以前、ヘッドホンユーザー必携の神アクセサリーとして紹介したEarTouch。
イヤーパッドにカバーをしつつ、ドライバーの開口部は塞がない画期的なデザインで爆売れしまくっているアクセサリーです。
ボクも一度使ってから、これがないとヘッドホンが使えなくなりました。
以前紹介したときもあってめちゃくちゃ反響があって、ボクが把握しているだけでもリアルに200個くらい売れていました。
その後EarProfitとして名前を変え、ブラッシュアップされ続けてきました。
今回はそのEarProfitの最新作「EarProfit PERFORM Ver 1」を紹介します。
これがなかなか進化しているみたいなので、前作の「EarProfit」や「EarTouch」と比べながら検証していきましょう。
動画版はこちら
EarProfitについて
まずは、EarProfitの概要をお伝えします。
元々EarTouchという名前でしたが、海外の商標の問題でEarProfitという名称に変更して、ついでにブラッシュアップさせたみたいです。
やはり一番の特徴はドライバー部分を塞がずにパッドをカバーする特許技術で、従来のヘッドホンカバーのように音質や装着感を阻害しない理想のカバーとなっています。
表面素材にはスポーツウェアにも採用される東レの「トリノクール」という素材を採用しています。
このトリノクールによって以下のような特徴があります。
- 高い伸縮性であらゆるヘッドホンに対応可能
- 吸汗速乾性で不快感が少ない
- 高い消臭機能
- 洗濯可能でいつでも清潔
- 滑止機能でパッドがズレる心配もなし
この設計によって、あらゆるヘッドホンに装着でき、音質を阻害することなくパッドを保護できるというわけです。
化粧やワックスがパッドに直接つかないので、清潔な状態を保てるのも良いですね。
イヤーパッドは消耗品なので劣化すると交換する必要がありますが、取り寄せに時間がかかったり、1ペアで3000円〜5000円ほどするものも多かったりもします。
そういった交換の手間を省いて、愛機のヘッドホンを長く愛用させられるのが「EarProfit」というわけですよ。
すっごいわかりやすく伝えると、パンツやインナーのようなものです。
下着をつけずに直接ズボンを履くのは嫌じゃないですか。
EarProfitをつければ、衣服を汚すことなくお肌を守ってくれるというわけですよ。
つまり必需品。
最新作 EarProfit PERFORM Ver 1の概要・外観
そして今回発表されたEarProfit PERFORM Ver 1は、同社史上最高のフィット感と最軽量を実現した第5世代のイノベイティブ・カバーです。
パッケージから本気度が窺えるデザインになっています。
前作との一番の違いが、芯材の進化。
今回各モデルの芯材部分だけ送ってもらいました。
まず、EarTouchは継ぎ目のある芯材で、パッドの内側には固定ができるものの、芯材が折れてしまいやすいなど耐久性には少し難がありました。
次に販売されたEarProfitでは、芯材が一体成型化させたことによって柔軟な剛性を持つようになりました。
これで耐久性がアップし、洗濯機を用いてそのまま選択することが可能になりました。
そして、こちらが今回発表されたEarProfit PERFORM。もはや芯材でもなくなった!
これが新たに搭載された「AirFORM」です。
プラスチックから塗付フォームに素材が変わり、芯としての役目を果たしつつ、柔軟性が格段にアップしました!
もはや折れるという概念がなくなりましたね。
前作「真円3mm + 生地厚 1mm」 ⇒ AirFORM「半楕円 1mm + 生地厚 0.5mm」
と芯の寸法もより薄くなっています。
ただ、高音には弱いみたいで、ストーブやドライヤーを当てると変形する可能性があるとのことです。ドラム式洗濯機の乾燥とかもダメかも。
また、時間とともに白いフォーム部分が変色する可能性があるとのことなのでご留意ください。
トリノクールは前作よりも厚めの生地になっているみたいで、FORMを支えやすくしているとのことです。
論理的設計による「楕円率標準化係数μ(ミュー)」を採用
また、カバーの寸法には論理的設計による「楕円率標準化係数μ(ミュー)」採用しているとのこと。
ここからは公式からの引用になりますが
各メーカーの異なる設計思想によりイヤーパッドの形状は千差万別。しかし、ヘッドホン
は人の耳を包み込むように設計されているため、基本的に人の耳の形・大きさの想定を超え
ない。それは、各メーカー毎の楕円率定数mを元にイヤーパッドの設計がされている。私は
、その様々な定数mを数百パターンのデータを標準化した「楕円率標準化係数μ(ミュー)」
を算出し、新カテゴリー「PERFORM」へ採用。
μを新しいイヤーパッドカバー成形の核として、全く新しく・先進的で論理的なイヤーパッ
ドカバーが誕生した。
とのこと。
いろいろ計算してあらゆるイヤーパッドにピッタリ合うように作ったという感じでしょうかね。
この「μ」と「AirFORM」を組み合わせて完成して、究極のヘッドホンカバー「EarProfit PERFORM Ver 1」というわけです。
サイズ展開について
サイズは従来の通り「M55」「XM60」「XM70」「L70」「XXL70」の全5サイズ用意されています。数字が大きいほどサイズも大きいと思ってください。
ヘッドホンに対してサイズを合わせる必要があるので、購入する前に自分のヘッドホンがどのサイズに対応しているか公式サイトの適合表を見て確認しておきましょう。
ヘッドホンにつけてみた
ということで実際にヘッドホンにつけてみましょう。
今回テストで使ったのはBoseの最新ワイヤレスヘッドホン「QuietComfort Ultra Headphones」。
付け方はこんな感じ
この時、ノイズキャンセリングマイクやボタンがカバーに隠れないように、パッドと本体の間の溝に入れ込むようにして装着するのがおすすめです。
はい、以上です。
超簡単!
EarTouchやEarProfitと比べて格段に着脱しやすい
EarProfit PERFORMを使って感じたことが、前作のEarTouchやEarProfitと比べて格段につけやすくなっている点。
EarTouchは芯が硬めで一度館に細くしてから入れ込むような方法だったんで、弾性が強すぎて入れにくいことがありました。
無理に装着しようとして、ひとつ芯を折ったこともありましたね。
EarProfitはかなり改善されましたが、それでもイヤーパッドの内側は少し突っ張ったような感覚になるのは気になっていました。
EarProfit PERFORMは芯がグニャグニャと動くので、雑にパッドの内側に入れてもちゃんとフィットしますし、めちゃめちゃ取り付けやすくなりました。
取り外すときも負荷がかからないから安心して着脱できます。芯が折れる心配もないですしね。
今までのモデルだと取り外しめんどくさくて、他のヘッドホンに流用しにくいという方もいたかと思いますが、取り外すときも負荷がかからないから安心して着脱できます。
洗濯するのが面倒だった人も、サッと取り外して洗濯機に入れて、乾いたらサッと装着するといったことが容易になりましたね。
手持ちのヘッドホンでとりあえず試してみた
SENNHEISER HD 599 SE
こちらはL70サイズが適合。
問題なく装着できました。
TAGO-STUDIO T3-01
こちらはXM60サイズが適合。
問題なく装着できました。
JBL TUNE 770 NC
JBL TUNE 770 NCはパッド内側の懐スペースが狭いようで、うまく装着できませんでした。
JBL TOUR ONE M2
こちらはM55サイズが適合。
問題なく装着できました。
SONY WH-1000XM5
こちらはM55サイズが適合。
問題なく装着できました。
SONY MDR-MV1
こちらはL70サイズが適合。
問題なく装着できました。
ATH-M50xSTS-USB
こちらはXM60サイズが適合。
問題なく装着できました。
SENNHEISER M
HiFiMAN ANANDA NANO
こちらはXXL70サイズが適合。
問題なく装着できました。
SENNHEISER HD 800 S
こちらはXXL70サイズで検証。
パッドがしわしわになってしまって、うまく適合したとは言い難い状況。
非推奨です。
使えないヘッドホンは?
HD 800 Sのような特殊な形状のヘッドホンや、PortaPro、HD25のようなオンイヤー型の小型パッドタイプには適合していません。
またイヤーパッドの内側に懐がないタイプもアウトですね。
もし愛用のヘッドホンが対応していない場合は、一度公式サイトに問い合わせて専用モデルを作ってもらうのも手です。
EarProfit PERFORM Ver 1を使ってみて
サラサラとした快適な装着感
EarProfit PERFORMを装着すると表面がパッドのサラサラとした質感になり、不快感の少ない快適な装着感に変化しますね。
例えばSONY WH-1000XM5だとモッチリとしたパッドで密閉感は抜群ですが、暑い時期に使うと蒸れてしまいます。
パッドには皮脂がベッタリとついてしまい、いくら愛用のヘッドホンでも暑い時期は使いたくありません。
EarProfit PERFORMを使えば、暑いなかでも耳内がムレずに快適に使えますね。
仮に汗をかいたとしても、パッド側には付着しないので愛用のヘッドホンも長持ちさせられます。
装着位置もズレにくい
ドライバーの開口部ごと覆うタイプのヘッドホンカバーを使っていたことがありましたが、サラサラとしすぎる質感とスピーカーの開口部が開いていない影響で装着位置がズレることが多かったんですよね。
EarProfit PERFORMはサラサラとしつつも表面に少し摩擦があるので、装着位置がズレにくいように感じました。
ヘッドホンカバーを使っているのにヘッドホンの利便性自体が悪くなってしまっては本末転倒になってしますしね。
不快感もなく装着位置もズレることもなく、ストレスフリーでヘッドホンを使えるようになりますね!
音質への影響はかなり少ない
EarProfit PERFORMはヘッドホンのスピーカー部が開講した状態で使えるため、音質への影響がかなり少なめです。
完全に影響がないというわけではなく、ほんの少し低域が薄くなるように感じます。
これはパッドの質感が変わることで反響する音が変化したり、耳への密着度が変化したりすることで起こる影響かと思われます。
個人的には、音質への影響がこの程度であれば、装着感の快適さなどをふくめEarProfit PERFORMを使っていたいと思えたほどです。
ヘッドホンカバー EarTouch multi Ver 2 まとめ
EarProfit PERFORMはこんな人におすすめ
- イヤホンよりヘッドホン派
- 梅雨・夏場でもヘッドホンを使いたい
- ゲームやDTMなど長時間ヘッドホンを装着することが多い
- いろんなヘッドホンにつけかえたい
※タブで切り替えができます
EarProfit PERFORMを使ってみて、個人的には全ヘッドホンユーザーにおすすめしたいアクセサリーのように感じました。
EarTouchも激推ししましたが、EarProfit PERFORMになって着脱も非常に簡単になり、洗濯機に突っ込むだけで洗えるようになるなどメンテナンス性も向上しました。
芯が折れる心配もないですし、一つ買えば長く運用できそうです。
予算次第ではありますが、長く使うならEarProfit PERFORMをおすすめしたいところです。
外出先でヘッドホンをつける方や屋内で音楽鑑賞をする人だけでなく、ゲームやDTMなど長時間の編集作業をヘッドホンで行う方は必携のアクセサリーだと思いますので、ぜひ買ってみてほしいです。
従来のモデルよりも工数が多いようで、販売数量に限りがあるようなので、検討している方はお早めに!
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