こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
2週間くらい前にXでこんなポストを投稿しました
このように呟いたのは、これを紹介するためです。
それがBowers & Wilkins の最新フラッグシップワイヤレスイヤホン「Pi8」です。
この子スゴイですよ。現時点で販売しているワイヤレスイヤホンの中でも特に完成度が高く、一瞬でワイヤレスイヤホンの愛機がPi8入れ替わりました。
前作の「Pi7 S2」から考えるとめちゃめちゃ進化しています。
- 12mm の大型ダイナミックドライバー搭載
- ハイエンドヘッドホン「Px8」と同様のカーボンドライブユニット
- DSP、DAC、アンプをディスクリート構成で搭載
- フルモデルチェンジの本体形状
- aptX Lossless & aptX Adaptive対応
音質へのこだわりがやばくないですか?
10万円クラスのヘッドホンPx8と同じカーボンユニットだけでもスゴイのに、さらにDSP、DAC、アンプをディスクリート構成で搭載ですよ?
Px8については以下の記事をご覧ください。
先に試しましたけど、あれほど音質がよかったPi7 S2と比べてもさらに大幅に音質が良くなっていて、それだけでなく機能性や使いやすさもめっちゃパワーアップしています。
現時点で予算度外視で選ぶワイヤレスイヤホンの最適解かもしれないってほどの完成度です。
今回は紹介用に先行で提供いただいたので、実機を使って紹介します。
Bowers & Wilkins Pi8 外観・付属品
それではBowers & Wilkins Pi8の外観や付属品をチェックしていきましょう。
パッケージ
Bowers & Wilkins Pi8のパッケージは、シンプルでありつつも高級感のあるBowers & Wilkinsらしいデザイン。
開封するとこんな感じ。
付属品
- イヤーピース3ペア
- 60 cm USB-C to Cケーブル
- 60 cm USB-C – 3.5mmステレオミニプラグケーブル
- マニュアル
USB-C to Cケーブルが付属するワイヤレスイヤホンも珍しいですね。こちらは充電用と、後ほど紹介するトランスミッター機能でも使用します。
イヤーピースはフィルターが内蔵しているタイプ。
イヤーピースはいろいろ使ってみたんですけど、意外と純正が一番しっくりきているんですよね。
充電ケース・本体
Pi8の充電ケースは前作とは完全に形状が異なり、「Bowers & Wilkins」のロゴが入ったシンプルなデザインに変更されました。
Pi7 S2と比べるとこんな感じ。どっちが良いと感じるかは好み次第ですかね〜。
正直、充電ケースについては今回安っぽく感じてしまいますね……。
もう少しマットな質感にしたりとか、形状をユニークなものにするとか、一工夫が欲しかったですね〜。
Bowers & Wilkinsのロゴのおかげでなんとか高級感を演出できていますが、このロゴがなければ中華系のイヤホンと変わらん。
充電端子はUSB Type Cに対応。
さらにワイヤレス充電にも対応しています。
ワイヤレス充電を一度使い出すと「充電しているつもりがないのに、いつも満充電になってる!」のような感覚で使えるので本当に便利ですよ。
ちなみに初心者の方にはAnkerのワイヤレス充電器がとりあえずおすすめです。安い割に品質も良く、問題なく充電ができますよ!
充電ケースを開けるとこんな感じ。
本体はケースからわりと飛び出した状態で収納されているので、取り出しやすさは問題なしですね。
安っぽいケースに対して、本体デザインはめちゃめちゃかっこいい!
ピアノブラック調の漆黒ハウジングに光沢感のあるBowers & Wilkinsロゴ、それを縁取るグラファイトカラーのパーツ、本体デザインと一体化したマイクまで完璧ともいえるデザインの美しさ。
なぜ充電ケースは本気を出さなかった。
内側はイヤーフィンのようなシリコン素材の突起部があり、耳から脱落しにくいような設計になっています。
ノズルはくびれがかなり細め。
なので、一部イヤーピースだとうまく装着できずにスカスカになってしまいます。コレイルも装着できるけど、しっかり密閉できていない感覚がありましたね。
ただ、充電ケースの収納部はわりと深めなので、軸が長めのイヤーピースでも合わせられます。
この条件を満たすおすすめのイヤーピースが見つけられず、けっきょく純正イヤーピースを使ってます。
カラーは「Anthracite Black」「Dove White」「Jade Green」「Midnight Blue」の4色展開。Jade Greenのみ発売は12月になるようです。
最後に重さですが、総重量は60.4g、本体片耳の重量は6.9gです。
重さは大体ふつうくらいですね。
Bowers & Wilkins Pi8スペック比較
項目 | Pi8 | Pi7S2 | Pi5S2 |
---|---|---|---|
ドライバー | 12mm カーボンコーンDD | BA+9.2mmDD | 9.2mmDD |
オーディオ | DSP/DAC/アンプ ディスクリート構成 | バイアンプ形式 | – |
ノイズ キャンセリング | アダプティブ・アクティブ ノイズキャンセリング | アダプティブ・アクティブ ノイズキャンセリング | アクティブ ノイズキャンセリング |
Bluetooth | Ver.5.4 | Ver.5.0 | Ver.5.0 |
対応コーデック | SBC, AAC, aptX, aptXAdaptive(96kHz/24bit) aptX Lossless | SBC, AAC, aptX, aptXAdaptive (48kHz/24bit) | SBC, AAC, aptX |
マルチポイント | 2台 | – | – |
Google Fast Pair | 要update | 〇 | 〇 |
EQ | 5バンド | – | – |
防塵防滴性能 | IP54 | IPX4 | IPX4 |
バッテリー ※ノイキャンON時 | 本体:6.5時間 ケース:13.5時間 | 本体:5時間 ケース:16時間 | 本体:5時間 ケース:19時間 |
トランスミッター機能 | 〇 (aptXAdaptive) | 〇(aptX) | – |
ワイヤレス充電 | 〇 | 〇 | 〇 |
スペックを比較すると、いかにパワーアップしているかがわかると思います。
そういえば前作はデュアルドライバーのバイアンプ構成でしたね。今回はドライバーは一基+DACアンプ周りがディスクリート構成になっているので音の傾向も異なりそうですね。
本体のみの再生時間も伸びていて、さらにマルチポイントも対応と、利便性もアップしています。
Bowers & Wilkins Pi8 レビュー
装着感|耳から落ちにくく安定している
Bowers & Wilkins Pi8の装着感は、Pi7 S2よりさらに良好になっています。
実際に装着してみるとこんな感じ。見た目がおしゃれですし、アクセサリー感覚で身につけられます。
前から見ても飛び出しが少なめ。
小さなイヤーフィンがついているおかげで、歩行中も装着位置がブレることが少なく、耳から落ちる心配なく使えました。
少し圧迫感があり、2〜3時間くらいつけっぱなしにしていると耳が痛くなる感覚はありますが、通勤用途くらいであれば問題なしですね。
装着感 | (4.5) |
音質|現時点で最高峰に並ぶ実力
注目の音質についてですが、現時点で音質最強のワイヤレスイヤホンに並ぶほどの実力があるように感じました。
ジャンルによっては、ワイヤレスイヤホンのなかで一番良いと思えたようなレベルですよ。さすが名門スピーカーブランドですよ。
今回の検証ではXperia 1Ⅵを使ってaptX Losslessで検証しましたが、iPhoneでAAC接続でも検証しています。
5.0
高音
4.9
中音
5.0
低音
音の傾向
音の傾向はBowers & Wilkinsらしい広い音場を余韻感たっぷりに鳴らす響きの良い美音系サウンド。
Pi7と比べて大口径のドライバー1基のみになっているので、音のつながりがさらに滑らかで音場も広大になっています。
音のバランス的には楽器隊を中心に鳴らす、シャリつきのない美しいドンシャリ傾向という印象。
高域
高域はワイヤレスイヤホンの中では最上級クラスの伸びの良さで、繊細さと瑞々しさを両立した美しく伸びる高音。
とくに中高域帯のトランペットやサックスなどのブラス楽器の表現力は、Pi7 S2を抑え全ワイヤレスイヤホン史上NO.1クラスの実力で鳥肌レベル。
高域〜超高域帯のハイハットやアコースティックギターの音は、線が細くとても繊細に鳴らす丁寧な音。ストリングスアレンジ、ブランスアレンジ、どっちもバッチこいですよ。
また美音系でありつつも音の余韻だけで誤魔化さず、解像度感もとても高く緻密な音をベースに余韻を広げるような印象を受けました。
チューニングはアコースティック系にフォーカスを合わせている影響か、ロックやポップスを聴くと一部ピーキーに感じることがありますね。
低域
低域はとても深みがあり、解像度感も高く鳴らす上質な低音。
ゴリゴリとしすぎず、豊かに広がりつつもボワつかず、ボーカルや他の帯域にも被らず、かといって低域だけが単独で鳴っているような多ドライバー的な鳴らし方でもなく、とても自然に楽曲がもつ豊かな低域を表現します。
こちらもウッドベースやコントラバス、ティンパニなど、ジャズやクラシックなどで用いられる楽器の表現が得意で、各楽器が持つリアルな低音の振動をホールの空気感まで含めてリアルに再現するような感覚があります。
aptX Losslessで聴いている時のウッドベースの音はもはDAP+有線イヤホンで聴いているときのソレですよ。弦の音が筐体に伝わってフロアに広がっていく様まで音の破綻がほとんどなく、めちゃめちゃ緻密な音で鳴らしますよ。
中域
ボーカルは距離が少し遠めでありつつも、質感は非常に高く、艶感たっぷりの歌声を届けくれます。
特に印象的なのはコーラス。メインボーカルよりコーラスの方が目立っているんじゃないかな(笑)と思うくらい、コーラスの人数や音域まで耳コピで把握できるくらいクッキリハッキリ描写します。
男性・女性ボーカルどちらも得意ではありますが、どちらかといえば宇多田ヒカルやMISIAのようなしっとり系ボーカルが一番会うように感じました。
ピアノの美しさもヤバく、あまりに綺麗すぎる音なので、ピアノアレンジのある楽曲はボーカルよりピアノの方が耳に入ってくる感覚までありました。
おすすめのジャンル
おすすめのジャンルはジャズ・クラシック、この2つはワイヤレスイヤホンの中では現時点ではおそらく最強クラスです。
Pi8で聴くマイルス・デイヴィスは至高。自分だけに用意されたオーディオルームかの如く、上質なリスニング体験をもたらしてくれます。
ポップスも全然オッケーで、ブラスアレンジ、ストリングスアレンジのある楽曲はむしろ最高ですよ。
ロックやEDMは少しもたつきがあったり、高域がピーキーになることも多かったりするので、あまりおすすめではない印象を受けました。
iPhoneでAAC接続をした場合は?
iPhoneでAAC接続した場合でも大きく劣化することもなく、コーデックの違いによる解像度の粗さは余韻でうまく隠し、とても滑らかな音で演出してくれます。
欲を言えばaptX Losslessで接続したいですけど、iPhoneのAACでも十分に高音質と感じました。
ただ、LDACに対応していないのは残念ですかね〜。一部DAPやPixelシリーズ、GalaxyシリーズではaptX系列が使えないんですよね〜。
イコライザーもついに搭載
そして今までのPiシリーズには搭載されていなかったイコライザー機能がついに搭載されました。
びっくりだよね? 今までイコライザー機能なかったんだよ?
5バンドのイコライザーに対して±6 0.5刻みで調整可能です。
イコライザーを使わない場合は、下部に表示されている「TRUE SOUND」をONにすると、イコライザーを通らなくなります。
ボクは元の音でかなり気に入っているので使うことはないけど、好みに合わせて調整するのもおすすめです。
ケースをBluetoothトランスミッターとして使える
LDACは使えませんが、ケースをBluetoothトランスミッターとして使えるユニークな機能があります。
たとえば、Bluetooth機能が備わっていないパソコンでも、ケースと付属のケーブルをつなげることでBluetooth接続ができるようになります。
USB-C端子が備わっているデバイスであれば付属のUSB-Cケーブルで。備わっていないデバイスにはUSB-C to 3.5mmケーブルを使うことでワイヤレスで接続できます。
Pi7の時から使えた機能ですが、Pi7〜Pi7S2の接続方式はaptXまで。対してPi8はaptX Adaptive(96kHz / 24bit)で接続可能となりました。
つまりこの機能を使えば、圧縮率の高いAAC接続しかできないiPhoneでもaptX Adaptiveで接続できるようになるということですよ。
AAC接続時と比べると、音の情報量が増して少し音質が上がったように感じます。ただ、接続方式がどうしてもかさばってしまうので、自宅での試聴限定かな?と思います。
飛行機内でめっちゃ使える
このトランスミッター機能、一番役に立つのは飛行機の中なんですよ。
以前、飛行機で音楽でも聴こうかな〜と思ってワイヤレスイヤホンを持ち込んだんですけど、そもそも飛行機内ではネットが使えないので、ふだんストリーミングで聴いているボクは音楽を聴けない状況になってしまったんですよ。
で、座席の前の画面で映画でも見ようと思ったけど、有線イヤホンを忘れちゃって、座席にあるコンテンツの尊厳破壊系チープヘッドホンで聴くしかなかったんですよね。
こんな時にトランスミッター機能があれば、画面の横に備わっているイヤホンジャックに刺すだけでワイヤレスイヤホンで映画を楽しめるようになるんですよね〜。
この手の製品は以前も紹介しましたが、Pi8の場合は超絶高音質で機内コンテンツを楽しめるようになります。そりゃもう最高ですよ。
この機能はぜひ他のメーカーさんも真似していただきたいと思いました。
接続安定性について
接続安定性もかなり改善されてそうです。
前作のPi7 S2はaptX Adaptiveでの接続でも、わりとブチブチと途切れていました。
対してPi8 はXperia1ⅥでaptX Losslessで検証しましたが、街中で使っている分にはほとんど音途切れがありませんでした。
aptX Losslessでこの安定性の高さはスゴイ!
音途切れによるストレスがなく、超高音質に浸っていられます。
ただ、接続するスマホや、人混み状況によっては音途切れが発生する可能性が高くなることもあります。
ちなみに、トランスミッター機能を使ってaptX Adaptiveで接続している間も音途切れはありませんでした。
ノイズキャンセリング|ふつうに実用的
Pi8のノイズキャンセリング性能は、なかなか高め。3~4万円クラスでもっと遮音性が高いモデルもありますが、Pi8も十分実用的です
低域を中心にゴォォォという振動音をカットできており、音楽鑑賞中も低音側が阻害されにくいです。
空調音などの高周波帯は、やや耳に残るような感覚はありますが、音楽を聴いていればあまり気にならないですね。
サーっとバックで鳴るホワイトノイズも少なめです。
風切り音も静かで、屋外で使ってもストレスが溜まることもありません。
ちなみに前作まではアプリで「オン」「オート」などの設定がありましたが、今回はノイズキャンセリングの切り替えのみです。
極限まで遮音してもっと作業に集中したい、もっと静かな環境で音楽を聴きたいという方は他にも選択肢はありますが、高音質系のワイヤレスイヤホンとしては十分なレベルのノイズキャンセリング性能です。
ノイズキャンセリング | (4.4) |
外音取り込み|前作の欠点がついに解消!
外音取り込み機能も前作より聴こえやすくなっていますね。実力的にはまあまあといったところ。
ジャズなどのインスト系を小音量で聴いていても、相手と会話ができるくらいには聞こえてきます。
マイクで拾っている感も少なくなっていて、より自然に周りの音を取り込めるようになっています。
そして、一番うれしかったのが、ついに外音取り込みを手動で切り替えられるようになったこと!!
「なにを当たり前のこと言ってんねん」って思うかもしれませんけど、前作のPi7、Pi7 S2ともに、手動操作で外音取り込みモードへの切り替えができなかったんですよ。
アプリからでしか外音取り込みモードをONにできなかったので、そりゃ〜〜〜もう不便でしたよ。むしろそれが原因でPi7は高く評価してなかったんですよね。
手動操作で切り替えられるようになったので、やっとBGM感覚でも気軽に聴けるようになりました。
外音取り込み | (4.4) |
操作性には不満はないが
Pi8の操作はタッチコントールで行いますが、感度もほどよくて、それなりに使いやすい印象でした。
操作方法一覧は次のとおりです。
項目 | 操作方法(デフォルト) |
---|---|
再生/停止 | L or R側を1回タップ |
曲送り | L or R側を2回タップ |
曲戻し | L or R側を3回タップ |
音量を上げる | アプリで設定可能 |
音量を下げる | アプリで設定可能 |
外音モードの切り替え | L側を長押し |
音声アシスタント | R側を長押し |
操作性には不満はないのですが、操作のカスタマイズ性に関しては不満があります。
アプリで操作の設定をできるのですが、左右の長押しに対して「ノイズキャンセリング&音声アシスタント」か「音量調整」の一括切り替えしかできないんですよ。
ちゃうねん、「ノイズキャンセリングの切り替え」と「音量調整」をどっちも操作できるようにしたいんですよ。
ここは一番気になる不満点でしたが、それ以上に外音取り込みを手動操作でONにできるようになったことがうれしくて、±0って感覚になってます。
素行の悪いヤツが急に親切になると、評価が上がる理由がわかった気がする。
その他アプリでできること
その他アプリでできることは次のとおりです。
- 外音モードの切り替え
- 装着センサーのオン・オフ
- 名前の変更
- ファームウェアアップデート
そこまでカスタマイズ項目は多くありませんが、必要最小限には揃えているような感じですね。
マルチポイントの挙動も問題なし。
B&Wのワイヤレスイヤホンとしては、初めてマルチポイントに対応しました!
挙動をチェックしてみましたが、充電ケースを取り出した後も、ちゃんと自動で2台のデバイスに接続されます。
1台目を再生中に2台目のデバイスで再生してみましたが、割り込み再生はされないようです。
再生デバイスの切替には2〜3秒ほど掛かりますが、ストレスが溜まるほどでもないですね。
マルチポイントの挙動全般は問題なさそうです。
通話品質|ノイズキャンセルは強め
マイク音声も実際に録音してみました。以下の音声をよければチェックしてみてくださいね!
背景ノイズを流した状態で録音しましたが、ノイズはしっかりめにカットできています。
ただ、ノイズ対策が強すぎて、肝心の声がガサガサに感じましたね。
無音状態だとそこまでガサガサにならないので、ある程度静かな環境であれば、問題なく通話はできると思います。
通話品質 | (4.4) |
音の遅延|かなり少なめ
動画を見たときの遅延もかなり少なめで、YouTubeやライブ映像を見てもほとんどズレを感じません。
ゲームモードは搭載していないですが、ゲームプレイ時も遅延は少なめ。
音ゲーを完全にタイミングを合わせるのは難しいですが、他のゲームモード搭載モデルに近いレベルの遅延の少なさはありますね。
タイミングがシビアではないゲームであれば、問題なくプレイできそうです。
その他イマイチな点
価格が高い
一番のデメリットは価格が高いこと。
この子、72600円もします。 ワイヤレスイヤホンとしてはめっちゃめちゃ高い。
その代わり、めちゃめちゃ音質は良いですし、音質だけでなく機能性や使いやすさもなかなかもの。
以前から5〜6万クラスのワイヤレスイヤホンを紹介していましたが、意外と需要があって購入している人も多いんですよね。
ボクも実際に6万円ほどのワイヤレスイヤホンを購入して愛機にしてますし。
ワイヤレスイヤホンという特性上、2〜3年ほどで買い替えることにはなってしまうと思いますが、それでもその2〜3年を至高の音質で楽しみたいという方にはぜひおすすめしたいです。
挙動がたまに不安定になる
あと、挙動がたまに不安定になりますね。
ケースから取り出しても電源が入ってなかったり、操作音が鳴らなかったり、接続時に左右のペアリングがうまくいってなかったりと微妙な不安定さがあります。
まだ先行で提供いただいている分なので、ファームウェアアップデートでこれから解消されるかと思います。
なんで、あまり気にしていません。
Bowers & Wilkins Pi8 まとめ
Bowers & Wilkins Pi8をまとめると以下のとおりです。
総合評価
4.9/5
Pi8
- ワイヤレスイヤホン史上最高クラスと同等の音質
- ジャズやクラシックはNo.1クラスの良さ
- 音質特化にしては機能性も高い
- トランスミッター機能が便利
- 高音質コーデックでも音途切れが少ない
- ノイキャン・外音取り込みもそれなりに優秀
- ケースの素材が安っぽく見える
- LDAC非対応
- 音量調整と外音モード切替操作の両立ができない
- 動作がやや不安定
5.0
高音
4.9
中音
5.0
低音
4.5
装着感
4.4
ノイズキャンセリング
4.4
外音取り込み
4.4
マイク性能
4.5
利便性
Bluetooth | 5.4 | 最大再生時間 | 本体6.5時間/ ケース込み20時間 |
コーデック | SBC,AAC,aptX aptX Adaptive(96kHz/24it) aptX Lossless | 充電時間 | 約◯時間 |
ドライバー | 12mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C Qi |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IP54 |
ノイズキャンセリング | ◯ | 質量 ※片耳/ケース込 | 7g/60g |
外音取り込み | ◯ | ゲームモード | – |
自動装着検出 | ◯ | 保証 | 1年 |
マルチポイント | ◯ | 公式サイト | こちら |
Bowers & Wilkins Pi8はこんな人におすすめ
- 予算度外視でとにかく良いワイヤレスイヤホンが欲しい
- 音質にトコトンこだわりたいが、使いやすさも重要
- ジャズやクラシックをとくに好んで聴く
現時点では予算度外視で選ぶワイヤレスイヤホンNO.1とでもいうべき完成度の高さですね。
価格はめっちゃ高いですけど、他の同価格帯のワイヤレスイヤホンと比べても、音質・機能性ともにPi8の方が上と思わせるほどの実力のように感じました。
これから12月にかけて他のメーカーからも数々のワイヤレスイヤホンが登場すると思いますが、Pi8を超えるイヤホンが登場するのか楽しみになってきますね。
ボクは的には2024年8月時点ではベストでした。
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