こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回はbeyerdynamic初のイヤーカフ型ワイヤレスイヤホン「AMIRON ZERO」と、イヤーフック型のワイヤレスイヤホン「AMIRON 200」、この2製品をまとめて紹介します。

beyerdynamicは1924年創業の世界初のダイナミックヘッドホンを開発した世界的に有名なオーディオメーカー。
そのガチなオーディオメーカーが送る、本格的な音質の良さを持つオープン型ワイヤレスイヤホンという感じですね。
AMIRON ZEROはbeyerdynamic初のイヤーカフ型イヤホンで、本体質量6gという軽さとエルゴノミクスデザインにより快適な装着感を実現しつつ、beyerサウンドを気軽に体感できるモデルで、価格は28,820円とイヤーカフ型としてはハイエンド級。
AMIRON 200はジョギングなどのスポーツ向けに作りつつ、音質は本格的なbeyerサウンドを実現したモデルで、価格は33,110円とこちらもハイエンド級となります。
今回は代理店のメディアインテグレーションさんより紹介用に提供いただいたので、実機を使ってどれほどの実力か検証していきましょう。
YouTube版はこちら
AMIRON ZERO / AMIRON 200 外観・付属品
それではAMIRON ZERO / AMIRON 200の外観や付属品をチェックしていきましょう。
パッケージ
AMIRON ZERO / AMIRON 200のパッケージはこちら。いつものbeyerのレイアウトデザインでかっこいい。

付属品

- USB Type Cケーブル
- マニュアル
付属品は共通で、どちらもシンプルですね。
充電ケース・本体
AMIRON ZERO / AMIRON 200の充電ケースはこちら。

どちらもマットな質感にbeyerdynamicのロゴが掲載されたシンプルイズベストなデザイン。
beyerdynamicのデザインセンス、めっちゃ好きなんですよね。
厚みはどちらも同程度。

AMIRON 200はやや大型ですが、ズボンのポケットにもギリギリ収まる程度ではあります。
充電端子はどちらもUSB Type C。

ワイヤレス充電は残念ながらどちらも対応していません。
充電ケースを開けるとこんな感じ。

取り出しやすさに関してはどちらも問題ないように感じました。

イヤホン本体はこちら。

どちらもbeyerdynamicのロゴがハウジング面に印字されたシンプルかつスマートなデザイン。
内側はこんな感じ。

形状は異なるとはいえ、どちらも一貫性のあるデザインになっていますね。
最後に重さですが、AMIRON ZEROの総重量は56.5g、本体片耳の重量は5.9gです。


AMIRON 200の総重量は97.5g、本体片耳の重量は10.4gです。


AMIRON ZERO / AMIRON 200 スペック
| 製品名 | AMIRON ZERO | AMIRON 200 |
| Bluetooth | 5.3 | 5.3 |
| コーデック | SBC,AAC | SBC,AAC |
| 再生時間 ※単体/ケース込 | 本体:最大11時間 ケース込:最大35時間 | 本体:最大11時間 ケース込:最大36時間 |
| 充電端子 | Type C | Type C |
| 防水 | IP54 | IP54 |
| 自動装着検出 | ◯ | – |
| 低遅延モード | – | – |
| マルチポイント | ◯ | ◯ |
| 価格 | 28,820円 | 33,110円 |
AMIRON ZERO / AMIRON 200 レビュー
装着感について
AMIRON ZERO / AMIRON 200の装着感について。
まずAMIRON ZEROはイヤーカフ型としては少しガッシリとした装着感のように感じますが、痛みがすぐに発生するようなこともなく、一般的なイヤーカフ型イヤホン同様に良好な装着感のように感じます。
AMIRON ZERO


AMIRON 200
対してAMIRON 200についてはイヤーフック型にしては軽快な装着感で、耳の付け根部への負担が少なめなように感じました。


フック部も細身で、メガネをつけながら装着しても意外と安定している印象ですね。
頭を振ったり、走ったりしてみても耳からズレにくい印象でした。
個人的にはAMIRON 200の方が快適に使えるように感じましたね。
AMIRON ZEROの音質について
それでは本題の音質について
まずイヤーカフ型の「AMIRON ZERO」の音質についてですが、オープンタイプとは思えない重厚なサウンドが特徴のように感じましたね。
4.3
高音
4.3
中音
4.4
低音
音の傾向は全体的に低域寄りで重心が低めのサウンド。beyerdynamic特有のモニターサウンドではなく、ノリ重視・リスニング重視に寄せてきたようなチューニングになっています。
音場は広くも狭くもなく普通程度。
高域はイヤーカフ型にしては破綻が少なく、シャリつきの少ない滑らかな音。ハイハットやアコギの音は団子になりがちで粒立ちはそこまで良くはないですが、他社のハイエンド系イヤーカフ型イヤホンと比べても、高域の描写は丁寧なようには感じます。
低域はイヤーカフ型にしては出てるとかそういうレベルではなく、むしろブーミーに感じるくらいブンブン出ています。
小音量時でも音痩せする感覚が全然なく、カフェやオフィスなど少し騒がしい環境でBGM感覚で音楽を聴くには最適な低音の量感ではあります。
ただ、家の中など静かな環境で家族と会話をしながら使うと、低音が多すぎて相手の声が聞こえにくいことが多いので、ながら用途には使いにくいかも。最低音量もやや大きめですしね。
ブーミーな低域に対して、中音域はそこまで凹んだ感じもなく、女性ボーカルは埋もれずに艶やかに聴かせます。ただ、低めの男性ボーカルの場合だと、低域と同化するような感覚があります。
おすすめジャンルはポップスやヒップホップ、ソウル、エレクトロ、アンビエントなどでしょうか。ドッシリとした低音を重視した楽曲が特におすすめですね。星野源や藤井風の新譜あたりは相性が良かったです。
逆にクラシックや弾き語りなどの繊細な楽曲は苦手。ロックやメタルなどBPMが早めの楽曲に、レスポンスがそこまで早くないタイプなのでモタつき感があります。
総評して、イヤーカフ型としては音質は良い方だと思いますが、傾向的には少し低音が強めに感じてしまう印象を受けました。
AMIRON 200の音質について
次にAMIRON 200の音質についてですが、こちらはAMIRON ZEROと比べて一聴して実力は上と感じられるほどの音質の良さがありました。
他社のオープン型と比べても、音質についてはかなりレベルが高めかと思います。
4.5
高音
4.4
中音
4.5
低音
まず音の傾向については、AMIRON ZEROと比べると高域の主張も加わった弱ドンシャリ型のチューニングに。
解像度感もAMIRON ZEROと比べると全体域1レベルほど高く、音のバランスも良好です。
音場はAMIRON ZEROよりも広めで、ヘッドホンで聴いているような立体感のある音になっていますね。定位はbeyerdynamicのモニター系と比べると甘めで、どちらかといえば自然に広がっていくような感じです。
高域はAMIRON ZERO同様に滑らかで、刺さり感が少なく聴きやすい音。オープン型特有のシャリつき感をまったく感じられない密度の高い高音ですね。
低域には空気の振動まで感じられる立体的な迫力を出しつつ、ブーミーにはならないバランスで、一聴して上質だと感じられるような低音です。
AMIRON ZEROよりもbeyerdynamicらしい低域の粘り気や深みを感じられるサウンドになっています。
弱ドンシャリ型ではありますが、ボーカルもしっかりと前に出てきており、クッキリとした輪郭でクリアに聴かせる原音重視な音という印象です。
ギターなど同帯域の音の団子になりにくく、オープン型でありつつも分離感の高い音で聴かせます。
おすすめジャンルですが、ロック・ポップスあたりがおすすめですが、ノリの良い音から繊細な音まで表現できるため、基本何でもOKです。
AMIRON ZEROよりもレスポンスが良い音のため、メタルなどBPMが早めの楽曲でももたつき感は少ないですね。
総評して、イヤーフック型ということを気にしなければ、オープン型で音質重視で探している場合は、かなりの有力候補になると思います。
音漏れ
音漏れについてはどちらも並程度。
とくに音漏れ対策がされているわけでもないので、ある程度は漏れます。
ただ、どちらも音自体はシャカシャカとした高域ではないため、ある程度の音量であれば
電車の中で使うのはおすすめしないですが、カフェやオフィスなど少しガヤガヤとした環境なら、音量を大きくしすぎなければ音漏れを気にせず使えるかとは思います。
操作性|AMIRON ZEROは難あり
操作性についてはAMIRON 200はなかなか使いやすく、AMIRON ZEROは難ありという印象でした。
AMIRON 200は少し凹んだハウジング面をタップすることで操作ができます。

1回タップで再生停止、L/R側2回タップで曲送り / 曲戻し、長押しをし続けることで継続的な音量調整もできます。
本体のみで音量調整しやすいのがありがたいですね。
AMIRON ZEROは耳たぶの後ろ側にくるハウジング面をタップして操作を行うんだと思いますが、タッチポイントがどこかめちゃめちゃわかりにくいんですよ……。

タップしても反応しないことが多く、思い通りに操作ができないことが多かったです。
ちなみ操作はL/R側2回タップで再生停止、3回タップで曲送り / 曲戻しとなります。音量調整には対応しておらず、アプリでも割り振ることができませんでした。
イヤーカフ型は音質も重要ですけど、機能性や使いやすさも重要なので、操作性はなんとかしてほしかったですね。
どちらの機種もなんですけど、停止→再生をする際に、音楽が一瞬フェードアウトしてから再生が始まるような挙動になっていて気持ち悪いです。ここはファームウェアアップデートでなんとかしてほしいところ。
アプリについて
AMIRON ZERO / AMIRON 200はアプリに対応しています。

アプリでできることは次のとおりです。
- バッテリー残量の確認
- イコライザー(6プリセット、1カスタム5バンドイコライザー)
- カスタムキー(操作方法の変更)
- 自動シャットダウン(10分/30分/60分/120分)から選べる
- 音声アシスタントのON/OFF
- 音声プロンプト(オフ/英語/ドイツ語)
- 着用テスト(装着センサーのON/OFF)※AMIRON ZEROのみ
できることはシンプルですね。別にアプリがなくても大丈夫といえば大丈夫。
イコライザーについて
イコライザーは6つのプリセットと、1つの5バンドカスタムイコライザーが搭載。

なぜかプリセットが低音特化系か音声特化系しかない……。AMIRON ZEROの高域側を調整したかったのに。
カスタムイコライザーは「150 / 250 / 1000 / 4000 / 8000 HZ」の5バンドで調整ができますが、思い通りの音には調整しにくい印象でした。
マルチポイントの挙動
どちらも2台同時接続を行うマルチポイントにも対応しています。
挙動をチェックしましたが、電源OFF→電源ONにした後も自動で2台目のデバイスにも接続されます。
1台目のデバイスが再生中に2台目のデバイスを再生しても割り込みができない仕様になっていますね。その仕様の方がちょっとした効果音で接続先が切り替わったりしないので安心です。
音の遅延について
音の遅延についてですが、AMIRON 200はYouTubeで動画を見る分には問題なし。タイミングがシビアではないゲームでも問題なしといったところ。
AMIRON ZEROは200と比べると少し遅延を感じますね。AMIRON 200と比べるとRPGやアドベンチャーゲームなどをした時の遅延がやや気になります。
AMIRON ZERO / AMIRON 200 まとめ
AMIRON ZERO / AMIRON 200をまとめると以下のとおりです。
| 製品 | AMIRON ZERO | AMIRON 200 |
|---|---|---|
| 総合評価 | (4.0) | (4.5) |
| 音質 | (4.3) | (4.5) |
| 装着感 | (4.5) | (4.5) |
| マイク性能 | (4.5) | (4.5) |
| 利便性 | (4.0) | (4.5) |
| 良かった点 | オープン型とは思えない重厚な低音 刺さりのない滑らかな高域 所有欲を満たすデザイン 軽快な装着感 マルチポイント対応 再生時間が長い | オープン型としては音質のレベルが非常に高い 立体的で広い音場 軽快で安定した装着感 操作性が良好 マルチポイント対応 再生時間が長い |
| イマイチな点 | 操作性に難あり ワイヤレス充電非対応 本体での音量調整が不可 遅延がやや発生する 高音質コーデック非対応 | ワイヤレス充電非対応 高音質コーデック非対応 |
どちらがおすすめかと言われれば、個人的にはAMIRON 200でしたかね。
装着感も軽いですし、音質もオープン型としてはかなりの良さですし、操作感も良いですし、ハイエンドクラスのオープン型としてはおすすめしやすい実力を持っているように感じました
AMIRON ZEROもイヤーカフ型ながらも重厚なサウンドを体感したいという方にはおすすめできると思います。
以上! AMIRON ZERO / AMIRON 200のレビューをお送りしました。
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