今回は「Anker」より、寝ホンの最新モデル「Soundcore Sleep A30」と「Soundcore Sleep A20」の比較レビューをしていきましょう。

ボクこのSoundcore Sleepシリーズがめちゃめちゃ大好きで、過去にA10~20と買って、どちらも愛用していました。
ただ、寝ホンという特性上、片耳を失くすことが多くて、A10は2個持っているのに2個ともなくして、A20も失くしました……。出張でよく使うからホテルで忘れること多いんですよ。
今回登場したSoundcore Sleep A30は寝ホン初「アクティブノイズキャンセリング」搭載モデル!

寝ホンにノイキャンがついたらめっちゃよくね?とか思ってましたけど、まさに理想の寝ホンが登場したというわけですよ。
ということで今回はおもにAnker Soundcore Sleep A30の紹介をしつつ、A20との違いや、どちらがおすすめなのか?など検証していきましょう。
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Anker Soundcore Sleep A30 / A20 外観比較
充電ケース・本体
Anker Soundcore Sleep A30とA20の外観を比較していきましょう。
まず充電ケース。A30は丸型の平べったいデザイン。A20はマカロンのように丸っとしたデザインになっています。

配色もA30はオフホワイト、A20はベージュっぽい色味になっていますね。
側面から見るとこんな感じ。A20の方がやや薄いですね。

充電端子はどちらUSB Type Cに対応。

ワイヤレス充電には残念ながらどちらも対応していません。寝ホンでワイヤレス充電対応であれば地味に便利だと思うんだけどなー。

充電ケースの開き方は、Soundcore Libertyシリーズのように上にシュッとスライドして開くタイプ。

この開き方めっちゃカッコいいんですよね。これだけでも所有欲が満たされる。
開くと、どちらもケースの内部がLEDで薄明るく照らされる仕様で、ベッドルームのような暗がりでも本体の位置を把握しやすいです。

このLEDも眩しすぎない程度の明るさなのが良いんですよね。
他の寝ホンを使った時にLEDが眩しすぎて、それだけで入眠前の刺激になることがあったので。
どちらもケースに対して縦に挿入されているタイプなので、とても取り出しやすいです。

本体を比較してみるとこんな感じ。

A20と比べてA30の方がさらに薄くなっています。新たにノイキャンを搭載しているのにどうなってんねん、この薄さ。

一般的なイヤホン代表として、同社のSoundcore Liberty 5も並べてみましたが、Sleep A30 / A20がいかに小さいかがわかるかと思います。

内側は耳に優しいシリコンで覆われた筐体になっているので、耳を下にしても痛くなりにくくなっています。

どちらも耳に優しいシリコン素材のイヤーフィンもついているため、睡眠中に耳からポロッと落ちてしまう心配も少ないです。
イヤーピースは傘部が広めのタイプをどちらも採用。

比べてみましたが、A30の方が少し分厚い素材になっていますね。

さらにA30は低反発のフォームイヤーチップも付属。

表面の素材感は好き嫌いはあるかと思いますが、このイヤーピースでさらに遮音性を高めることもできます。
最後に重さですが、A30は総重量は約66.4g、本体片耳の重量は約3.1gです。


A20は総重量は約52.6g、本体片耳の重量は約2..9gです。


スペック / 機能性 比較
| スペック | Soundcore Sleep A30 | Soundcore Sleep A20 |
|---|---|---|
| Bluetooth | 5.3 | 5.3 |
| コーデック | SBC、AAC | SBC、AAC |
| アクティブノイズキャンセリング | ◯ | – |
| 入眠サポートサウンド | ◯ | ◯ |
| いびきマスキング機能 | ◯ | – |
| 通話機能 | ◯ | – |
| 再生時間 (Bluetooth) ノイキャンON | 最大6.5時間(片耳) 最大35時間(ケース使用) | – |
| 再生時間 (ローカル) ノイキャンON | 最大8.5時間(片耳) 最大45時間(ケース使用) | – |
| 再生時間 (Bluetooth) | 最大10時間(片耳) 最大50時間(ケース使用) | 最大10時間(片耳) 最大55時間(ケース使用) |
| 再生時間 (ローカル/睡眠) | 最大14時間(片耳) 最大70時間(ケース使用) | 最大14時間(片耳) 最大80時間(ケース使用) |
| 充電時間 | 本体:約1.5時間 ケース:約2.5時間 | 本体:約1.5時間 ケース:約3時間 |
| 防塵・防水 | IPX4 | IPX4 |
| 重さ | 約3g(片耳) 約66g(ケース含む) | 約3g(片耳) 約53g(ケース含む) |
| イヤーチップ | シリコン(4サイズ) +フォーム(3サイズ) | シリコン(7サイズ) |
| 同梱物 | イヤホン本体 充電ケース イヤーチップ (シリコン4・フォーム3) イヤーウィング (3サイズ) USB-C & USB-A ケーブル 保証書など | イヤホン本体 充電ケース イヤーチップ (7サイズ) イヤーウィング (3サイズ) USB-C & USB-A ケーブル 保証書など |
Anker Soundcore Sleep A30 / A20 比較レビュー
装着感比較
まずA30とA20の装着感の違いについてですが、どちらも良好です。
A30


A20


A20と比べてA30の方が薄型になっているため、横向きに寝た時の耳穴への負担はA30の方がやや少ないように感じます。
それでもA20の時点でも十分薄型で耳への負担が少なかったので、使用感としてはどちらもおおよそ同じ。
極限まで耳への負担を少なくしたい場合はA30って感じですかねー。
どちらも寝ホンとしては素晴らしい装着感で、朝まで装着していても耳が痛くなりにくいように感じました。
音質比較
Sleep A30の音質
Sleep A30の音質については、意外と悪くない印象でした。
実力的には同社のSoundcore P40iとおおよそ同じくらいじゃないですかね。
Soundcore Liberty 5のような低域と高域が強調されたドンシャリ方ではなく、中低域側にほどよく寄りつつ、高域はシャリ付きを抑えられたマイルドなサウンド。
睡眠導入音や寝ながらASMR音源を聴いても刺激的な音が耳に入らず、
音楽鑑賞用途だと刺激は少なめですが、チル系のポップスなどは心地よく聴かせてくれます。
音質や機能性に強いこだわりがなければ、Sleep A30一本でも運用できるレベルのようにも感じましたね。
Sleep A20の音質
Sleep A20の音質についてですが、A30と比べて高域がAnkerらしいキツさを少し感じますね。
またA30よりも解像度は少し荒めのように感じますが、こちらの方が全体的にメリハリ感のある音のように感じますね。
寝ホンとして評価するなら、滑らかで優しい音のSleep A30の方が好みでしたが、そもそも価格差もあるのでねー。
寝ホンには音質は個人的にはある程度しか求めていないので、どちらも十分な実力はあるように感じました。
遮音性の比較
次に遮音性の比較について
Sleep A20の遮音性
まず、ノイズキャンセリング非搭載のA20は、通常の耳栓と同様の遮音性能はあります。
他のイヤホンと比べてもパッシブノイズキャンセリング性能(耳栓効果)による遮音性は高めですね。
その上で環境音や睡眠導入音などを流せば、空調音や窓の外から聞こえる車の走行音などはある程度カットしてくれます。
ただ低音側から響く音には弱く、いびきの音や空調や冷蔵庫の「ブゥーン」とした音は耳に少し入ってきますね。
Sleep A30の遮音性
次にノイズキャンセリング搭載のA30に関しては、A20の遮音性はそのままに、ノイズキャンセリング効果によって空調音の「サー」となる音や、車の下から響く振動音など、細かな雑音までジャブ程度にカットしてくれるようになります。
ノイズキャンセリングのON/OFFは右側のハウジングを2回タップすることで切り替えられます。
ボクの住環境ではA20でも十分ですが、比較するとA30の方がより雑音が耳に入りにくくて眠りやすいように感じましたね。無音に近い環境でもA20より「シン……」とした状態になります。
またノイズキャンセリングマイクはフィードバック(耳の内側)のみなのでしょうか。 寝返りを打っても「ガサゴソ」とした音がマイクを通して耳に入ってくることはありませんでした。
一番ノイズキャンセリングの恩恵を感じたのは「いびきの音」。
家族内でいびきをする人がいないので、いびきの音源で検証した結果ではあるのですが、「ゴガガガガ」と鳴る下から響くいびきの音の低音部分をカットして”耳内に響かないように”してくれるのですよ。
さらにノイズキャンセリングではカットできない高音部分は、専用の「いびきマスキング音源(環境音)」である程度カットできます。
ただ、単体だとAirPods Pro や Soundcore Liberty 5のような高い遮音性能は持っていないので、通勤や外出時にしっかり遮音しながら音楽を聴きたいときは、他のノイズキャンセリングが強いイヤホンを買った方が良いかと思います。
機能比較
スリープミュージック / ホワイトノイズ
A30 / A20ともに睡眠導入用の音源がいくつか用意されています。

わざわざストリーミングサービスから音源を探さなくても、アプリ内で睡眠導入用のアンビエントサウンドを流せます。
いびきマスキング機能(Sleep A30のみ)
遮音性の項目でもお伝えした「いびきマスキング機能」はA30のみ搭載。
いびきに最適な環境音が用意されているだけでなく、充電ケースに搭載されているマイクを使うことで、いびきに対して最適なマスキング音を生成してくれます。

いびきマスキングの設定もアプリで可能で、「スマートいびきマスキング」をONにすると、いびき音に対して自動で音量を動的に調整してくれます。
実際に試してみましたが、起きている間にいびきの音源を流してみても変化は感じにくかったです。
実際にいびきをする人が隣にいる状態で寝てみないと効果はわからないかも。
睡眠トラッキング
A30 / A20ともに入眠レポートを搭載しています。

これが結構面白くて、装着して寝た時の睡眠スコアを「100点満点」で評点してくれるのですよ。
実際の合計睡眠時間や起床時間、覚醒回数や睡眠効率、寝返り回数や姿勢までモニタリングしてくれますよ。

これを見たからなんやねんって思うかもしれませんけど、いつもどれくらい寝ているかをモニタリングするだけでも生活習慣に意識が向くかもしれませんね。
ちなみにボクは昨日5時間睡眠でした(ゲームやりすぎ)
アラーム機能
睡眠導入だけでなくアラーム機能も搭載しています。

「寝ホンを着けているから目覚ましの音が聞こえなかった!」なんてこともなく、イヤホン側からアラーム音を直接流してくれるので、寝過ごしてしまう心配もありません。
タッチ操作の変更
A20 / A30どちらもタッチ操作の変更にも対応

左側2回タップで「Bluetoothモード / ローカル音源モード」の切り替え。
右側2回タップでA30は「ノイズキャンセリングのON/OFF」、A20は「再生停止」。
3回タップで音量調整となっています。
A30はデフォルトで再生・停止が割り振られていないので、気になる場合はどこかのボタンに割り振っても良いかと思います。
イヤホンを探す機能
寝ホンの場合、片耳だけ紛失しがちだったりするのですが、A30 / A20ともに片耳から音を出して場所を知らせるような機能もあるので、失くしてしまう心配も少ないです。

といいつつ動機能を備えるA10を2つ、そしてA20を一つ、合計3つのイヤホンを失くしました。
寝ホン以外での普段使いでは
Sleep A20の場合
まずA20に関してはノイズキャンセリング非対応、そして通話用マイクも非搭載のため、普段使いにはあまり向いていないように感じます。
+で5000〜8000円ほどのワイヤレスイヤホンを購入した方が幸せになれると思います。
Sleep A30の場合
A30はノイズキャンセリングはマイルドな性能とはいえ搭載、そして通話用マイクも一応搭載しています。
音質も期待しすぎなければ全然悪くないです。
寝ホンでありつつも、音質や機能性にこだわりすぎなければ普段使いでも運用できる性能を持っています。
寝ホンも普段使い用のイヤホンも一つにまとめたい方はA30の方がいいかもしれません。
ただ、個人的には2つのイヤホンで運用することをおすすめしたいところ。
総合的な寝心地比較
僕が使ってみた感想としては、総合的な寝心地の良さはノイズキャンセリングや薄型筐体を採用したA30の方が上。
ただ、A20の時点でも寝ホンとしては十分に満足できるレベルに達しているように感じました。
この2製品で価格が離れているので、コスパ重視ならA20の方がおすすめですが、ボク自身はA30を毎日のように愛用しています。
無音に近い状態だと、ちょっとした遮音性の違い程度ですが、その「ちょっとした音」を遮音するだけでもかなり寝やすいんですよね。
いびきをする方が近くにいる場合ば、間違いなくA30の方が良いと思います。













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