超万能型 & 上品なスケール感!Hisenior「Mega7」と「 Mega5EST Bass+」を比較レビュー

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こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。

今回は中華IEMメーカー「Hisenior(ハイシニア)」から登場した2モデル「MEGA7」と「Mega5EST Bass+」を比較レビューしていきます。

MEGA7は10mm径のダイナミックドライバー1基に加え、SONION製のBA4つとKnowles製のBA2つ、計6基搭載した7ドライバー構成。

3ウェイクロスオーバー設計により、各ドライバーの受け持ち帯域がスムーズに繋がるようチューニングされています。価格は$449(約67,000円)

Mega5EST Bass+はダイナミックドライバー1基、BAドライバー2基に加え、Sonion製のEST(エレクトロスタティック)ドライバーを2基搭載したトライブリッド構成。

ドライバー数こそMEGA7より少ない5基ですが、DD・BA・ESTという3種類の異なる駆動方式を組み合わせることで、低域の迫力から超高域の繊細な空気感まで幅広くカバー。モデル名の「Bass+」が示す通り、低域のチューニングにも力が入っており、ESTの繊細さとDDのパワフルさを両立させた構成になっています。価格は$589(88,000円)

それぞれ高価なイヤホンとなっていますが、現在AliExpressのセールにより、上記の金額よりもさらに安く購入できます。

それぞれの音質についてですが、結論からいうと、MEGA7はニュートラルで万能な優等生サウンド、Mega5EST Bass+は低域の迫力とESTドライバー由来の繊細で伸びやかな高域が心地よいスケール感のあるサウンドって感じでしょうか。

今回は販売元のAngelearsさんより紹介用に提供いただいたので、実機を使ってどれほどの実力か検証していきましょう。

ぜひ、最後までご覧ください。

▼動画版はこちら▼

目次
かじかじ
元イヤホン専門店スタッフ
オーディオ販売歴9年。元々イヤホン専門店で店長やWEBマーケを担当してました。

イヤホンをレビューすることは空気を吸うようなものだと思ってます。


2024年1月時点で月間100万PV。
YouTubeチャンネル登録者は7万人ほど

Hisenior MEGA7 外観・付属品

それではMEGA7の外観や付属品をチェックしていきましょう。

パッケージ

MEGA7のパッケージはこちら。どっちもでけぇ!

開封するとこんな感じ。

付属品|イヤーピース多数、レザーケース、変換アダプターなど

付属品一覧
付属品MEGA7Mega5EST Bass+
ケーブルOrca Cable(6N UPOCC純銅リッツ線 / 112芯 / 4.4mm)Manta Cable(UP-OCC銀メッキ銅 / 532芯 / 4.4mm)
4.4mm→3.5mm変換アダプター◯(※2026年1月以降はTYPE-Cアダプターに変更)
レザーケース#Manatee レザーキャリーケース#Manatee レザーケース
シリコンイヤーピース①Balanceタイプ(S/M/L)3ペアBalanceタイプ(4.5mm口径 / S/M/L)3ペア
シリコンイヤーピース②Smoothタイプ(S/M/L)3ペアBass+タイプ(3.9mm口径 / S/M/L)3ペア
フォームイヤーピース2ペア2ペア(4.9mm口径 / M)
クリーニングワイパー
ケーブルクリップ
レザーケーブルタイ
マニュアル・保証書・QCカード

2026年1月以降の出荷分ではTYPE-Cアダプターに切り替わっているとのことで、スマホ直挿し派にもありがたい仕様変更ですね。

本体・ケーブル

MEGA7のイヤホン本体は厚みのあるレジン素材で、従来のMega5PやMega5ESTよりも20%厚い筐体を採用しています。

ラッカー仕上げがめちゃくちゃ綺麗で、継ぎ目もほとんど見えません。カスタムIEMか

Mega5EST Bass+もレジン製シェルですが、MEGA7とはフェイスプレートのデザインが異なります。EST(エレクトロスタティック)ドライバーを2基搭載しているぶん、内部構造もけっこう複雑な作りになっていますね。

内側はどちらもエルゴノミクス形状で耳に沿ってフィットするような設計。APRM(Air Pressure Release Mechanism)を搭載していることで、密閉型にありがちな圧迫感が軽減されているのもポイントです。

ケーブルは着脱に対応で、どちらもコネクタは0.78mm 2pinを採用。

ノズル部はメタル製でやや長めの設計。先端が細めなのでイヤーピースの互換性もわりと高そうですね。

付属ケーブルは「Manta Cable」という532芯のUP-OCC銀メッキ銅線で、MEGA7の「Orca Cable」(6N UPOCC純銅リッツ線・112芯)とは素材も構造もまったく異なります。

コネクタ部は金メッキの0.78mm 2pinを採用。

耳掛け部は形状記憶型。

分岐部にはアジャスターも付いていて、装着時のケーブルバランスを調整しやすい仕様。

プラグはどちらも4.4mmバランス端子の金メッキ仕上げ。取り外しができるマルチプラグ仕様ではありません。

本体とケーブルを装着するとこんな感じ。

MEGA7 / Mega5EST Bass+ 概要・スペック比較

2モデルのスペックを並べて比較してみましょう。

スペック一覧Hisenior MEGA7Hisenior Mega5EST Bass+
形式カナル型カナル型
ドライバー1DD + 6BA(7ドライバー)1DD + 2BA + 2EST(5ドライバー)
インピーダンス21Ω24Ω
音圧感度103dB101dB
再生周波数帯域10Hz〜40kHz10Hz〜50kHz
プラグ形状4.4mmバランス4.4mmバランス
コード長1.2m1.2m
シェル素材レジンレジン
リケーブル対応○(0.78mm 2pin)○(0.78mm 2pin)
リモコンマイク××
参考価格約$449(約67,000円)約$589(約88,000円)

MEGA7はSONION製とKnowles製のBAドライバーを計6基搭載した正統派ハイブリッド構成。対してMega5EST Bass+はSonion製ESTドライバーを2基搭載したトライブリッド構成で、超高域の伸びに強みがあります。

注目すべきはMEGA7の方が$140ほど安いという点。後発モデルならではのコスパの良さが光りますね。

Hisenior MEGA7 レビュー

装着感|どちらもカスタムIEMのようにぴったり

MEGA7もMega5EST Bass+も、普通に良いですね。

MEGA7は少し筐体が大きいですが、カスタムIEMのようにぴったりフィットします。

Mega5EST Bass+も5ドライバー構成でありながら筐体サイズはほぼ同等で、フィット感は甲乙つけがたいレベルです。

どちらも痛みはなく、遮音性も良好でした。通勤中でも外の音がかなり遮断されますね。

装着感(共通)(4.5)

MEGA7の音質

MEGA7の音質ですが、とても素直なモニターライクなサウンド。

めちゃくちゃバランスが良くて、それでいて各帯域の質感がハイレベルという印象でしょうか。まさに優等生。

試聴環境
  • DAP:iBasso DX260
  • アプリ:Apple Music
  • 接続方式:4.4mmバランス接続
  • イヤーピース:付属シリコンイヤーピース(Balanceタイプ)
  • エージング:50時間ほど

MEGA7の音の特長は次のとおりです。

音の特長

4.9

高音

4.9

中音

4.8

低音

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低域寄り
フラット
高域寄り

音の傾向

MEGA7はニュートラルを基調としつつ、ほんの少しだけドンシャリかつウォームな味付けが加わったサウンド。

いわゆる原音忠実に近いチューニングで、どのジャンルでも破綻なく鳴らしてくれます。

独自の4ウェイクロスオーバーの効果か、帯域間のつながりがとても自然で、解像度が高くも聴き疲れしにくい音ですね。

ドライバー間のつながりが非常に滑らかで、複数BA搭載機特有の不自然さがなく、ダイナミックドライバー一基のモデルかのように自然な音です。

音場

音場はやや広めで、左右の広がりだけでなく奥行きもしっかり感じられます。

各楽器の定位がしっかり定まっています。

ただ、その音の位置で固定しすぎた定位感バシっとタイプではなく、音として自然に広がっていくナチュラル志向の音場の作り方のように感じました。

高音

高域は、非常に高解像度で粒立ちの良い音でありつつも、音が自然に溶け込んでいくようなナチュラルさも併せ持つ音。

BA特有の刺さり感もなく、かといって刺激が抑えられているわけでもなく、すごく絶妙な刺激感。

シンバルやハイハットの金属質感がリアルに再現されていて、レスポンスも良好。

後ほど紹介するESTドライバー搭載の「Mega5EST Bass+」ほどの抜けの良さはないものの、解像度感はかなり高い印象を受けました。

中音

ボーカルの質感はナチュラルでありながらしっかり前に出てきてくれますね。

全体の音が濃密すぎないおかげで、声の輪郭を捉えやすく、消え入りそうな吐息から声の余韻、ビブラートの細かな震えまで丁寧に丁寧に描写します。

またモニター系のように声を機械的に出力するだけでなく、生声のようなナチュラルさも持ち合わせています。

低音

低域は量感こそ並程度ではあるのですが、解像度がバリバリ高くて全然ボヤけないんですよ。見渡しがよく深みのある低音という感じでしょうか。

特にミッドベースとサブベースの沈み込みや、輪郭の捉えやすさは素晴らしいの一言。その上でベースのゴリっとした重厚さも迫力を加えながら表現んできるんですよ。

ここまでフラット系のサウンドで、低音のモニタリングをしやすいのも珍しい気がしますね。

おすすめのジャンル

ニュートラルな音作りなので基本的にはオールジャンル対応できます。

ロックやポップス、エレクトロなど電子音系でも卒なくこなしますし、ジャズやクラシックなど生音系もOKですし。

得意なジャンルを100%で表現するタイプではなく、80%くらいの力量でサラッとこなすタイプですね。

バンドサウンドやエレクトロ系でも勢いが死ぬこともなく、勢いを保ったまま高解像度かつノリの良い音で楽しめます。

もっとゴリゴリの音が好みな方は、この後紹介するMega5EST Bass+のほうがいいかも。

総評

総評して「優等生」という言葉が似合うイヤホンのように感じました。

とにかくクセがなく、それでいて高解像度。音色もカチッとしすぎることなくナチュラルで聴き疲れもしにくく、低音もちゃんと迫力もある。

そして音の密度も高すぎず、全ての音を俯瞰的に見て、整理をしてから耳に届けるような感覚で、情報過多な感覚もなくスッキリと聴けます。

マジで弱点のない優等生。この価格帯でここまで優等生なタイプはめずらしいかも。

1DD+6BAと最近のモデルで比較すると少し古めのドライバー構成のようにも感じますが、BA特有のキツさやカチッと感が良い意味でないナチュラルな音なので、BAが苦手な人ほど聴いてみてほしいイヤホンのように感じましたね。

Mega5EST Bass+ の音質

Mega5EST Bass+の音質ですが、こちらはMega7とは異なり、わかりやすくリスニングライクなサウンドになりました。

一言で伝えるならば上品なドンシャリサウンドという印象でしたね。

試聴環境
  • DAP:iBasso DX260
  • アプリ:Apple Music
  • 接続方式:3.5mmシングルエンド接続
  • イヤーピース:付属シリコンイヤーピース
  • エージング:100時間ほど

Mega5EST Bass+の音の特長は次のとおりです。

音の特長

4.9

高音

4.7

中音

4.9

低音

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低域寄り
フラット
高域寄り

音の傾向

Mega5EST Bass+は低域寄りで、Mega7と比べると少しウォームサウンドが特徴。

低音寄りとはいいつつも、ESTドライバーのおかげで高域の抜け感もしっかり共存していて、スケール感のある音になっています。

Mega7がモニター系だとすれば、Mega5EST Bass+はライブ感という感じでしょうか。

音場

音場はMEGA7と同等以上の広さを感じますね。

ESTのおかげか高域方向の空間表現が広大で、天井がパッと高く抜けるような開放感があります。

低域にもMega7以上の深みと広がりがあり、全体的にスケール感のあるサウンドになっています。ライブ音源を聴いたときの臨場感は素晴らしい。

高音

Sonion製ESTドライバー2基が担う高域はBAとは異なる繊細さと伸びがあって、シンバルの余韻やストリングスの余韻がMega7よりも余裕を持って美しく広がります。

ESTのキツさもなく、サラッとしたナチュラルな高域で表現しますね。

ドライバーは異なるとはいえ、サラッとした高域の質感はMega7よく似ています。これがHiseniorの目指す音なのかしら。

中音

Knowles製BAドライバーが担う中域はナチュラルな質感。MEGA7と比べるとボーカルの主張がやや控えめで、ボーカルの前に出る感覚はMEGA7の方が上かなと。

ただ楽器との分離感は良好で、バンドサウンドのアンサンブルを聴くにはすごく気持ちいい鳴り方をしてくれます。

低音

Bass+チューニングの真骨頂がここですね。サブベースの深い沈み込みとミッドベースの迫力が両立していて、とても濃厚な音。

MEGA7のタイトな低域とは対照的に、よりウォームで厚みと深みのある低音表現が楽しめます。

ゴリゴリではなく柔らかく深く広がっていくスケール感のある低音という印象です。

おすすめのジャンル

低域の迫力とESTの煌めきを活かせるEDM、R&B、そして壮大なオーケストラやハードロックが特に相性が良いですね。

総評

Mega5EST Bass+はオリジナルのMega5ESTの実力を活かしつつ、低域の存在感をプラスしたサウンドという印象でした。

$589はMEGA7より高いですが、どちらが上かというわけでもなく、キャラクター違いという印象でしたね。

ESTドライバー由来の高域表現はBAでは味わえない伸びやかさがあるので、よりスケール感のある音が好みの方はMEGA7よりもMega5EST Bass+がおすすめです。

MEGA7 / Mega5EST Bass+ まとめ

Hisenior MEGA7とMega5EST Bass+をまとめると以下のとおりです。

総合評価

4.5/5

Hisenior MEGA7

Hisenior MEGA7
  • ニュートラルでジャンルを選ばない万能サウンド
  • ドライバー間のつながりが非常に自然
  • 良好な装着感
  • 充実した付属品
  • とくになし

4.9

高音

4.9

中音

4.8

低音

4.9

解像度

4.7

迫力

4.5

装着感

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低音寄り
フラット
高音寄り

総合評価

4.0/5

Hisenior Mega5EST Bass+

Hisenior Mega5EST Bass+
  • パワフルかつ深みのある上質な低音
  • ESTならではの抜け感の良い高域
  • トライブリッドならではのレンジの広さとスケール感
  • 良好な装着感
  • 付属品も充実
  • とくになし

4.9

高音

4.7

中音

4.9

低音

4.8

解像度

4.9

迫力

4.6

装着感

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低音寄り
フラット
高音寄り

MEGA7 / Mega5EST Bass+ はこんな人におすすめ

それぞれ一言で違いを伝えるなら、MEGA7は「ニュートラルな万能型」、Mega5EST Bass+は「深みと広がり、抜け感のあるスケール感のあるサウンド」って感じでしょうか。

ボクの印象だけで伝えるなら、疾走感のあるロックやポップス、またはオールジャンルを聞かれる方はMEGA7。

ハードロックやEDMやヒップホップ、オーケストラなど、迫力や臨場感を重視したい方はMega5EST Bass+がおすすめですかね。

価格差も$140ほどあるので、コスパを重視するならMEGA7の方が満足度は高いとは感じましたし、音の傾向もボクはMEGA7の方が好みでしたね。

Mega5EST Bass+のEST由来の高域と量感と深みのある低音が強みなので、人によってはこちらの方が気に入る場合もあるかと思います。

どちらもHiseniorの技術力の高さが存分に感じられる素晴らしいIEMなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

以上! Hisenior MEGA7 / Mega5EST Bass+のレビューをお送りしました。

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