ボーカルの質がやばい!骨伝導ドライバー搭載の名作イヤホン2世代目が登場「BQEYZ / Winter 2」を試す

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こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。

今回はイヤホンマニアの間でも人気沸騰中のメーカー「BQEYZ」から、以前クラファンでも大人気になったモデル「Winter」の後継機「Winter 2」が登場しました!

Winterの音めっちゃ好きなんですよね。あのボーカルの一切埋もれず浮き彫りになっている感覚が最高で、一時期メインの一つとして使っていたほどです。今でも全然好きですよ。

前作「WINTER」から正当進化したモデルで、筐体はコンパクトにさせて装着感を向上させつつ筐体の密着性を高め、ドライバーはブラッシュアップさせた「11.6mm中高域骨伝導ユニット」と「12mmデュアルキャビティダイナミックドライバー」を採用。

その骨伝導ユニットもパラジウム含量を2%→5%に増加させて導電性を向上させまた、「大黒(DAIKOKU)DCCAボイスコイル」を組み合わせることで、電流の効率を良くして、中高域における分離感と伸びしろを向上させたとのこと。

店頭売価:49,000円(税込)のようですが、今回はクラウドファンディング製品となりまして、早割でさらに安く購入可能となっています。

今回は代理店のフォーリーフさんより紹介用に提供いただいたので、前作のWinterやWinter Ultraと比較しながら、Winter 2がどれほどの実力なのかチェックしていきましょう。

ぜひ最後までご覧くださいませ。

クラファンページMakuake:BQEYZ Winter 2

▼動画版はこちら▼

目次
かじかじ
元イヤホン専門店スタッフ
オーディオ販売歴9年。元々イヤホン専門店で店長やWEBマーケを担当してました。

イヤホンをレビューすることは空気を吸うようなものだと思ってます。


2024年1月時点で月間100万PV。
YouTubeチャンネル登録者は7万人ほど

BQEYZ Winter 2 スペック・外観・付属品

パッケージ

それではBQEYZ Winter 2の外観や付属品をチェックしていきましょう。

パッケージは筐体デザインやカラーに合わせたメタリックなデザインになりました。

開封するとこんな感じです。

付属品


付属品一覧
  1. イヤーピース→低音重視
  2. Hi-Fiイヤーピース→音場とボーカル重視
  3. 低反発イヤーピース→装着感と遮音性重視
  4. キャリングケース
  5. 2pin単結晶銅手編みケーブル
  6. マニュアル

イヤーピースは3種類付属していますが、それぞれ特性が異なります。

個人的には半透明のボーカル重視のイヤーピースを装着しています。

キャリングケースは今回は皮革素材になって高級感がアップしました。

本体・ケーブル

BQEYZ Winter 2のイヤホン本体は滑らかな曲線を描いた美しいドイツ製5軸CNCアルミ合金筐体を採用。このデザイン好き。

Winterシリーズはスキーラインの優雅な曲線と蛇年にちなんで蛇の形状も融合させたデザインになっているようです。

Winterとデザイン一緒じゃね?って思ってましたけど、たしかに曲線の向きや細さが微妙に違う!

内側内側はこんな感じ。Winterと比べてフラットなデザインに変更されています。耳に密着させて骨伝導ユニットの効果を高めるためかな。

前作のWinter比で 筐体体積を22%圧縮、より耳へのフィット感が向上しているとのことです。

内側には空気の流れを調整するベント孔がありますね。

ケーブルは着脱も可能で、コネクタは0.78mmの2pinに対応しています。やや埋め込み式みたいになっていますが、フラットタイプのケーブルでも問題なく装着できます。

ノズルは金属筐体を採用した一般的な口型のものを採用しています。

Winter / Winter Ultraと筐体を比較するとこんな感じ。

世代を追うごとに筐体が薄くなり、ヘリクス部もフラットに近くなっていっていますね。

ケーブルは単結晶銅手編みケーブルを採用。

Winterは単結晶銅の銀メッキケーブルを採用していたため、異なる素材に変更されていますね。

質感も良いですし、リケーブルは基本的に必要はないかと。

コネクタ部は2Pinを採用。

耳掛け部は形状固定型です。

分岐部には「BQEYZ」の印字があります。ケーブルアジャスター付。

そして今回はマルチプラグに対応しています!

しかも3.5mm / 4.4mmだけでなく、USB-Cの変換プラグ付き! いざDACやDAPのバッテリーがなくなった時にスマホでサクッと聴けるようになるから便利ですよ!

4.4mmオンリーにしていると、いざDAPの電源が切れたら終わりですからね……。

本体とケーブルを装着するとこんな感じ。

Winter 2 / Winter / Winter Ultra の違い、スペックなど

モデル名Winter 2
ドライバー12mmダイナミックドライバー + PZT骨伝導ドライバー
インピーダンス40Ω
感度113dB
再生周波数帯域5Hz〜40kHz
ケーブル長1.2m
コネクタ0.78mm 2Pin
プラグタイプ3.5mm / 4.4mm / Type-C(交換可能)
付属品イヤホン本体 ×1
ケーブル ×1
キャリングケース ×1
ブラシ ×1
イヤーピース(S/M/L)×9ペア
イヤーピースホルダー ×1

スペック

BQEYZ Winter 2レビュー

装着感|個人的には浅め

Winter 2の装着感についてですが、Winterより小ぶりでマシにはなりましたが、Winter Ultraほどはフィットしないかな〜という印象でした。

実際に装着してみるとこんな感じ。

前から見るとこんな感じ。

ヘリクス部がフラットに近くなっている影響か、耳に合わせて固定されている感覚があまりありません。イヤーピースだけで支えているような感覚。

装着感には個人差があるのであくまで参考程度にしていただきたいですが、イヤーピース選びは重要になりそう。

逆に言えばWinterよりもイヤーピースを変更しあげさえすれば安定しやすくなりました。

装着感(4.0)

音質|滑らかで優雅になったWinter

Winter 2の音質ですが、より優雅に滑らかになった上品なWinterという印象でしょうか。Winter UltraよりもちゃんとWinterらしい音になっています。

Winter UltraよりもWinter派のワイ歓喜。Winter Ultraは個人的には音が丸すぎたんですよね。

Winterが雪まつりの現場だとすれば、Winter Ultraは自宅でコタツに入りながら雪景色を眺めているような感覚。Winter 2はホテル上階でキレイな雪景色を眺めているようなイメージです。伝われ。

公式画像からの引用ですが、Winterと周波数特性の違いをチェックしてみるとこんな感じになっています

特に変化を感じるのが、4kHz~6kHz、8kHz~10kHzあたり。中高域の量感が増えつつも滑らかな曲線を描くようになっています。

この特性の影響で滑らかな音に感じるようになったのではないでしょうかね。

BQEYZ Winterの音の特長は次のとおりです。

音の特長

5万円以下の有線イヤホンを基準とした評価軸です

4.8

高音

5.0

中音

4.6

低音

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低域寄り
フラット
高域寄り

音の傾向

音の傾向はWinterとほぼ同じでわかりやすく寒色系! まさにWinterな音色!

基本フラットではありつつもボーカルが際立つバランスで、全体的に音が硬質で余韻を含んだ美しい音ですね。

音の傾向が一緒だからこそ、パッと聴いたときのWInterとの違いはわかりにくいかも。

少し低域寄りにして高域が丸くなったWinter Ultraのような音ではなく、Winterの硬質さや煌びやかさはそのままに、中域〜高域の繋がりをより滑らかにしたような印象です。

やはりWinterはこの突き抜けるような高域の煌びやかさがあった方が好みです。

音場

Winter同様になかなかに広めで、横にも縦にも余韻が広がっている美しい音場感。

ボーカルは近めです。

高音

Winter同様にキラキラとしつつも、耳にツンざくような刺さりは感じにくい骨伝導ユニットならではの絶妙な高音。

同価格帯のイヤホンだと樹脂素材のシェルを採用したモデルが多いため、高域の響きは簡素な解像度重視のものが多いですが、Winterは金属筐体と骨伝導ユニットによる突き抜けるような高音と響きの美しさで他モデルと差別化できていますね。

ピアノやブラス系、シンセサイザーとの相性が特に良いように感じました。とくにピアノの音は、初代Winterと比べてもよりリアルに響き渡るようになっていますね。ヨルシカの「花に亡霊」で聴き比べる違いが分かりやすいですよ。

Winterよりも極端にハキハキとさせすぎず、Winter Ultraよりも高域は抑えられず、Winter Ultraのような滑らかさとWinterの鋭さ、どちらも兼ね備えたバランスになっています。

中音

そしてWinterシリーズの強みは中域のボーカルライン。

ボーカルが音の波に乗っているような感覚で、どれだけ楽器隊が激しくともボーカルは決して埋もれず、常に浮き彫りされた状態に。コレが骨伝導ドライバーの影響なんでしょうね。

それでいて艶っぽさやフレッシュさを持ちあわせる瑞々しい歌声を聴かせてくれます。

こちらもWinter Ultraのような楽器隊と調和するような自然なボーカルではなく、初代Winter譲りの突き抜けるようなボーカルのクリアさを持っています。

そしてWinterよりもボーカルの高域の上擦りが少なく、声の輪郭がより丁寧かつ滑らかに描かれていますね。ボーカルを浮き彫りにしているけど楽曲にも調和しているような感覚になっています。

低音

中高域を支える控えめながらもタイトな迫力がある低音という印象。Winter Ultraのように広がる中低域ではなくWinterと同じ傾向ですね。

あくまで主役は中高域に譲っているような感覚ですが、物足りなさはなく、豊かさや迫力はしっかりと感じ取れるような低音という感じ。

おすすめのジャンル

おすすめジャンルは女性ボーカルもの全般。金属筐体にしてはレスポンスも早いので、BPMが早めの最新チャート曲でも全然付いていけます。

女性ボーカルとピアノの高めの音をメインで使用した楽曲はとくにおすすめ! 具体的にはヨルシカ「だから僕は音楽を辞めた」「花に亡霊」、ずっと真夜中で良いのに。「胸の煙」、Cö shu Nie「give it back」あたり。

寒色系のキラキラとした音なので、北欧エレクトロニカ系もおすすめです。

BQEYZ Winter 2まとめ

BQEYZ Winter 2をまとめると以下のとおりです。

総合評価

4.8/5

Winter 2

  • ボーカルは同価格帯トップクラスの良さ
  • 煌びやかでありつつ不快感の少ないサウンド
  • Winterよりも滑らかで上品なサウンドに
  • ケーブルの取り回しと質感が良い
  • 充実した付属品
  • 3.5mm / 4.4mm / USB-Cどれでも使える
  • イヤーピースで支えるような装着感になる
  • 遮音性がそこまで高くない

4.8

高音

5.0

中音

4.6

低音

4.7

解像度

4.5

迫力

3.8

装着感

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低域寄り
フラット
高域寄り

BQEYZ Winter 2はこんな人におすすめ

Winter 2はまさにWinterの正統進化モデルという印象でしたね!

Winter Ultraのようなチューニング違いではなく、Winterの方向性はそのままに中高域をより丁寧かつ滑らかにしたモデルという感じです。

筐体がコンパクトになったことで装着感もある程度は改善されていますし、マルチプラグにも対応しましたし、USB-C直結でも使えますし、利便性もアップしていますね。

骨伝導ユニットならではの決して埋もれることのない煌びやかで美しいボーカルやピアノの音を体感したい方や、Winterと同じ傾向の上位モデルが欲しい!と考えていた方は、ぜひWinter 2を検討してみてください。

クラファンページMakuake:BQEYZ Winter 2

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