こんにちは、元イヤホン専門店スタッフのかじかじ (@kajet_jt)です。
イヤホンを使うシーンは、決して音楽を聴く時のみとは限りませんよね?
アニメをみたり、ゲームをしたり、語学学習をしたり、Youtubeをみたりと、あらゆる場面で使うことが多いと思います。しかし、イヤホンって音楽に特化されたものばかり・・・そんな方に朗報!
オーディオメーカーAZLAより5000円代で買える”マルチメディア向け”イヤホン AZEL が発売されました。AZELの特徴はこちら!
- 音楽だけでなく、ゲームや動画までマルチメディアに適している
- オーディオ初心者から愛好家まで楽しめる本格設計
- 付属品が超豪華
AZLAといえば、2017年に創立し、ORTAやHORIZONといった高級イヤホンを中心に販売してきたイヤホンメーカーです。最近では、独自開発したイヤーピース『SednaEarfit』シリーズが非常に人気で、筆者も愛用しています。
今回はAZLAから発売されたAZELは、SpotifyやYoutubeなどのストリーミング環境や、携帯ゲームなどの使用に最適化した、高品質ながらも気軽に使える、初心者からマニア、ゲーマーから動画視聴者まで幅広い層にターゲットを合わせたイヤホンです。では早速、こちらのAZLAのAZELを紹介していきましょう!
AZLA AZEL レビュー
総合評価
4/5
AZEL
- ボーカルや声がとても聴き取りやすい
- 定位が良く、臨場感のある音を体感できる
- 付属品が豊富で高品質
- リモコンマイクがついていない
- 余韻が少ない音で、楽曲の相性が出る。
3.3
高音
3.9
中音
3.8
低音
3.9
解像度
3.8
装着感
4.5
コスパ
パッケージ
では早速AZLA AZELを開封していきましょう!パッケージの段階で、すでに1万円くらいのイヤホンのような高級感がありますね。`
付属品はとてつもなく豪華
- キャリングポーチ
- SednaEarfit LightShort シリコンイヤーピース(SS / S / MS / M / ML / L)
- L/R個別本体用ポーチ
- マニュアル
キャリングポーチ
クッション性の高いソフトキャリングポーチ、だいたいのイヤホンは入りそうなくらいの大きさ。中にメッシュ状のしきりがあり、別途イヤーピースやLightning変換アダプターなどを合わせて持ち運ぶことができます。
断線を防ぐためにも、持ち運ぶときは必ずポーチを使いましょう。
イヤーピースはSednaEarfit LightShortが付属
3ペアで約1500円もするかなり高価なイヤーピースですが、なんとそれが6ペアも入っています!これだけで3000円相当!?AZELのコスパどうなってんだ。
サイズもSS〜Lまであり、サイズもMSやMLなど刻んでいくので、Mだと合わない、Lでも合わないってなった時にMLやMSを使えば、絶妙にフィットするかもしれません。
特殊な構造で音の共振を防いて歪みを防ぎ、定位を定めるイヤーピースで、個人的にも愛用しています。完全ワイヤレスイヤホン用に特化されたイヤーピースでもあるので、お手持ちの完全ワイヤレスイヤホンがあれば、そちらにご使用いただくのもいいと思います。
L/R個別本体用ポーチ
AZLAのロゴが印字されたイヤホン本体用のポーチが付属しています。ポーチをつけておけば、キャリングケースに入れている間も、イヤホン同士が干渉せず、本体に傷がつくことを防ぐことができます。
カスタムIEM(オーダーメイドイヤホン)のような大型のイヤホンも入れることができ、大事なイヤホンを傷から守ることができます。この価格帯でこんな立派なポーチがついているイヤホンはみたことがないですね。
専用設計のSilver Plated OFCケーブルを採用
専用設計のSilver Plated OFCケーブルを採用。72本の純度の高い銅線を各18本にまとめた4芯構造。普通の銅線とは違い、銀メッキが施されています。
しなやかで取り回しが良く、高級感のあるケーブルです。またケーブルをまとめるためのマジックテープも付属。AZLAと印字されているのが素敵ですね。
こちらのケーブルはAZEL用に取り外しできないような専用設計がされていますが、実は単体でも4000円ほどで発売しているケーブルです。イヤーピースとケーブルだけですでに7000円相当の素材が使われているのですが・・・。
本体は切削加工された金属筐体
AZELの筐体は、切削加工された金属筐体を採用されています。ヘアライン加工が施されており、ツルッとした美しいデザインです。
軽量で装着していても、耳から落ちることはあまりないと思います。ハウジング背面には無数の穴が空いていますが、ドライバーを正常の動かすためのものであって、決して遮音性が悪くなるわけではありません。
8mmのダイナミックドライバーを採用
AZLAはドライバーまで自社開発を行なっており、8mmのダイナミックドライバーを採用。4Hz~60,000Hzまでのワイドレンジ再生が可能で、あらゆる音源やメディアに対応します。
フィボナッチフィルターを搭載
ストリーミング環境やモバイルゲームなどでは表現しにくい高音域を、フィボナッチフィルターによって滑らかで自然なサウンドを表現することができます。このフィルター単体でどこまでの効果があるかは未知数ですが、このフィルターもあわせてAZELの音作りを設計しているのでしょう。
スペック一覧 | AZEL |
---|---|
カラー | Beluga Black Oyster Gray Forest Green Dakota Red |
ドライバーユニット | 独自開発 8mm ダイナミックドライバー |
入力感度 | 97dB |
インピーダンス | 24Ω(±10%@1kHz) |
周波数特性 | 4Hz ~ 60kHz |
重量 | 約19g (ケーブル含む) |
付属品 | SednaEarfit LightShort (SS / S / MS / M / ML / L) 本体用ポーチ キャリングケース製品保証書 |
カラーは今回紹介しているOyster Grayの他に、Beluga Black、Forest Green、Dakota Redの4色。
どれも金属削り出しで、高級感のあるアクセサリーのように美しいデザインです。Forest Greenとも迷いましたが、グレーが好きなため今回の色に。
入力感度やインピーダンス値以上に鳴らしやすく、出力の低いiPhoneやスマホでも迫力のある低音を鳴らしきれます。周波数特性の幅が4Hz ~ 60kHzとかなり広いです。周波数特性で音の良し悪しは決められないですが、広いに越したことはないと思います。
装着感は普通
装着感は良すぎず悪すぎず、普遍的なカナル型イヤホンといったところでしょうか。ただイヤーピースがSednaEarfit Shortが使われているため、挿入してからの安定感はなかなか良好です。
サイズもSSからLLまで6サイズ同梱しているため、自分の耳にあったサイズ感の調整をしやすいのではないでしょうか。
メディア別に音質をチェック
ストリーミングで聴いてみた
SpotifyをiPhoneで聴いてみました。一聴して感じたことが、付帯音の少なさ。金属筐体のため、余韻のある音が出そうですが、意外と淡々とした音がでます。決してツマった感じの音ではなく、シンバルやハイハットなど金物系の響きのある音は出しつつ、余韻をスパッと切り、輪郭のクッキリとした音を出します。
高域はほど良く伸びつつも、刺さりなどは一切ない聴きやすい音で、クリアかつレスポンスは良いけどマイルドといった絶妙な音作りです。低域については量感が多く、ふくよかで広がりのある音で、意外とヒップホップやR&Bなど重心の低いブラックミュージックなどとの相性が良いです。
中域は特に聴きやすく、どれだけ音圧があり楽器隊の多い楽曲でも、ボーカルだけは決して埋もれずに存在感を保っています。何も考えずに曲を聴いていても、ボーカルと歌詞は頭にはいってくるような感じです。
定位がかなりよくて、どの方向からなっているかが把握しやすく、解像度も高いため、モニター的な鳴り方に近いですが、低域の広がりや、高域もマイルドに抑えられているため、あくまでリスニング向けといった感じです。余韻が少ないが故に音作りが良い意味でも悪い意味でも特徴的な鳴り方。ロック・ポップス・アニソン・ブラックミュージックなど幅広く対応できる反面、バラードやジャズ、クラシックなどには向かないように感じました。
アニメを見てみた
Huluでアニメをみてました。皆さんご存知「鬼滅の刃」です。
AZELで聴くと、とにかく声優さんの声が耳に良く入ってきます。主題歌の「紅蓮華」から楽曲の良さを最大限に活かしてくれるのはもちろんのこと、主人公の丹次郎の声が力強さが増し、一つ一つのシーンが、より感情に訴えかけられているかのようになり、思わずアニメの世界に没頭してしまいます。
また、細かいSEや、日輪刀をふるった時のシャキーンとした音の臨場感や、小さな効果音まで逃さず、BGMもしっかりと作り込まれていることに気付かされます。
Nintendo Switch どうぶつの森で試してみた
AZLA AZELでどうぶつの森をプレイしてみました。扉を開けしたときの「ギィイ〜」といった軋み音や、外にいるときの虫の音までリアルに表現され、臨場感のある音を体感できるようになりました。
Nintendo Switchってこんなに音がキレイだったんだ・・・。住人達のかわいいファミコン風の声も、テキストがなくても音声だけでなんとなく聴き取れそうなレベルまでクリアに流してくれます。
現実世界を捨て、完全に森の住人になりきるのにうってつけのイヤホンです。PS4もっていないけど、バイオハザードRE3とかやったら、臨場感がですぎて怖くなって、逆にイヤホン外すんじゃないかな・・・。
装着感は良すぎず悪すぎず、普遍的なカナル型イヤホンといったところでしょうか。ただイヤーピースがSednaEarfit Shortが使われているため、挿入してからの安定感はなかなか良好です。サイズもSSからLLまで6サイズ同梱しているため、自分の耳にあったサイズ感の調整をしやすいのではないでしょうか。
AZLA AZEL レビューまとめ
総合評価
4/5
AZEL
- ボーカルや声がとても聴き取りやすい
- 定位が良く、臨場感のある音を体感できる
- 付属品が豊富で高品質
- リモコンマイクがついていない
- 余韻が少ない音で、楽曲の相性が出る。
3.3
高音
3.9
中音
3.8
低音
3.9
解像度
3.8
装着感
4.5
コスパ
ストリーミングやゲームなどマルチメディアに対応したイヤホンという表現に狂いはなかった思わせるイヤホンでした。音楽だけでなく、Youtubeやアニメ、Switchを高音質で楽しめます。語学学習にも向いていると思います。
反面惜しいと感じたことが、リモコンマイクがついていないことです。声が聴き取りやすいので、リモコンマイクがついていれば、チャットやWEB会議などが快適に使えそうと思ったので、個人的には欲しかった機能ですね。
あとは余韻が少ないため、曲によってはあまり心地よく聴こえないと感じることがあると思います。
- 音楽だけでなく、アニメやゲーム、Youtubeなどマルチメディアで使う方
- とにかく声をクリアに聴きたい方
- 予算5000円代でバランスの良いイヤホンがほしい方
以上AZELのレビューでした。
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