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iPhoneをDAP化!? MagSafeで4.4mm接続にも対応したDAC「Khadas / Tea Pro」レビュー

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こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。

最近MagSafeに対応したDACがチラホラと登場し始めましたが、その元祖とも言えるMagSafe対応DAC「Tea」を開発した「Khadas(カーダス)」より、4.4mmバランス接続にも対応した上位モデル「Tea Pro」が登場しました!

前モデルのTeaから大幅に進化した最新モデルで、ES9039Q2M DACチップを搭載、BluetoothチップもQCC5181へ刷新。

今作から4.4mmバランス出力を追加し、前作から引き続きBluetooth接続にも対応。

Bluetooth バージョンも5.4に対応し接続安定性が向上。コーデックはTeaで対応していた「LDAC」や「aptX HD」だけでなく「aptX adaptive」にまで対応しました。

さらにカラーディスプレイまで搭載し、まさに全部盛りのDACへと進化しました。

その代わり価格は29,999円と高くなりましたが、価格相応の順当な進化をしているといえるでしょう。

どれほどの実力なのか、今回はメーカーさんから紹介用に提供いただいたので、どれほどの実力かチェックしましょう。

PR:Khadas

▼動画はこちら▼

目次
かじかじ
元イヤホン専門店スタッフ
オーディオ販売歴9年。元々イヤホン専門店で店長やWEBマーケを担当してました。

イヤホンをレビューすることは空気を吸うようなものだと思ってます。


2024年1月時点で月間100万PV。
YouTubeチャンネル登録者は7万人ほど

Khadas Tea Pro 外観・付属品

Khadas Tea Proのパッケージはこちら。正面には本体デザインのみが掲載したシンプルなデザインです。

開封するといきなり本体が出てきましたね。

付属品一覧
  1. USB-C to Lightningケーブル or USB-C to Cケーブル
  2. マニュアル

付属のケーブルは「USB-C to Lightningケーブル」「USB-C to Cケーブル」のどちらかを選べるようになっています。購入時に間違えないように

本体はカード型で非常に薄めの筐体です。

今回はカラーディスプレイが搭載されており、バッテリー残量の確認や、再生フォーマットの確認、またEQやフィルターの設定なども可能になりました。

アプリを使わずとも細かな設定が可能になっています。

ただ、表面がディスプレイになった影響で、指紋がビッシリと付きます。ここはちと気になるかも。

裏面のマグネット部のマットな質感がとてもカッコイイ……。

側面には電源ボタン兼マルチファンクションボタン

逆側には音量操作ボタンが備わっています。

iPhone 17 Proと比べると厚みは大体2/3ほど。iPhoneに装着しても厚みはそこまで嵩張りません。

底面には充電兼データ転送用のUSB-C端子と、3.5mmジャック / 4.4mmジャック、そしてBluetooth接続時に使えるマイク端子が備わっています。

今作から4.4mmジャックが備わってくれたのはありがたいですね。イヤホンが4.4mm固定になっているものが多いから、こっちの方が楽なのよ。

プラグ挿入時も引っかかり感はなく、スルスル遠くまで挿入できますね。

最後に重さですが約97gです。

Teaの実測値が77.6gだったので、

Khadas Tea Pro 概要・スペック

項目Tea ProTea
チップセットBluetooth:Qualcomm QCC5181
DAC:ESS ES9039Q2M
USB:XMOS XU316-1024
Bluetooth:Qualcomm QCC5125
DAC:ESS ES9281AC PRO
Bluetoothバージョン5.45.0
対応コーデックSBC / AAC / LDAC / aptX / aptX HD / aptX AdaptiveSBC / AAC / LDAC / aptX / aptX Low Latency / aptX HD
最大サンプリングレートPCM 768 kHz / 32 bit
DSD512(ネイティブ)
PCM 384 kHz / 32 bit
DSD256(ネイティブ)
再生時間有線:8時間
Bluetooth:11時間
最大8時間

USBモードUAC 2.0 / UAC 1.0UAC 2.0
高精度抵抗32個(ハイプレシジョン抵抗)なし
オーディオ性能THD+N(1 kHz, 無負荷):0.000126%(-118 dB)
SNR(1 kHz, 無負荷):122 dBDNR(1 kHz, 無負荷):121 dB
THD+N(1 kHz, 300Ω):0.000355%(-109 dB)
SNR(1 kHz, 300Ω):116 dBDNR(1 kHz, 300Ω):115 dB
イヤホン端子3.5 mm / 4.4 mm3.5 mm
4極プラグ対応対応:CTIA=音声・マイク・インライン操作フル対応OMTP=音声のみ対応:CTIA=音声のみOMTP=音声のみ
画面0.95インチ AMOLED カラーディスプレイなし
背面素材プレミアム耐摩耗レザーガラス
音量制御アナログ調整(独立ボリューム制御チップ搭載/低ノイズ化)ハードウェアDACチューニング
電源管理独立MPS電源管理チップ満充電まで約2時間JEITA準拠Bluetoothチップ内蔵の電源モジュール満充電まで約3時間
価格29,999円15,999円

Khadas Tea Pro レビュー

音質|ウォーム寄りのニュートラルサウンド

Khadas Tea Proの音質についてですが、前作のTeaよりもかなり本格的なサウンドに進化していますね。

試聴環境
  • スマートフォン:iPhone 17 Pro
  • 再生アプリ:Apple Music
  • イヤホン:DUNU 242
  • ヘッドホン:TAGO STUDIO T3-01

音の特徴は次のとおりです!

音の特長

4.5

音質

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低音寄り
フラット
高音寄り

前作Teaがウォームで大味気味だった音だったのに対し、Tea Proはウォームな傾向はそのままに解像度と粒立ちがぐっと向上。4.4mmによって出力も向上したことで、音のスケールが一回り大きくなったように感じます。

音の傾向を一言で伝えるならウォーム寄りのモニターサウンドという感じですね。ハデさやキラびやかさは感じにくいですが、味付けを抑えて、音源を脚色しすぎずに聴かせてくれます。

高域はそこまで鋭く伸びない印象で、角の取れた丸みのあるモニターサウンドのように感じますね。キレを重視する方にはおすすめできないかも。

低音域も柔らかく広がるような印象で、タイトさやアタック感は控えめ。こちらもハデめな音よりは素直で優しい音を好む人に向いているように感じました。

中音域はとても好印象で、解像度は高く、柔らかい音でありつつも自然にボーカルと同帯域の音をサラッと分離します。濃密さはないですが、粒立ちがよく密度感のある中音域のように感じましたね。

ボーカルの表現が特に高く、とても自然なニュアンスで楽曲が持つ情報をありのままに引き出してくる感覚です。

また、DACとしては音場が広く、とても見渡しのよい音のように感じます。

同価格帯の他のDACと比べてハデさやキレの良さはないですが、ウォームかつサラッとした音で聴かせる自然な音のように感じました。

Bluetoothでも高音質

Khadas Tea ProはBluetoothでも聴けますが、ワイヤレスでも音質はなかなかのもの

iPhoneだと音の損失が大きい「AAC」で接続されますが、十分満足できる音質の良さ。本当に「AAC」で接続されているのかな?と思うほど音の損失が少なく、緻密で解像度高いサウンドを鳴らしてくれますね!

有線・無線で聴き比べると、やはり有線の方が音質が良いですね。ただ、Lightningケーブルが邪魔と感じる場合はあえてBluetoothのみでシンプルな構成で使っても高音質で楽しめますよ!

一部のAndroid端末であればLDACで接続も可能で、有線時に匹敵する実力で聴けます。ただしAndroidだとMagSafeに対応していないため、利便性はイマイチ。

AndroidをMagSafe化するためのマグネットリングが発売しているので、これを使えば一部Androidでもうまく運用できるかもしれません。保証はできませんが。

携帯性|MagSafeで取り回し最高レベル

iPhone 17 Proと組み合わせた時の携帯性の高さは、あらゆるDACの中でもトップクラス。取り回しの良さは最高ですね!

感覚だけで言えば「iPhoneが少し重たくなったけど、イヤホンジャックが搭載されて高音質になった」ような感じです。

パソコン用のDACとしても使える

あくまでMagSafe対応が最大の特徴というだけなので、パソコンと組み合わせればDACとしても使えます。

例えばMacBookと組み合わせて使う場合は、付属のUSB-C to USB-Cケーブルを繋げるだけで接続完了します。

自宅環境では据え置きDACとして使うのもアリですね! 出力も高いため、TAGO STUDIO T3-01レベルまでなら鳴らしきれますよ!

操作性|基本スマートフォン側で解決

Tea Proはディスプレイが搭載したおかげで、さまざまな操作を本体のみで行えるようになりました。

できること
  • イコライザー設定
  • ゲイン設定
  • フィルターの変更
  • 画面の明るさ設定
  • スマホ側から給電させるかどうかの設定
  • 画面を消灯させるまでの時間設定
  • オートパワーオフまでの時間設定
  • USBモードの設定

etc

などなど本体のみで設定がほぼ完結してしまいます。カスタムEQを作るのは不可でしたけど。

アプリも用意されているので、カスタムEQを細かく設定したい場合は導入しておくことをお勧めします。

個人的には「スマホ側から給電させるかどうかの設定」があるのが嬉しい。スマホの充電が減るのは早くなるけど、Tea Pro側がバッテリー不足で聴けなくなることはなくなるので。

Khadas Tea Pro まとめ

総合評価

4.6/5

Khadas Tea Pro

  • MagSafeでiPhoneと一体化する感覚で使える
  • 取り回しの良さが最強クラス
  • ややウォームかつニュートラルなサウンド
  • 3.5mm / 4.4mm出力両対応
  • Bluetoothでも使える
  • ディスプレイ搭載で本体のみで細かな設定ができる
  • バッテリー残量がディスプレイでわかりやすい
  • スマホ給電のON/OFFが選べる
  • 指紋が目立つ
  • ハデさやメリハリ感には欠けるサウンド
  • 付属のUSB-Cケーブルがチープ

4.5

音質

5.0

携帯性

4.0

拡張性

4.5

利便性

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り

Khadas Tea Proはこんな人におすすめ

こんな人におすすめ
  • iPhoneユーザー or MagSafeカスタマイズをしているAndroidユーザー
  • スマホと一体化して使える携帯性重視のDACがほしい。
  • クセが少なめのウォーム寄りのニュートラルな音が好み

前作のTeaと比べて4.4mmバランスが搭載したこと、そしてディスプレイが搭載したことで、音質も利便性も大きく向上しましたね。

TeaはDACでありつつ利便性を重視したかのようなモデルでしたが、Tea Proはオーディオマニアでも本格的に運用できるDACに進化したかと思います。

Teaよりも格段に進化しているので、ふつうにおすすめですよ。

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