こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
これを待ってました!
今回はイギリスの名門オーディオブランド「Bowers & Wilkins」から、大人気ヘッドホンシリーズのハイエンドモデル「Px8 S2」を紹介します。

前回紹介したPx7 S3が音質が好みになっていて使いやすさも大幅にアップしていたから「この仕様でPx8の後継機が出てほしいな〜」と思っていたところ、期待通り登場しました!

先行で使わせてもらいましたけど、期待通りの進化でしたね! しばらくワイヤレスヘッドホンの愛機枠として使わせてもらいます。めっちゃ気に入りました。
先に言っておきますけど、このヘッドホンめっさ高いです。市場想定価格は129,800円(税込)です。
けど前作のPx8から所持している人がけっこう多い大人気モデルなんですよね〜。
今回はこちらのBowers & Wilkinsをメーカーさんに提供いただいたので、前作のPx8と比べてどれほど進化したのか検証していきたいと思います。
YouTube版はこちら
Bowers & Wilkins Px8 S2、Px7S2 外観・付属品
それではPx8 S2の外観をチェックしていきましょう。
パッケージ
パッケージはBowers & Wilkinsらしい白を基調としたシンプルかつ高級感のあるデザインです。

付属品

- 1.2m USB-C – 3.5mmステレオミニプラグケーブル
- 1.2m USB-C – USB-Cケーブル
- キャリングケース
- マニュアル
Bowers & Wilkinsの付属品にはUSB-C to Cケーブルが付属するのが嬉しいんですよね。他のメーカーさんだと大体USB-A to Cケーブル。
これで直接iPhone 15やAndroid、パソコンと繋いでUSB接続で聴けます。
本体
そしてこちらが本体。Pxシリーズはとにかくデザインが美しいのですよ。

男女問わずにファッションアイテムとしても使えるレベルなのに、音質もオーディオマニアも納得の実力だからすごい。
今回はオニキス・ブラックと、カラーサンプルのみですけどウォーム・ストーンもお送りいただきました。カラーバリエーションはこちらの2色となっています。

Px8と比べるとこんな感じ。パッと見はハウジングの配色の違いくらいに見えますけど、細部は結構違います。

まずハウジング部。Px8はラグビーボールのような細長円形でカラーリングはブラックでしたが、

ハウジングはナッパ・レザーという上質な素材で覆われています。こちらはPx8と同じ素材を使っていますね。

イヤーパッドはメモリーフォーム・イヤーパッドを採用していて、耳にあわせてピッタリと密閉してくれます。もはやパッドの造形でさえ美しい。

イヤーパッドに関しての変更表記はありませんでしたが、Px8 S2の方が気持ちクッション性が高い気がします。
ドライバーにはPx8と同じ素材の「40mmカーボンコーン・ドライブユニット」を採用していますが、歪みをさらに低減しオーディオ信号の解像度を限界まで引き出すように最適化されているようです。
同社のペアで100万クラスもするスピーカーの「700シリーズ」に搭載されたカーボンドーム・ツイーターから着想を得たユニットを採用しており、ミドルクラスのPx7シリーズより一つ上のレベルの音質を提供してくれます。
ハウジングを繋ぐ流線型のアーム部はケーブルが露出されるようになりましたね。初代P7から着想を得たデザインのようですが、個人的には露出しない方が好きかなー。

またPx7 S3での進化と同様、イヤーパッドとハウジングをあわせた横幅の厚みがけっこう薄くなっているんですよ。

これによって装着時も前からみた時のデザインがよりスマートに見えるようになっていると思います。
薄くなったことによって容積は小さくなりましたが、サウンドパフォーマンスにも影響がないとのことです。
むしろデザインと装着感、密閉感をより高めるためにハウジングデザインを変更したようです。
アーム部は光沢感のある上質な素材感。Px8と比べてもよりエレガントに見えます。

アームは無段階で調整可能で、少し重めの挙動でヌルヌルと動いていきます。

ヘッドパッドはPx8よりも厚みが増しており、クッション性が大幅にアップしていますね。

本体は折りたたみはできず、水平に回転するのみとなっています。

アーム部は180度曲がるので、ハウジングをどちらの方向にも向けることができます。
ボタンの配置も変更されていまして、Px8は側面のメッキリングの真隣にボタンが配置されていましたが、Px8 S2は薄く飛び出たハウジング部の側面にボタンが配置されるようになりました。

左側に電源兼ペアリングスイッチと外音モード切り替えボタン、右側には再生・停止ボタン、音量ボタンと左右でボタンが分かれています。


最後に重さの実測値ですが、310,6g。

Px8が315.4gなので若干軽くなってますね。

まあワイヤレスヘッドホンとしては普通くらいの重さ。
スペック比較
スペックを比較するとこんな感じ。
機能/仕様 | Px8 S2 | Px8 | Px7 S3 |
---|---|---|---|
Bluetoothバージョン | 5.3 | 5.2 | 5.3 |
連続再生時間 | 30時間 | 30時間 | 30時間 |
本体充電時間 | 2時間 15分の充電で7時間使用可能 | 2時間 15分の充電で7時間使用可能 | 2時間 15分の充電で7時間使用可能 |
ドライバー構成 | 40mm ダイナミック型フルレンジドライバー 最適化されたカーボンコーン | 40mm ダイナミック型フルレンジドライバー カーボンコーン | 40mm ダイナミック型フルレンジドライバー バイオセルロース |
DSP | 24bit DSPエンジン さらなる最適化 | 24bit DSPエンジン | 24bit DSPエンジン さらなる最適化 |
対応コーデック | SBC, AAC, aptX™, aptX™ HD, aptX™ Adaptive(96kHz/24bit) aptX™ Lossles(44.1kHz/16bit) | SBC, AAC, aptX™, aptX™ HD, aptX™ Adaptive(48kHz/24bit) | SBC, AAC, aptX™, aptX™ HD, aptX™ Adaptive(96kHz/24bit) aptX™ Lossles(44.1kHz/16bit) |
ノイズキャンセリング | 対応 8つのマイクによる新設計 | 対応 6つのマイクによる新設計 | 対応 8つのマイクによる新設計 |
外音取り込み | 対応 | 対応 | 対応 |
Ture Immesrsion (空間オーディオ) | – (アップデートで対応予定) ※2025年内中に対応予定 | – | – (アップデートで対応予定) ※2025年内中に対応予定 |
アプリ | 対応 | 対応 | 対応 |
マルチポイント | 対応 | 対応 | 対応 |
重量(本体) | 約310g | 約320g | 約300g |
カラーバリエーション | オニキス・ブラック ウォーム・ストーン | ブラック タン ロイヤル・バーガンディ | アンスラサイト・ブラック キャンバス・ホワイト インディゴ・ブルー |
スペック値的には大きくは変わりませんが、コーデックがaptX Losslessまで対応したり、ノイズキャンセリング用のマイクが追加されたりと、ほどよくパワーアップしています。
またアップデートで独自の空間オーディオ「Ture Immesrsion」にも対応予定とのこと。Bowers & Wilkinsの空間オーディオってとても質が良さそうなイメージがある。
ドライバー以外はPx7 S3と同じ仕様ですね。
Bowers & Wilkins Px8 S2 レビュー
装着感|密閉感が大幅にアップ
装着感についてですが、Px8と比べて密閉感が大幅にアップしていますね。
Px8 S2とPx8、それぞれの装着したイメージはこんな感じ。どちらも超スマート。
Px8 S2


Px8 S2の方が前から見た時の飛び出し感がより少なくなっていますね。
Px8


Px7 S3


とにかくデザインがカッコいいから、首にかけるだけでもオシャレなシゴできIT戦士になった気がする。

これはPx7 S3と同じ感想なのですが、ヘッドパッドのクッションが厚くなり、逆に頭頂部の圧迫感が強くなったようにも感じますね……。1時間ほどつけていると頭頂部が痛くなってきます。
Px8よりも頭頂部が痛くなるスピードが早く感じました。ここは個人差はあるかと。
Px8よりも装着感がやや窮屈に感じますが、その代わり密閉感が大幅にアップしていますね。
Px8だと耳の下にやや隙間ができてしまって低音が逃げたりノイズキャンセリングを最大限まで活かせなかったりしたのですが、Px8 S2は耳の下の隙間をほぼ覆えるようになりました。
装着感 | (4.5) |
自動電源ON機能もあり
Px8 S2さん、「自動電源ON機能」という製品説明資料にも書いていない機能があったんですけど。
電源ONの状態で放置をしていると自動で電源が切れるのですが、再び装着した時にわざわざ電源スイッチを入れなくても自動で電源がONになってくれます。これ超便利。
毎回電源ON/OFFを意識することなく、着ける↔︎外すだけで運用できます。
音質|このチューニングのPx8が欲しかった!
Px8 S2の音質ですが、Px8よりもさらに緻密かつ現代的なサウンドになったように感じますね。
ドライバーを最適化した影響もあるかと思いますが、それ以外にもaptX Losslessに対応したことと、密閉感がアップしたことによる影響もあると思われます。
Px8よりも音質が大きく向上したわけではありませんが、個人的にはPx8 S2の方が音は好みですね。
Px7 S3と比べても解像度やレンジの広さなどあらゆる点で実力が上のように感じます。Px8 S2を先に聴くとPx7 S3に戻れん……。
今回はXperia 1Ⅵを使ってaptX Lossless接続で検証しました。
5.0
高音
5.0
中音
5.0
低音
音の傾向
音の傾向はBowers & Wilkinsらしい余韻感たっぷりの艶やかな美音系サウンド……ではありますが、最新チャート曲にも相性の良いメリハリ感のある音になっていますね。
Px7 S3と同じような傾向になりましたね! つまりボク好みの音になったということですよ。Px8でこのチューニングは最高です。
Px8は各帯域が滑らかに調和しあうバランスでしたが、Px8 S2はPx8と比べて低域・中域・高域がそれぞれ少し強調された弱W字型のように変化していますね。
美音系のサウンドはそのままに、現代的で万人受けしやすいチューニングになった気がしますね。
音場
音場はBowers & Wilkinsらしく音が出る中心から外側に向けてフワァー!と勢いよく音を広げてますね。
余韻もたっぷりで、頭の中に心地の良い音が広がっていきます。
Px8よりも音の輪郭がクッキリとしたため、定位も良くなっている感覚がありますね。
高音
高音は管楽器の金属的な響きを表現するのが得意で、トランペットやサックスなどの音はワイヤレスとは思えないくらいの再現力の高さです。
MISIAのジャズベストや、マイルス・デイヴィスのようなトランペットを多用した楽曲との相性は特に良いかと。
また、Px8と比べてストリングスやアコースティックギターの粒立ちが良くなり際立つようになりました。解像度も向上していてブレのない音で自然に伸びるようになっています。
弦が外にすぅ〜と伸びていく自然な音にBowers & Wilkinsならではの余韻が乗るわけですから、そりゃもう美しさの極みですよ。
中音
ボーカルは相変わらずと〜っても艶っぽくて上品な歌声をしっとりと聴かせてくれます。バラードとか聴いたら最高よ。
Px8のボーカルは楽器隊と調和しながらしっとりと聴かせるタイプでしたが、Px8 S2はPx8と比較してではありますがボーカルが楽器隊と調和しすぎずに独立してハキハキと聴かせるようになった感覚があります。この点はもしかしたら好みが分かれるかも。
ボーカルの距離はPx8よりも少し前に来たように感じますが、他社のモデルと比べると半歩ほど引いた位置から聴こえますね。
低音
低域もとても上質で、量感は少し多めでありつつも深みと解像度感をしっかりと感じられる極上の低音です。
ベースラインは深みを、バスドラムには迫力があり、ウッドベースやコントラバスには躍動感を加えながら音を豊かに広げていきます。
Px8は中低域がやや膨らつつも滑らかな音でしたが、Px8 S2は中低域が少しダイエットしていて、深みのある低域はそのままにタイトな迫力を持つようになりました。
この変化によってノリの良さが加わり、最新チャートのポップスやロックとの相性も良くなりました。
ジャンル
ジャズやクラシック、バラードが得意だと思いますが、今回のPx8 S2はロックやポップスも全然いけますね。
Px8はウッドベースやサックス、トランペットにフォーカスを当てたチューニングなので「ジャズなら任せとけ!」って感じでしたけど、Px8 S2はメリハリ感が加わったチューニングになったため「ジャズも得意だけどなんでもOKだよ〜」って感じのカジュアルさも持ち合わせています。
ハイトーン系の女性ボーカルは少し遠めに感じますが、低めの男性ボーカルは耳元でしっとりと聴かせます。藤井風がめっちゃエロくなりますし、星野源の声にとても癒されるようになります。
USBオーディオでさらに高音質に
こちらのPx8 S2、USB-DAC機能も備えているので、有線で聴けばBluetoothよりもさらに高音質になります。
USB接続で聴く場合は付属のUSB-C to Cケーブル、イヤホンジャックで接続する場合はUSB-C to 3.5mmケーブルを使います。
USB接続時は最大で96kHz / 24bitでの再生になるようです前作だと48kHz / 24bitだったのでこの点も地味にアップデートしています。
今回はiPhone 15 ProでUSB-C to Cで接続して使いました。

Px7 S3と比べてもドライバーユニットのポテンシャルが高い影響か、USB接続時の恩恵が大きくてワイヤレスヘッドホンなのにBluetooth接続に戻れなくなるという事態になってしまいました……。
音の雑味が消えて一音一音の解像度がより明瞭になり、緻密で情報量の多い音を楽しめるようになりましたね。
PxシリーズでUSBオーディオを使うと、ワイヤレスに戻れなくなるのはあるあるだと思います。
ノイズキャンセリング|結構強くなってる
ノイズキャンセリング性能はPx8よりもけっこう強くなっていますね。
実力はPx7 S3と同じです。
5〜6万円クラスのノイズキャンセリング最強クラスのヘッドホンと比べるとさすがに負けますけど、しっかりめに遮音してくれますよ。
静かな曲を聴いていても後ろからきた車の音に気づかずにビクッとしましたからね。
ノイズキャンセリングマイクが追加されたことにより遮音性がアップしたのだと思われますが、それ以上に装着時に耳の下の隙間がほぼ埋まるようになって耳内の密閉感が安定しやすくなったことによる影響も大きいと思われます。
逆に下の隙間を埋めるように手でギューっと耳元に押し付けるとPx8の方が遮音性が高く感じます。
Bowers & Wilkinsは音質とデザイン重視のイメージでしたが、本格的なノイズキャンセリングの強さで驚きました。USBオーディオ時もノイズキャンセリングは使えます。
ただ、一番音質を重視するならノイズキャンセリングOFFがおすすめ。
低域の膨れた感じや、ボーカルの歪みががなくなり、よりピュアなサウンドで楽しめるようになります。
Px7 S3以上に音質差を感じやすいので、むしろ家や落ち着いた環境ではノイズキャンセリングOFFメインで運用しています。
USBオーディオと同じく、音質にこだわりすぎて自ら利便性を制限していくスタイルになってしまう……。
ノイズキャンセリング | (4.5) |
外音取り込み|なかなか実用的
外音取り込みもなかなか実用的ですね。Px8よりも集音量がさらにアップしています。実力はPx7 S3と同じです。
10万円クラスとはいえ機能性特化のヘッドホンというわけでもないので、他の4〜5万円クラスの定番モデルの方が聴こえやすいですけど、十分実用的ですよ。
小音量で音楽を流していても周りの音はわりと自然に聴こえてくるような感覚で、BGM感覚で音楽に浸ることもできます。
ただ、自分の声を発すると少しマイクで拾っているかのようなシャリつき感もあるので、超自然というわけでもないですね。
レジお会計のようなワンポイントでの使用では、ヘッドホンを外すことなく会話を進められます。
外音取り込み | (4.5) |
操作性|物理ボタンで誤動作の心配が少ない
操作は物理ボタンなので誤動作の心配もありません。
再生・停止ボタンはギザギザなデザインになっているため、その感触を頼りに再生停止 / 音量+、音量-ボタンも指で把握しやすくなっています。

電源とペアリングボタンはスライドスイッチになっているので、押し間違えることもありません。
外音モードの切り替えは左側のハウジングに配置されているので、こちらも押し間違える心配無し。
ヘッドホンによっては、電源から外音モードまで全て右側に集約されすぎて、手の感触だけではどのボタンかわからなくなってしまうものも多いですが、Px8 S2はその心配がないように感じました。
ただPx8と比べるとボタンが小さくなっている点と、金属のハウジングの側面というややわかりにくい位置にボタンがあるため、やや操作に慣れが必要なように感じましたね。
ただ、ノーマルモードを飛ばせない
気になるところですが、「ノイズキャンセリング」と「外音取り込み」の切り替え時に「ノーマルモード」をOFFにできないことですかね。
個人的にけっこう気にする部分です。
たとえば「ノイズキャンセリングモード」から「外音取り込みモード」に切り替える際
ノイズキャンセリングモード→ノーマルモード→外音取り込みモード
と2回の操作が必要になるので、コンビニで外音取り込みモードにしてお会計をしたいときとかに、結構切り替えがめんどくさいんですよね。
ただ、ノーマルモードだと音質も良くなるので、こちらも捨てがたいんですよね。むしろPx8 S2はノーマルモードの方が使う機会がが多いので今回に関してはあまり気にならなかったかも。
アプリについて
Px8 S2はアプリに対応しています。

アプリでできることは次のとおりです。
- バッテリー残量の確認
- ノイズキャンセリングや外音取り込みモードなどの切り替え
- イコライザー
→5バンドで調整可能 - 接続機器の切り替え
- クイックアクションの設定
→左ハウジングのボタンを外音モードの切り替えか音声アシスタントの切り替えかの2択で選べる - オートスタンバイのON/OFF
→15分後に省電力状態に移行 - 装着センサーのオン・オフ
→装着時の感度を「低」「標準」「高」から選べる - 名前の変更
- リセット
- ストリーミングサービスとの連携
→deezer,、tunein、SOUNDCLOUD、NTSに対応 - ファームウェアアップデート
イコライザーは前作のPx8だと高音と低音のみ調整可能というショッボイ仕様でしたが、今作はPx7 S3同様に5バンドで調整できるようになりました。

装着センサーの感度を変更できるのは、なかなかユニークな機能ですね。
アプリを使ったからといって、特別できることが増えるということもないです。
空間オーディオに正式に対応してから期待ですかね。
マルチポイントの挙動が改善された!
マルチポイントの挙動についてですが、前作の弱点が改善されていました!
Px8はマルチポイントで2台同時接続できるのですが、電源をOFFにすると自動的に2台目のデバイスに接続されない仕様になっていました。「それ、ほぼマルチポイントの意味ないやん!」と思ってましたよ、ええ。
ファームウェアアップデートをしたら改善されるかな?と思ったのですが、全然改善されませんでした……。
そして今作のPx8 S2は、ちゃんとあらかじめ繋いだ2台のデバイスに自動で接続されるように改善されていました! ここが改善されたのは一番嬉しい!
ちなみに、後から再生された方のデバイスを優先的に再生される「後勝ち」設定になります。
切り替わりもメチャメチャ早く、2台目のデバイスの音源を再生した瞬間に切り替わります。
iPhoneとXperia 1Ⅵで繋いだら、コーデックによる音質差のテストがめちゃめちゃ捗る。
通話品質|実用的
Px8 S2のマイク性能はかなり高いように感じました。
マイク音声も実際に録音してみました。以下の音声をよければチェックしてみてくださいね!
Px8 S2
Px8
声がとてもクリアな印象で、かつバックのノイズが入りにくいように感じました。
音楽鑑賞だけでなく、通話用としても十分使えそうです。
通話品質 | |
Px7 S3 | (4.5) |
音の遅延|動画を見る分には問題なし
音の遅延についてはYouTubeなどで動画を見る分には問題なし。
ただ、低遅延モードなどには対応していないので、ゲームプレイ時は音がわりとズレます。
ゲーム目的で購入しようと考えている方にはおすすめできません。
どうしてもゲームをしたい場合はUSB接続など有線で繋いでプレイしましょう。
Px8 S2 まとめ
総合評価
5/5
Px8 S2

- ワイヤレスヘッドホン最高峰の音質
- ジャズやクラシック、ロックやポップスなど
さまざまなジャンルとの相性が良い - USBオーディオに対応
- デザインがとてもスタイリッシュ
- 装着感が良く密閉感も高い
- ノイズキャンセリング / 外音取り込みも実用的
- マルチポイントにも対応
- 頭頂部が痛くなりやすい
- LDACに対応していない
- 価格がとにかく高い!
5.0
高音
5.0
中音
5.0
低音
4.5
装着感
4.5
ノイズキャンセリング
4.5
外音取り込み
4.5
マイク性能
4.6
利便性
Bluetooth | 5.3 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 最大30時間 |
コーデック | SBC, AAC, aptX™, aptX™ HD, aptX™ Adaptive(96kHz/24bit) aptX™ Adaptive Lossless | 充電時間 | 2時間 |
ドライバー | 40mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | ◯ | 防水 | – |
ノイズキャンセリング | ◯ | 質量 | 307g |
外音取り込み | ◯ | ゲームモード | – |
自動装着検出 | ◯ | 空間オーディオ | 対応予定 |
マルチポイント | ◯ | 保証 | 2年 |
Bowers & Wilkins Px8 S2、Px7S2はこんな人におすすめ
- 予算度外視で音質がとにかく良いワイヤレスヘッドホンを探している
- 余韻感たっぷりの響きの良いサウンドが好み
- B&Wのスピーカーの音をヘッドホンで再現したい
- デザイン性に惹かれた
- Px7シリーズからステップアップしたい
Px8と比べて音質がめっちゃアップしたって感じでもないので、音質目的で買い替えを行う場合は、新たなチューニングが好みであればアリかな〜とは思います。
それ以上に利便性は大きく向上しています。 とくに装着時の密閉感やマルチポイントの改善は大きいですね! ノイズキャンセリングや外音取り込み機能もアップしていますしね。
なによりデザインがとてもスマートなので、所有欲を満たしてくれるところがいいんですよね。身に付けているだけで気分が上がります。その上で音質はガチだからイイんですよねー、昔っからPxシリーズは大好きです。
これからPx8を定価で買おうと考えている方は、Px8 S2を買った方が幸せになれると思います。
Px7シリーズを使っている人は気軽に聴かない方がいいです。多分欲しくなるから。
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