多すぎる、けどClassicだと低音が少ないと感じた場合はちょうど良い
まとめ
80Wのハイパワー、臨場感のあるサウンド、レトロモダンでおしゃれなデザイン、そしてAirPlayによる利便性の高さ。
この辺りが強みのスピーカーのように感じました。
セール時はさらに安く購入できますので、気軽に大出力で聴けるスピーカーを探している方はぜひ検討してみてください。
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