こんにちは、元イヤホン専門店スタッフのかじかじ (@kajet_jt)です。
世間的にはイヤホン市場は完全ワイヤレスイヤホンに市場を独占されている状況ですが、有線イヤホンもまだまだ負けていないですよ!
今回はオーディオブランド final(ファイナル) よりE3000 レビューしていきます!
特徴はこちら!
- 安心の国産メーカー
- ステンレスからの削り出し、鏡面加工の美しい筐体
- イヤホンマニアでもサブ機として愛用する
そこまで高額ではないイヤホンながらも、品質も音質も非常によく、2018年発売以降、数々の賞を獲得している名機です。
こちらのfinal(ファイナル) E3000をより深掘りしてレビューしていきます。
final E3000 レビュー
総合評価
4.7/5
E3000
- 5000円以下では音が非常に良い
- 付属品が豊富
- 艶っぽい鳴り方で、ボーカルを生々しく表現できる
- タッチノイズがそれなりにする
- ロックなどのテンポの速い曲は、音にもたつきがある
- 感度が低く、やや鳴らしにくい
3.5
高音
4.5
中音
4.0
低音
4.0
解像度
3.5
遮音性
4.5
コスパ
パッケージ
開封
鏡面加工の美しい筐体
本来であれば、イヤホン本体部分が傷がつかないようにカバーがされているのですが、何度か使用しているため、外された状態になっています。
側面には「E3000」の印字が
反対側は「final」の印字があります
ハウジング下部にはL/Rの表記
イヤーピースを外すとこんな感じ
平均的なノズル径なので、シリコンイヤーピースであれば大体のものは使用できると思います。
L字プラグを採用
L字プラグを採用しています。根元部分に負荷がかかりにくい加工がされており、プラグ断線のリスクを軽減しています。
キャリングポーチも付属
イヤホンを持ち運ぶ際は、必ずポーチを使いましょう。
ポーチを使うだけで、傷を防いだり、断線のリスクを軽減させることもできますので、できるだけポーチを使うようにしましょう。
▼付属イヤーピース
「final Eタイプ」のイヤーピースがSS / S / M / L / LLの5サイズが付属しています。耳の小さな方で合うイヤホンがない型でも、SSサイズならうまく装着できるかもしれません。
こちらのイヤーピースは質がとても良く、耳道に合わせてイヤーピースが曲がる「スウィングフィット機構」が備わっており、耳にフィットしやすくなっています。
シュア掛けをするためのイヤーフックも付属
▼イヤーフックを装着
ケーブルを耳にループして使う「シュア掛け」をサポートするためのアクセサリー。イヤーフックを使うことによって、装着感が上がったり、タッチノイズを防ぐこともできます。
付属品やイヤホンの構造を見るだけでも、いかに「final」というメーカーがユーザーのことを考えてイヤホンを製作しているかが分かるかと思います。
スペック一覧
スペック | E3000 |
---|---|
ドライバー | 6.4mm ダイナミックドライバー |
筐体 | ステンレス鏡面仕上 |
感度 | 100 dB/mW |
インピーダンス | 16Ω |
コード | 1.2m |
質量 | 14g |
感度がやや低めなので、音量を上げないと圧のある音がでにくいです。できれば出力の高いスマホやプレイヤーを使ったほうが本来の音を楽しみやすいです。
小さな耳穴でも奥まで挿入できる
E3000は耳に対して直角に差し込む装着方法です。
細身の筐体のため、女性でもイヤーピースのサイズを変更すれば、問題なく装着できます。特別装着感が良いというわけでもないですが、悪いわけでもなく普通といったところ。
イヤーフックを使ってみた
イヤーフックを使うと、装着感が安定し、イヤホンが落ちる不安が解消されます。
タッチノイズも軽減されるので、おすすめです。耳の形状によっては、イヤーフックを使わずに、ケーブルを耳にループさせて使うほうが安定する場合もありますので、自分自身がしっくりくる方法で装着してみてください。
ボーカルの表現力が凄まじい
一聴して感じることは、音が全体的に重心が低めです。楽曲のイントロ中低域寄りのサウンドといった印象を受けます。しかし、ボーカルが入った瞬間にその印象は払拭されます。
人の声はどの帯域もマスクされずに、低域から高域まで、息づかいから声の強弱まで非常に生々しく再現してくれます。決して高域が伸びるイヤホンというわけではないですが、このボーカルの再現力のおかげで、非常にクリアな印象を受けます。おそらくボーカルだけでいえば、この価格帯では勝てるイヤホンは見つからないでしょう。
1万円代前後でも見つかるかどうか・・・ロングセラーのイヤホンの「SHURE SE215SPE」と比較しても、ボーカルの再現力は「E3000」に軍配があがるでしょう。
しかし、ロックやEDM、ノリの良いポップスなどは少し苦手です。音に芯を持たせず輪郭を甘くするような鳴らし方なので、BPMの速い楽曲はもたつき、音がやや団子状になって聴こえてきます。普段から激しめの楽曲を聴かれている方には、兄弟機である「E2000」をおすすめします。
おそらくこの性質がサブ機としても人気が高い原因なのでしょう。メインのイヤホンはロック・ポップス向けに。気分を変えてボーカルをしっとりと聴きたい時は「E3000」に切り替える方が多いのだと思います。
どんなジャンルでもわりと万能にこなすタイプのイヤホンですが、特にバラードやスロージャズなど、しっとりとした楽曲には恐ろしいほどのパフォーマンスをだせるイヤホンです。
final E3000 評価まとめ
総合評価
4.7/5
E3000
- 5000円以下では音が非常に良い
- 付属品が豊富
- 艶っぽい鳴り方で、ボーカルを生々しく表現できる
- タッチノイズがそれなりにする
- ロックなどのテンポの速い曲は、音にもたつきがある
- 感度が低く、やや鳴らしにくい
3.5
高音
4.5
中音
4.0
低音
4.0
解像度
3.5
遮音性
4.5
コスパ
とにかく付属品が豊富に入っており、E3000を使う上で不便を感じることがないです。音質もへたな1万円クラスのイヤホンを購入するよりも良く、このイヤホンをきっかけにイヤホン沼にズブズブと入っていってしまうのではないかと思うほど。すでに沼に浸かりきっている僕でも音が良いと感じます。
音質は割と万能系ですが、激しめの楽曲はちょっと苦手かな?あとは少し鳴らしにくいといった印象を受けます。
総評すると評価は全体的に高めです。5,000円前後の有線イヤホンを探している方には候補に絶対に入れるべきです。イヤホン選びで失敗したくない方にはおすすめです。
こんな人におすすめ
- 有線で音が良いイヤホンが欲しい
- ジャズやバラードなどのジャンルを心地よく聴きたい
- イヤホン選びで失敗したくない
finalの現行ラインナップのイヤホンは、どれを購入しても後悔はしないと思います。(昔のラインナップは攻めすぎていた)大船に乗ったつもりで検討してみて下さいね。
以上レビューでした。