こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回はKZより、1DD構成のフラッグシップモデル「KZ Phantom」を紹介します。

Phantomは、KZの1DDフラッグシップモデル「Zenith」の後継モデルという位置づけのようです。Zenithはゲーミングモデルではなかったと思うんですけどね〜。
チューニングスイッチと、音の傾向の変更が可能なサウンドカード付きDSPを搭載し、USB-C直結でも使える次世代型のチューニングし放題モデルとなっています。(3.5mmモデルもあり)
ぜひ、最後までご覧ください。
▼動画版はこちら▼
KZ Phantom 外観・付属品
それではKZ Phantomの外観や付属品をチェックしていきましょう。
パッケージ
KZ Phantomのパッケージはこちら。いつものKZらし〜い簡素なパッケージングですね。

開封するとこんな感じ。
付属品

- イヤーピース3ペア
- ケーブル
- マニュアル
イヤーピースは内側に溝が入って、開口部も広く取られた新しいイヤーピースになっていますかね?と言ってもめちゃめちゃ質が良いというわけでもないですけど。

本体・ケーブル
KZ Phantomのイヤホン本体はこちら。

格子状のフルメタルハウジングにKZロゴが入ったパーツがワンポイントで際立つデザインとなっています。Zenithとよく似たデザインですね。
内側も金属シェルとなっています。凹凸はほとんどなくのっぺりとしたデザインになっていますね。

本体上部には4つのチューニングスイッチが設けられています。

以下は公式の説明ですが、スイッチを上げていくことで、低音の調整を行う感じですかね。

ケーブルは着脱可能で、凹凸型のqdc2pinタイプになっています。

ノズルも本体と同じく金属筐体で、口径は一般的なものと同じ。他社のイヤーピースでも問題なく使えるかと。

ケーブルはKZの他のイヤホンにもよく採用されるような銀メッキケーブルを採用。

コネクタ部は形状固定型の耳掛けタイプを採用。

分岐部はこんな感じでシンプル。スライダーがついていないのは残念。

プラグはUSB-Cタイプとなっていて、スマホやパソコンに直接差して使用することができます。

根本部はスイッチにもなっていて、クリックすることで4つのサウンドチューニングに切り替えていくことができます。
そのあたりの音質の変化については、また後半でお伝えします。
本体とケーブルを装着するとこんな感じ。

KZ Phantomの概要・スペック
KZ Phantomの概要とスペックは以下のとおりです。
| 項目 | スペック |
| ブランド | KZ |
| モデル | KZファントム |
| インピーダンス | 41Ω |
| 感度 | 128dB±2dB |
| 周波数応答 | 20~40000Hz |
| プラグタイプ | 3.5mm / タイプC |
| ピンタイプ | 0.78mm |
| 着用スタイル | オーバーイヤーフック |
| ケーブル | DTwin銀メッキケーブル |
| ケーブル長 | 120±5cm |
KZ Phantom レビュー
装着感|ふつう
装着感についてですが、個人的にはやや浅めな印象ですかね。
実際に装着するとこんな感じ。

前から見るとこんな感じです。

個人的にはフィット感は可もなく不可もなくといった印象です。
| 装着感 | (3.8) |
音質|モニターライクなドンシャリサウンド
KZ Phantomの音質は1DDとは思えないくらい分離感が高く、それでいて空間表現力もとても高いイヤホンのように感じましたね。
- スマホ:iPhone 17 Pro
- アプリ:Apple Music
- 接続方式:USB-C
- イヤーピース:付属シリコンイヤーピース
- エージング:50時間ほど
- スイッチング:すべてOFF
- EQ:Music Balanced Mode(紫)
KZ Phantomの音の特長は次のとおりです。
4.2
高音
4.1
中音
4.2
低音
音の傾向
音の傾向についてですが、ゲーミング向けらしい空間表現力と分離感に優れた音という印象でしょうか。
その上でKZらしいキレのあるドンシャリサウンドを実現しています。
全体的に寒色系でモニター系というか、ドライな印象を受けますね。
音場・定位感
ゲーミング向けに作られていることもあり、音の方向性や距離感を把握しやすいように感じますね。
音場もほどよく広く、広い空間の中で一音一音をしっかり分離してくれますね。
高音
高域はKZらしいキラキラとしたキレの良い音という印象です。
シンバルやハイハットといった金物などの鳴りがカリッとしていて、分離感も高く、音の破綻や刺さり感も少なく、モニターイヤホンかのようにキレがありながらもドライに鳴らしてくるような感覚。
音が団子になりにくくレスポンスの良い音なので、FPSでも足音や銃声の輪郭を捉えやすいかと思いますし、音楽鑑賞でもアコギやハイハットなどの細かな音まで余すことなく拾い上げていきますね。
とくにエレクトロニカ系のキラキラと散りばめられていく電子音の粒がとても心地よいです。
中音
中音域はハキハキとした明瞭な音で、解像度も高め。
低域と高域が強調されるバランスなので、ボーカルは少し凹んだ印象を受けますが、埋もれているような感覚はなく、一歩引いたところからクッキリとボーカルの音像を捉えてきます。
艶感がなく簡素なボーカルの印象を受けるかもしれないので、バラードやソウル系などでしっとりと聴きたい時には向いていないかも。
逆にチャットや通話などで声の輪郭を正確に聞き取りたいときには向いているかと。
低音
低音については、デフォルトの状態でもタイトな迫力でブイブイ鳴らしてきますが、低音過多ではなく、中高域とのバランスもしっかり保ってきます。
分離感が高い影響か、ミッドベース・サブベースの輪郭を追いやすく、モニターイヤホンかのように聴こえやすい低音という印象を受けました。
とくにサブベースの質はとても高く、迫力で攻めるタイプではなく、輪郭をクリアに鳴らすカリッとした感じのサブベースで表現してきます。
とにかく無駄な迫力や広がり、深みなどは排除して、”低音の芯”だけで攻めてくるようなタイプですね。
本体上部のスイッチングで切り替えてあげれば、KZらしい暴れん坊ゴリゴリ重低音になりますよ。もっと低音がほしい方はスイッチを切り替えて調整してあげるといいですよ。
おすすめのジャンル
ゲームプレイ(FPS・TPSなど): 空間表現が広く、定位感が抜群に良いため、足音や環境音の把握が重要な本気のゲーミング用途に最適です
電子音の音の散りばめ方がとても上手なので、EDMやエレクトロニカ系はとくにおすすめしたいところ。
サカナクションの「多分、風」とか、レイ・ハラカミ氏の「Owari No Kisetsu」は超おすすめ。
EQについて
USB-C根本のスイッチを押すことで、EQ設定を切り替えられます。
デフォルトは紫の「Music Balanced Mode」で、こちらが今までの音質評価になります。
ゲーミングモード(緑)にすると、中低域が引き締まってSEだけを強調するようなバランスになりますね。よりモニター的でFPS特化にするような感じです。
イマーシブゲーミングモード(赤)はゲーミング用のチューニングがさらに強調されるような感じですね。
ベースブースト(青)にすると、Music Balanced Modeと比較して、モニターライクな音はそのままに、低域だけさらにゴリゴリと出るようになります。
こんな風に気軽にEQ設定を変更できる点もPhantomの魅力です。さらに上部のスイッチも組み合わせれば、低音側中心ではありますけど自分好みのチューニングに追い込むことができます。
KZ Phantom まとめ
KZ Phantomをまとめると以下のとおりです。
総合評価
4.8/5
KZ Phantom

- 1DDとは思えない高い分離感
- 定位感が抜群で、FPSなどのゲーミング用途に最適
- キレのある高音と輪郭がクリアで質の高い低音
- EQと本体スイッチで自分好みにチューニングできる
- スマホやPCに直結してすぐに使えるUSB-C直結型
- 艶感が少なく、しっとりと聴くには不向き
4.2
高音
4.1
中音
4.2
低音
4.2
解像度
4.1
迫力
3.8
装着感
5~6000円という価格ながら、1DDとは思えないほどの高い分離感と空間表現力でゲーム用途には最適かと。
音楽鑑賞用としても優秀で、KZらしいキレッキレのモニター系ドンシャリサウンドで楽しいですし、本体上部のチューニングスイッチと、USB-Cケーブル根本のEQ切り替えを組み合わせれば、好みの音にも追い込みやすいです。
「スマホやPC直挿しで、手軽に良い音を楽しみたい!」「ゲームも音楽もこれ1本で妥協したくない!」という方は、ぜひご検討ください。
以上!KZ Phantomのレビューをお送りしました。
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