こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回はスピーカー。しかも個人的に推している中国メーカーEdifierの新製品です。
サイバーパンクな見た目のワイヤレススピーカー「QD35」をレビューします。
見た目に目を引かれがちですが、結構本格的なスピーカーです。
デジタルアンプとDSPチップセットを内蔵して、見た目だけではなく音質もガチでこだわったスピーカーです。
今回はこちらのQD35をメーカーさんから提供いただいたので、実機を使ってレビューしていきましょう。
▼動画版はこちら▼
Edifier QD35 外観・付属品
それではEdifier QD35の外観や付属品をチェックしていきましょう。
パッケージ
Edifier QD35のパッケージ。でけぇ。でけぇ。
開封するとこんな感じ。
付属品|
- 電源ケーブル
- 3.5mm-3.5mm オーディオケーブル
- USB-A to USB-A ケーブル
- クリーニングクロス
- ステッカー
- マニュアル
本体
本体はこちら。メカニカルな見た目が際立つデザインです。
正面はアクリルパネルみたいですね。
左下には時計の表示もあります!地味に便利。
右下にはEdifierのロゴがあります。
スピーカーの3インチミッドバスドライバーにはアルミニウム合金製のダイアフラムを採用。60Hzまでの低音と豊かな中音を再生できるとのことです。
ツイーターにはシルクドームの1インチツイータを搭載しています。
フルデジタルDSPチップセットを採用し、音声信号を高音と中低音別を正確に分割。
40Wの出力で部屋の隅々まで豊かな音をひろげてくれるとのことです。
背面パネルにはハイレゾ信号の入力に対応したUSB-A端子とAUX端子を搭載。
またコーデックはLDACにも対応しているため、96kHz / 24bitの音源も再生可能です。
なので音源の入力はBluetooth、USB、AUXの3種類になります。
電源はバッテリー非搭載で、駆動するにはメガネケーブルを常時さしておく必要があります。
電源端子横には電源スイッチと、あと両側にバスレフポートがあります。
右側に入力切り替えスイッチやボリューム調整、ライトエフェクトを変更すためのノブが備わっています。
またそれぞれボタンにもなっていて、ボリュームの部で再生停止、EQの切り替え、ライトエフェクトは一回押すとエフェクトの変更などが可能です。
左側にはUSB-AとUSB-C端子が備わっているのですが、これが入力端子ではなくてバッテリー給電用の充電ポートになっているんですよ。
しかもガチのACアダプターにも使われている「窒素ガリウム」を採用した給電端子になっていて、USB-Cのみだと最大35W、USB-Aの場合は最大18Wの出力が可能です。
USB-C端子ならMacbook Airも充電できるやつですね。
ちなみにUSB-A、USB-C両方使った場合は、どちらも最大で18W出力になります。
これひとつでスピーカーだけでなく、インテリア、時計、充電ポートと1台4役を備えたスピーカーとなっています。
Edifier QD35 レビュー
それではQD35をしばらく使ってみましたので、レビューしていきましょう。
アプリについて
アプリではイコライザーやライトエフェクトの設定ができます。
イコライザーについて
イコライザーは「Music」「Game」「Movie」「DIY」の4つから選べます。
ただ、イコライザーはそこまで大きな変化はないらしく、DIYでも±3dB程度しか調整できません。
ガッツリ音の変化を楽しめるというよりは、細かな調整くらいで考えておいた方が良いですね。
ライトエフェクト
むしろライトエフェクトの方が本格的で、めちゃくちゃ細かく設定できます。
ライトエフェクトは「Breathing」「Shooting star」「キラキラとカラフル」「グラディエント」「TempoEmo」「Static」の6つから選べました。
個人的に気に入っているのは「TempoEmo」。
音楽にあわせてライトエフェクトが可動するのでエモいです。
ただ、USB接続時はエフェクトが連動しないみたいで、Bluetooth接続時のみ音楽に合わせて動くような感じですね。残念。
色味もプリセットで用意されているものからクリックすると、さらに細かな色味の調整から、明るさの変更、お気に入りの設定まで行えます。
Edifierさんのアプリの技術がすごい、ライトエフェクトに本気出しすぎじゃね?
その他設定
その他にできることは少なく、時計の調整や、入力ソースの変更、あとはLDACをONにするかの設定くらいです。
高音質コーデック「LDAC」はアプリでONにしないと使えないので、これは必ずONにするようにしておきましょう。
Androidなどであれば使えるコーデックですが、iPhoneの場合はAACコーデックまでとなるので、高音質コーデックの恩恵は受けられません。
ご注意ください。
音質|ドッシリとした低音が特徴
QD35の音質ですが、ドッシリとした重低音が特徴で、かといってブーミーになりすぎないところが良いですね。
今回の検証では、Xperia 5ⅣでLDACで接続して検証しました。
小音量でBGM用スピーカーとして使っても、音痩せせずに豊かな音で鳴らしてくれます。
YouTubeとかでよくあるChill MusicをBGMとして流すと、ライトエフェクトとの掛け合わせでめちゃくちゃエモい感じになりますよ。
大音量でYOASOBIとかEveなどのポップスも流してみましたが、ノリノリの重低音でありつつボーカルも埋もれません。
ただスピーカーが、ウーファーとツイーターのひとつずつでモノラルになってしまうので、左右への広がりや解像度感が低め。
価格を考えるとコスパはそこまで高くはないかなと思います。
USB接続であれば緻密な音に
次にUSBで直接Macbookに接続してみました。
USB接続だと少し荒めだった音が情報量たっぷりになって、より緻密な音で鳴らしてくれるように感じましたね。
Bluetooth接続とけっこう音が違うので、デスクトップで使うならUSB接続推しですね。
本格的に音楽を楽しみたい場合はステレオスピーカーがおすすめですが、BGM用くらいであればUSBでパソコンと常時接続してQD35を使うのもおすすめです。
一応スマホに繋いでも検証してみたのですが、Xperia 5Ⅳは反応しませんでしたね。相性があるのかなー。
インテリア兼スピーカーとしては優秀
インテリア兼BGM用スピーカーとしてはとても優秀なんですよ。
似たようなスケルトンデザインのスピーカーも知っていますけど、あれエントリーモデルで90,000円くらいするのでめっちゃ高いんですよ。しかも音質に対するコスパめっちゃ悪いし。
それと比較すると、QD35はスケルトンデザインでありつつ、ライトエフェクトもありつつ、音質もしっかりしているので、インテリア+スピーカーと考えればコスパは高めです。
ボクの部屋はゲーミング風にはなっていないのでオシャレには着飾れませんが、デスクにライトテープとか貼っているオシャレデスク民の方ならいい感じにできそうですね。
本体の大きさも絶妙で、モニター下にギリギリ収まる範囲ですし、ゲーミング部屋にはめちゃくちゃ合うと思いますよ。
作業デスクだけではなく、棚において、時計 兼 インテリア 兼 スピーカーとして使うのもおすすめです。
まとめ
総合評価
4/5
QD35
- 同タイプのインテリアスピーカーと比べると音質も良くて安め
- ライトエフェクトが豊富
- 充電ステーションとしても使える
- 時計としても使える
- LDACに対応
- BluetoohからUSB、AUXまで接続方法が豊富
- スピーカーの性能だけで見ると割高
- モノラル構成
4.1
音質
4.1
利便性
4.5
おしゃれさ
Bluetooth | 5.2 | 最大再生時間 | バッテリー非搭載 |
コーデック | SBC,LDAC | 充電時間 | – |
ドライバー | バスユニット:76mm 3インチ ツイーター:25mm1インチ | 入力端子 | Bluetooth, AUX, USB-A |
定格出力 | 合計40W 15W(ツイーター) +25W(ベース) | 給電 | USB Type-A, USB Type-C 最大35W |
専用アプリ | ◯ | 質量 | 約2.7kg |
マルチポイント | – | 公式サイト | こちら |
- ゲーミング部屋など自分の部屋のコンセプトに合うスピーカーが欲しい
- スケルトンデザイン、ライトエフェクトが好き
- 音質も妥協したくない
もちろんスピーカーとしての機能だけで見れば他にも選択肢はありますけど、インテリア込み込みで検討するのはアリだと思いますよ。
ボク光るイヤホンとかは全く興味ないんですけど、そもそも自分で光っているところ見れないんで。
ただ、光るスピーカーはアリです。見て楽しめますしインテリアにもなりますし、音楽に合わせてライトエフェクトも点滅してくれるのでエモいです。
Edifierなんで音もいいですしね。
USB接続の音が良かったので、個人的にはデスクトップスピーカーとして使うのがおすすめ!
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