こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回はコスパが最強のPCスピーカーで話題になったメーカー「FUNLOGY」から、初の有線イヤホン「FUNLOGY Wired Earbuds」を紹介します。

このイヤホン、価格はなんと980円! めちゃめちゃ安いけど大丈夫か? と思われるかもしれませんが、いや〜ふつうにアリですよこの子。
日本市場で販売している定価1000円以下の有線イヤホンだと、一番印象が良かったかも。それくらい”ふつうに音イイやん”と思えるようなイヤホンでした。
実際にVGP2025でもコスパ大賞を受賞しているようです。っていうかFUNLOGYって日本のメーカーだったんですね。知らなかった。
「とにかく安い有線イヤホンが欲しいけど、かといって音が悪いのは嫌だ!」というコスパ重視でイイ音で聴きたいという方にはかなりおすすめできると思います。
今回はFUNLOGYさんより紹介用に提供いただいたので、実機を使って検証していきましょう。
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FUNLOGY Wired Earbuds 外観・付属品
それではFUNLOGY Wired Earbudsの外観や付属品をチェックしていきましょう。
パッケージ
FUNLOGY Wired Earbudsのパッケージはこちら。

オレンジ!薄い! ペッコペコ! パッケージは980円クオリティ。


付属品

- イヤーピース(シリコン製)3ペア
本体・ケーブル
FUNLOGY Wired Earbudsのイヤホン本体はこちら。弾丸型の細長いカナル型になっていますね。配色もややマットな印象でわりとかっこいい。

耳かけタイプではないので中華イヤホンのように装着の仕方に迷うことはないかと思います。
ハウジングとケーブルの接合部を76°で固定して装着感が安定するような工夫もされているようです。

内側にはL/Rの表記もあります。Lが左耳、Rが右耳側です。
ノズルは先が窄まった細めのノズルを採用しています。

ケーブルは、やっすいイヤホンでよく見られる2つのコードが引っ付いたきしめん状のやつ。

価格だけはあって仕方ないけど、ケーブルはチープですねぇ〜。
ただ、絡み防止やケーブルに触れた時の「ガサゴソ音」を防ぐようにはできています。
分岐部にはアジャスターもついています。首元あたりまでアジャスターを上げてあげると、装着感が安定しやすくなりますよ。

プラグはL字タイプになっています。

ちなみにカラーバリエーションはホワイトもあります。

FUNLOGY Wired Earbudsの概要・スペック
スペック一覧 | FUNLOGY Wired Earbuds |
---|---|
形式 | カナル型 |
ドライバー | 6mm ダイナミックドライバー |
インピーダンス | 不明 |
音圧感度 | 98dB |
再生周波数帯域 | 不明 |
プラグ形状 | 3.5mm3極 |
コード長 | 1.2m |
リケーブル対応 | – |
リモコンマイク | – |
保証期間 | 1年 |
安いイヤホンとはいえ、保証期間もちゃんと1年間ついているので安心です。
FUNLOGY Wired Earbuds レビュー
装着感|とくに不満なし
FUNLOGY Wired Earbudsの装着感についてですが、とくに不満なく使えますね。
筐体が長細い形状なので、耳穴が小さい方でも挿入しやすいかと思いますよ。
実際に装着してみるとこんな感じ。よくあるカナル型のイヤホンって感じ。

前から見るとこんな感じです。

イヤホン単体の遮音性としてはふつうくらいで、音楽を流してけば周りの音はあまり気にならないかな〜という印象です。
電車の中で使うと下から響くような
装着感 | (4.0) |
音質|980円でコレはすごい
FUNLOGY Wired Earbudsの音質についてですが、980円でコレはすごいですね。
ワタクシも普段から5万や10万クラスの有線イヤホンをレビューすることも多いのですが、そんな耳が肥えている状態でも「ふつうに音ええやん!」って思えるようなレベルでした。
一応比較用に1000円以下で売られている有線イヤホンも買ってみたんですけど、それらと比べてもFUNLOGY Wired Earbudsの実力はかなり高い方だと思いました。
1000円以下でイヤホンを探している方はこれでいいんじゃないかな。
- スマホ:Xperia 1Ⅵ直挿し
- アプリ:Apple Music
- イヤーピース:付属シリコンイヤーピース
- エージング:なし

FUNLOGY Wired Earbudsの音の特長は次のとおりです。
3.6
高音
3.5
中音
3.3
低音
音の傾向
音の傾向は低域・中域・高域それぞれが主張しあうW字型という印象。最新チャート曲に合わせたメリハリ感のある音のバランスになっていますね。
低域側はやわらかく広がる感覚はありますが、高域はシャキッとしたレスポンスの良さを持っていますね。
音場
音場も近すぎず、横方向に自然に広がっていく感覚があります。空間表現もなかなか自然に再現できていますね。
高音
驚いたのが高域の表現力。980円なのに「クリアに鳴らすのは当たり前でしょ?」と言わんばかりに伸びの良い音で鳴らしてきます。
また、この価格でちゃんとアコースティックギターやストリングスの自然な伸びやかさを表現できているのですよ。
ふつう1,000円以下のイヤホンだったら高域が伸びずに詰まった感じの音になりますよ!?
ハイハットなどの繊細な音も団子になりにくく、シンセサイザーやエレキギターの輪郭もクッキリと分離良く鳴らせています。
実際にメーカーの説明文でも「4kHz~9kHzのディップを的確に補正するドライバーを採用し」と記載があるので、この帯域の表現力にはとくにこだわっているのでしょうね。
中高域〜高域は価格に対してめちゃめちゃレベルが高いと思います。
中音
中音域のボーカルもふつうにクリア。低域に埋もれすぎず、高域側に寄りすぎてシャリついたりすることもなく、男性・女性ボーカル問わずに声の帯域を芯で捉えられています。
女性ボーカルも良く伸びますね〜 YOASOBIや宇多田ヒカルを聴いても価格にしてはとてもクリアなように感じます。
ただ、コーラスは埋もれて聴き取りにくい感じはありますね。ボーカルはクリアだけど同じ中域帯の分離感はイマイチなように感じましたね。まあ、980円なら十分すぎる中域の再現性の高さです。
声がクッキリとしているので、ASMR配信の試聴にも向いてそう。
低音
低域は量感が少なすぎてスカスカにならず、圧のある迫力はしっかり感じられます。
ただ、低域はそこまで沈み込まず、中低域がやや広がりすぎる感覚もあり、音像もボヤっとした感じはありますね。
これは価格を考えれば仕方ないかな。そもそも980円だぞ?
FUNLOGY Wired Earbuds まとめ
FUNLOGY Wired Earbudsをまとめると以下のとおりです。
総合評価
5/5
FUNLOGY Wired Earbuds

- 価格が980円ととにかく安い
- 価格にしては高域の伸びや粒立ちがふつうに良い
- 価格にしてはボーカルがふつうにクリア
- ケーブルが安っぽい
- 中低域が膨れがち
3.5
高音
3.5
中音
3.3
低音
3.5
解像度
3.5
迫力
4.0
装着感
FUNLOGY Wired Earbudsはこんな人におすすめ
- 予算1000円以内でとにかく安くて音がイイ有線イヤホンがほしい
- サブ機としてとりあえず使えるイヤホンが欲しい
- ゲームプレイやASMR配信の試聴で使うことが多い
いや〜初めてFUNLOGYの製品を使いましたけど、確かにこれは話題になりますわ。多分この有線イヤホンもめちゃめちゃ売れると思う。
“980円としては”という枕詞ありきではありますが、980円にしてはホントに音がイイですよ。欲を言えばUSB-C直結で使えるモデルもほしいですけどね。
マニアの方は「AliExpressのセールで買えるあのイヤホンのほうが安くて音イイよ!」とか言わないであげてね。アリエクはふつうに買おうとしている人には敷居が高いし、耳掛け式は使い方が分からない人もいると思うし……。
Amazonで気軽に買えて音がイイ有線イヤホンを探している方は、ぜひ「FUNLOGY Wired Earbuds」を買ってみてください。
1,000円以内で買える音質重視の有線イヤホンであれば一択レベルでおすすめです。
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