こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回はEdifierより平面磁界ドライバーとハイブリッドANCを搭載したNeoBudsシリーズの最新作「NeoBuds Planar」を紹介します。

このイヤホンはスゴかった! はじめてNeoBuds Proを使った時以来の衝撃!
現時点でEdifierの最高傑作だと思います。
- EqualMass IIを採用した12mm平面磁界ドライバーを搭載
- アダプティブハイブリッドノイズキャンセリングに対応
- LDAC / LHDC 5.0 / aptX Losslessなど様々なコーデックに対応
- バッテリーは本体7.5時間、ケース込みで最大30時間の連続使用が可能(ANC OFF時)
- ワイヤレス充電 / マルチポイント / 装着検出 / 低遅延モードにも対応
- 価格は29,980円→クラウドファンディングで23,984円〜で購入可能
てか、以前紹介したSTAX SPIRIT S10とドライバーが一緒じゃないですか。そして機能性はSTAX SPIRIT S10よりアップしていますね。
それでいて価格はSTAX SPIRIT S10より1万円安いですし、クラウドファンディングでさらに安くなってるし、めちゃめちゃコスパ高いんですよ。
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NeoBuds Planar 外観・付属品
パッケージ
NeoBuds Planarのパッケージはこちら。多機能すぎて認証ロゴまみれ。

開封するとこんな感じ。

付属品

- イヤーピース(シリコン製)4ペア
- USB Type Cケーブル
- 収納ポーチ
- マニュアル
充電ケース・本体
NeoBuds Planarの充電ケースの形状はSTAX SPIRIT S10とよく似ています。カラーリングは非光沢のメタリックグレー一色となっています。

傷や皮脂も目立ちにくそうな絶妙なカラーリングですね。
とてもコンパクトで厚みもそこまでないので、ズボンのポケットにも収まるほどのサイズ感です。

ちなみにSTAX SPIRIT S10と比べるとこんな感じ。


カラーリングの違いだけだと思いきや、微妙に形状が違いますね。
NeoBuds Planarの方が少し厚みがあって、STAX SPIRIT S10の方が先細りしたデザインになっています。
充電端子はUSB Type Cに対応。

さらに今回はワイヤレス充電にも対応しています。STAX SPIRIT S10はワイヤレス充電に対応していなかったので、ここは大きな進化ポイント!

ワイヤレス充電を一度使い出すと「充電しているつもりがないのに、いつも満充電になってる!」のような感覚で使えるので本当に便利ですよ。
ちなみに初心者の方にはAnkerのワイヤレス充電器がとりあえずおすすめです。安い割に品質も良く、問題なく充電ができますよ!
充電ケースを開けるとこんな感じ。

指を入れ込むスペースも確保されているので、取り出しやすさは問題なし。

イヤホン本体は従来のNeoBudsシリーズらしい角ばったデザインで、ハウジング面積が大きく取られた大ぶりのショートスティック型になっています。

内側はシンプル。

ちなみにSTAX SPIRIT S10と比べるとこんな感じ。


カラーリングとロゴの違いだけかと思いきや、ハウジングの形状から耳の内側の挿入部の角度まで全部微妙に違います。同じ金型を使っているわけではないんだなーこれが。
ノズルは楕円形で一般的な口径なので、他社のイヤーピースでも問題なく使えそうです。

ただ、軸が長いイヤーピースだと充電ケースに干渉してしまう可能性があるので、
最後に重さですが、総重量は61.1g、本体片耳の重量は6.1gです。


ワイヤレスイヤホンとしてはおおよそ平均的な重さです。
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スペック比較
項目 | NeoBuds Planar | STAX SPIRIT S10 | NeoBuds Pro 2 |
---|---|---|---|
Bluetooth バージョン | V5.4 | V5.4 | V5.3 |
オーディオ コーデック | LHDC 5.0、LDAC、aptX™ Lossless、aptX™ Adaptive、aptX™ Voice、Snapdragon Sound™、AAC、SBC | LHDC 5.0、LDAC、aptX™ Lossless、aptX™ Adaptive、aptX™ Voice、Snapdragon Sound™、AAC、SBC | LDAC、LHDC、SBC、AAC |
ドライバー構成 | 12mm 平面磁界ドライバー 第2世代EqualMass™振動板技術 | 12mm 平面磁界ドライバー 第2世代EqualMass™振動板技術 | バランスド・アーマチュアドライバー + 10mm ダイナミックドライバー |
再生時間 ※ANC ON時 | 本体5時間/ ケース込み20時間 | 本体4.5時間/ ケース込み18時間 | 本体:4時間 ケース込:16時間 |
充電ポート | USB-C ワイヤレス充電 | USB-C | USB-C |
防水防塵 | IP55 | IP54 | IP54 |
ノイズキャンセリング | ◯ | ◯ | ◯ -50dB |
外音取り込み | ◯ | ◯ | ◯ |
マルチポイント | ◯ | ◯ | ◯ |
自動装着検出 | ◯ | ◯ | ◯ |
アプリ | ◯ | ◯ | ◯ |
3Dオーディオ | – | – | ◯ |
低遅延モード | ◯ | ◯ | ◯ |
Google Fast Pair | ◯ | ◯ | ◯ |
価格 | 23,984円〜 | 39,880円 | 19,990円 |
STAX SPIRIT S10と比べると、再生時間が伸びただけではなくワイヤレス充電にも対応したことにより、バッテリー周りの利便性はなかなか向上しました。
それにしても同じドライバーでスペックアップしているのに、価格は下がっているのはスゴイ。
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NeoBuds Planar レビュー
装着感について
NeoBuds Planarの装着感について。見た目の大きさのわりにフィット感は良く、不満なく使えていますね。
実際にに装着してみるとそれぞれこんな感じ。NeoBudsシリーズは初代と比べると装着感がだんだん良くなっていっている気がする。

前からのアングルを見ても飛び出し感は少なめ。

スポーツ用とにはさすがに向いていませんが、通勤など屋外で使う分には不満なく使えましたね。
装着感 | (4.5) |
音質|2万円台としては素晴らしすぎる
NeoBuds Planarについてですが、2万円台のワイヤレスイヤホンと考えれば相当イイ方だと思いますよ。
音の傾向に好みはあると思いますけど、この価格でちゃんと3万円クラスと対抗できる実力はあると思います。
そしてSTAX SPIRIT S10とも音の傾向がけっこう違います。
実際に聴いてみてこのイヤホンが「NeoBuds」の名を冠している理由がよく分かりました。この子完全にNeoBudsシリーズの音や。
今回の検証ではXperia 1Ⅵを使ってaptX Losslessで接続して検証しました。
NeoBuds Planarの音の特長は次のとおりです。
4.8
高音
4.7
中音
4.8
低音
音の傾向
STAX SPIRIT S10はとても繊細で丁寧さや解像度感を重視したフラットサウンドでしたが、NeoBuds Planarは高域シャッキシャキ、低域ズンズンとNeoBudsシリーズ特有のキレッキレドンシャリサウンドです。
第2世代EqualMass™振動板技術を使ってNeoBudsシリーズを作ったらこんな音になりました!って感じの音。
某ロックバンドのドラマーが制作したワイヤレスイヤホンと傾向はかなり近いですね。
STAX SPIRIT S10と同じドライバーを使っていることもあり、その音質は今までのNeoBudsシリーズとも一線を画す実力を持っています。
音場
音場は横と縦方向に広く伸びやかに鳴らすような印象。低音の影響で少し広く感じるようにも思いますね。
ただSTAX SPIRIT S10と同じように奥行きにはあまり広がらず、少し平面的な音にも感じてしまいますかね。
高域
高域はかなり刺激感が強めの超シャープなサウンド。
YOASOBIの「UNDEAD」聴いたらボーカルほぼ刺さってます。「サ行」や「パ行」「チ」「ツ」までグサグサ刺してきますよ。ikuraさんのボーカルは高すぎて合わないかな……。
この鋭い高域は好みは別れると思いますが、ツンざくようなシャープなサウンドが好みの方はかなりハマるかと。
逆にストリングやアコースティックギター、ハイハット、シンバルなどの音はむしろリアルな刺激感があってとても煌びやかに美しく表現しますね。
結束バンドの「星座になれたら」のハイハットに注目して聴けば生感ハンパないですよ。あとボーカルの長谷川育美さんの声は絶妙に刺さらないラインに留めてくれます。
ナチュラルで繊細に伸びていくサラッとした高音が好みの方はSTAX SPIRIT S10の方がいいと思います。高域の粒立ちも個人的にはSTAX SPIRIT S10の方が良く感じましたかね。
ちなみに今回はaptX Losslessで使っていますけど、LDACの990kbpsで接続した場合はもう少し鋭くて荒めの音になります。NeoBudsシリーズはaptX系列で接続した時の音の方が好みですねー。
中域
中音域については、STAX SPIRIT S10の場合は繊細すぎてボーカルがそのまま楽器隊と同化しそうなほどサラッとしていたのですが、NeoBuds Planarはしっかり厚みのある歌声を程よく近い距離感で聴かせてくれます。
男性ボーカルや低めの女性ボーカルは刺さり感はなく、息遣いまで感じられるような深みのある歌声を再現します。
分離感も高く、複数ドライバー搭載機かのようにボーカル、ギター、シンサイザーなど同じ帯域の音もしっかり団子にならずパートごとにしっかり聴き分けができますね。
低域
低域はとてもタイトで、スパッとレスポンス良く迫力のある低音で楽しませてくれますね。
キックやサブベースにもズッシリとした迫力があり、脳内をを揺らすかのような空気を纏った圧があります。
STAX SPIRIT S10の方がもっとナチュラルで自然に広がっていくような深みのある低音で、こちらはジャズのウッドベースや、オーケストラのチェロやティンバニの音を生感たっぷりの立体的な低音を再現するような感じです。
おすすめのジャンル
おすすめのジャンルはロック、ポップス、エレクトロ、ヒップホップなどノリの良いジャンル全般。
高域のキレがとても良いので、「凛として時雨」や「結束バンド」など、ジャキジャキとかき鳴らすギターロックはかなり相性がいいですよ。
ジャズやクラシック、弾き語りなどアコースティック編成の楽曲はSTAX SPIRT S10の方が良いですね。同じドライバーなのに傾向が全く違う……。
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イコライザーで好みの音に調整できる
イコライザーもプリセットで「原音」「ダイナミック」「静電気」の3つと、カスタムイコライザーも用意されています。

ここまでは「原音」でレビューしていましたが、「ダイナミック」にするとさらに低域が強調された極ドンシャリサウンドに変化します。
「静電気」にすると、STAX SPIRIT S10のような抑揚を抑えたフラットなサウンドになりますね。「STAXの静電ドライバーのような」音という意味だと思うんですけど、名称はどうにかならんかったんかしら。
言いたいことはわかる。STAXの静電ドライバーのような繊細なサウンドにするんやな。実際にこちらに設定したら、さらに繊細で線の細い伸びやかなサウンドになりました。
接続安定性について
接続安定性についてですが、LDAC 990kbpsで街中で使ってみましたけど、あまり音途切れはありませんでしたね。
電車の中で使うと流石に音が途切れることもありましたが、ストレスが溜まるほどでもなかったです。
スマホや環境との相性はありますが、僕が使った環境では割と快適に使えましたね。
ノイズキャンセリング|価格を考えるとイマイチ
ノイズキャンセリング性能についてですが、STAX SPIRIT S10よりは強いけど、価格を考えれば普通かやや弱いくらいですかね。
ロックやポップスなど激しめの音楽を聴いていればそこまで気にならないですが、クラシックなど静かな音楽を聴いていると周りの音はちょっと入ってきやすいかも。
2万円以下で買えるNeoBuds Pro 2の方が明らかなレベルで遮音性が高いです。
ノイズキャンセリング性能にこだわりたいなら、NeoBuds Pro 2やNeoBuds Plusを選ぶことをおすすめします。
ノイズキャンセリング | (3.5) |
外音取り込み|イマイチ
NeoBuds Planarの外音取り込み性能はイマイチな印象。
音楽を止めていれば会話はできるけど、音楽を小音量で聴きながらだと相手が何を言っているかわからないレベルって感じですね。また、少し閉塞感もあります。
ホワイトノイズや高域の刺さり感もそこまでないように感じましたね。
外音取り込み | (3.5) |
操作性|かなり良い
操作性はかなり良いですね。
Edifierの操作性はSTAX SPIRIT S10より大幅に改善されておりまして、感圧センサーというAirPods Proのようにつまむだけで操作ができる物理ボタンのような仕様のため、タッチセンサーと比べて誤動作がとても少ないのですよ。

操作のカスタマイズも、今まで計4項目しか割り振りができませんでしたが、S10から長押しも追加されて6項目割り振れるようになりました。

1回タップは再生/停止として使えるので、実質7項目の操作が可能。
ボタンに対して割り振れる項目も制限がなく、手動操作でゲームモードへの切り替えもできるので、かなり自由度は高いです。
音量調整も長押しをしている間は断続的に上がったり下がっていく仕様。
ノイズキャンセリングと外音取り込み機能の切り替えは「オフ」を挟むかどうかの設定もありますし、ボクがイヤホンの操作に求めることをほぼ完璧に対応してくれています。
操作性はほぼ完璧レベルです。欲を言えば一回タップ時のカスタマイズもしたいくらい!
アプリについて
アプリは「EDIFIER ConneX」に対応しています。

アプリでできることは次のとおりです。
- ノイズコントロール
→適応型ノイズキャンセリング、ノイズキャンセリング、外音取り込み機能、風切音の低減、ノイズキャンセリング機能オフから選べる - イコライザー
→原音、ダイナミック、静電気、静電気、カスタマイズ - ゲームモードのON/OFF
- 取扱説明書
- タッチコントロールの設定
- HDオーディオコーデック
→無効(aptX系列/AACの接続になる)、LDAC、LHDCから選べる - 押下感度(タッチ感度の調整)
- 装着検出 ON/OFF
- マルチポイント接続
- 製品を探す
- アナウンス音量設定
- 電源オフ
- Bluetooth設定
- 初期化する
Edifierのアプリはアナウンスの音量やタッチの感度までかなり細かく設定できから良いんですよね。
LDACでの接続にもアプリが必須になりますので、とりあえずダウンロードしておきましょう。
マルチポイントの挙動について
2台同時接続を行う「マルチポイント」の挙動についてもチェックしましたが、電源OFF後もあらかじめ接続しておいた2台のデバイスには自動で接続されますね。
1台目(親機)のデバイスを再生中に2台目のデバイスを再生すると割り込みはできず、2台目のデバイス再生中に1台目(親機)のデバイスを再生すると割り込みができる「親機優先」みたいな挙動でした。なかなか珍しい……。
ただし、LDACとマルチポイントの併用はできないのでご注意ください。アプリでLDACかマルチポイントどちらかしか選択できなくなっています。
ちなみにaptX Adaptive / Losslessとマルチポイントの併用はできます。
通話品質について
マイク音声も実際に録音してみました。以下の音声をよければチェックしてみてくださいね!
NeoBuds Planar
STAX SPIRT S10
STAX SPIRT S10とマイク性能はほぼ変わらないですね。
ややノイズは入りやすいですし、音声もやや遠めですし、そこまで質は高くないように感じました。
NeoBuds Planar まとめ
総合評価
4.8/5
NeoBuds Planar

- 2万円台としてはかなり音質がいい
- キレの良いドンシャリサウンド
- LDAC / aptX Losslessどちらもサポート
- 操作性が良くカスタマイズもしやすい
- マルチポイント / 低遅延モード対応
- ワイヤレス充電対応
- 再生時間がやや短め
- 外音取り込み機能がイマイチ
- LDACとマルチポイントの併用が不可
- マイク性能はそこまで高くない
4.8
高音
4.7
中音
4.8
低音
4.5
装着感
3.8
ノイズキャンセリング
3.5
外音取り込み
3.5
マイク性能
4.5
利便性
Bluetooth | 5.4 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 本体5時間/ ケース込み20時間 |
コーデック | LHDC 5.0、LDAC、aptX™ Lossless、aptX™ Adaptive、aptX™ Voice、Snapdragon Sound™、AAC、SBC | 充電時間 | 不明 |
ドライバー | 12mm 平面磁界ドライバー | 充電端子 | Type C Qi(ワイヤレス充電) |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IP55 |
ノイズキャンセリング | ◯ | 質量 ※片耳/ケース込 | ◯g/◯g |
外音取り込み | ◯ | ゲームモード | ◯ |
自動装着検出 | ◯ | 空間オーディオ | – |
マルチポイント | ◯ | 保証 | 1年 |
- 予算2万〜3万ほどで音質を重視したワイヤレスイヤホンを探している
- 高域がシャープでキレの良いサウンドが好み
- ロックやポップス、メタル、エレクトロを好んで聴く
Edifierの中でも評価の高いNeoBudsシリーズですが、そのNeoBudsシリーズの中でも音質面では最高傑作といってもいいほどの完成度の高いイヤホンのように感じました。
ノイズキャンセリングの強さだけを求めるならNeoBuds Pro 2 / Plusあたりがおすすめですけど、音質にこだわるなら間違いなくNeoBuds Planarがおすすめ!
キレッキレのドンシャリサウンドが好みの方は、ぜひクラウドファンディング期間中の安くなっているタイミングで手に入れてみてください。
20%OFF限定早割実施中!(数量限定・先着順)
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