約1万円でLDAC/-45dBノイキャン / マルチポイント対応のコスパ強強ヘッドホン「Edifier / W830NB」を試す

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こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。

コスパの高さで定評のあるEdifierより、約1万円で買えるワイヤレスヘッドホンの最新作「W830NB」が登場しました。

W830NBの特徴
  • 有線ハイレゾ / ハイレゾワイヤレス認証ワイヤレスヘッドホン 
  • ドライバーに40mm径チタンコーティング複合振動板を採用
  • コーデックはSBC/AAC/LDACに対応 
  • ハイブリッドANC対応、-45dB 
  • 最大94時間の連続再生に対応、10分の充電で7時間再生可 
  • マルチポイントにも対応
  • 価格は13980円→クーポン利用で10980円ほどで購入可能

1年くらい前に1万円以下でコスパ最強とお伝えしたワイヤレスヘッドホン「W820NB Plus」の後継機にあたるのかな?

マルチポイント対応など全体的に大きくアップグレードしているように見えますね。というかこの仕様で約1万円はめっちゃ安くない?

久々約1万円クラスでコスパ強強のヘッドホンが出てきた気がする。

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目次
かじかじ
元イヤホン専門店スタッフ
オーディオ販売歴9年。元々イヤホン専門店で店長やWEBマーケを担当してました。

イヤホンをレビューすることは空気を吸うようなものだと思ってます。


2024年1月時点で月間100万PV。
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W830NB 外観・付属品

それではW830NBの外観や付属品をチェックしていきましょう。

パッケージ

W830NBのパッケージは白地のシンプルなデザイン。

開封するとこんな感じ。

付属品

付属品一覧
  1. USB Type Cケーブル
  2. マニュアル

付属内容はめっちゃシンプル。欲を言えばキャリングケースは欲しかった

本体

本体はマットな配色で、価格に対してなかなかに上質な質感です。

ハウジングはフラットで、ロゴなどはなくノイズキャンセリング用のマイクが備わっているだけ。

イヤーパッドは程よく肉厚で、反発も強すぎない質感。W820NB Plusよりも少し肉厚になっていますね。

アーム部分にはEdifierのロゴが印字されています。継ぎ目はWH950NBのように金属フレームに変更されていますね。

ヘッドバンド部はなかなかにフワフワで、装着感も良さそうです。

本体はコンパクトに折りたたみも可能ですが、ケースは付属していないので別途購入する必要があります。100均とかでソフトポーチみたいなものを買っても良いかもですね。

ボタンと充電端子は右側下部に集約されています。充電端子はUSB-Cですね。

WH820NB Plus、WH950NBと比べるとこんな感じ。

前作のW820NB Plusよりもパッと見の質感はとても良くなりましたね。ほぼWH950NBみたいなデザインになってる。

ただ、実際に触れてみると、WH950NBの方が本体の軋みも少なく、全体的な質感が上のように感じます。

W830NBはパッと見の質感はいいですけど、実際に触ってみると価格なりの質感って感じがしました。

最後に重さは268g。

W820NB Plusは228gなので、少し重たくなっていますね。

ちなみに上位モデルは293.5g。

スペック比較

製品名W830NBW820NB PlusWH950NB
ドライバー40mm
複合チタンフィルム振動板
ダイナミックドライバー
40mm
マントルメッキ複合振動板ドライバー
40mm
複合チタンフィルム振動板
ダイナミックドライバー
Bluetooth5.45.25.3
コーデックSBC,AAC,LDACSBC,LDACSBC,AAC,LDAC
再生時間
※ANC ON時
54時間33時間34時間
急速充電20分の充電で10時間の再生10分の充電で7時間の再生10分の充電で7時間の再生
充電端子Type CType CType C
ノイズキャンセリングハイブリッド アクティブ ノイズ キャンセル
-45dB
アクティブノイズキャンセリング
-43dB
アクティブノイズキャンセリング
dB不明
外音取り込み
自動装着検出
低遅延モード
空間オーディオ
マルチポイント
アプリ
価格
※Amazon参考価格
13,980円8,390円19,990円

W830NB レビュー

音質|価格に対してなかなかの実力

音質はW820NB Plusの正当進化という感じですかね。W820NB Plusも1万円以下のなかではかなり高音質でしたが、W830も価格に対してなかなかの実力を誇ります。

音の特長

4.2

高音

4.2

中音

4.2

低音

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低域寄り
高域寄り

音の傾向はW820NB Plusから大きな違いはなく、やや中低域寄りで聴きなじみの良いバランス型のサウンドです。特徴は少ないけど、万人ウケしやすい傾向で、オーディオ初心者であれば十分満足できる音質の良さですね。

高域は刺さりがなく、それでいてマイルド過ぎないバランスの良い音でしっかりとクリアさを感じる音作り。

中域は高音と低音と調和の取れたバランスで、程よく厚みがありつつ、ボーカルラインも明瞭に鳴らす印象です。

低域は迫力はあるけど主張しすぎず、それでいて少し中低域寄りで、心地よさを感じるウォームな音作り。

今回はAAC接続も対応しているので、iPhoneユーザーも音の劣化が少なめのように感じましたね。

音質はW820NB Plus < W830NB < WH950NBと音の傾向はそのままに解像度感やレンジなどがグレードアップしていくような印象でした。

空間サウンドも使える

さらに独自の空間サウンドも使用可能で、音源に対して擬似的なサラウンド効果を与えることが可能です。

実際に試してみましたが、なかなか自然に音を広げるような感覚で好印象でしたね。ライブ音源に合わせて使うのもおすすめ。

操作ボタンのみの切り替えも可能で、Mボタンを2回押すとゲームモード→空間サウンド→OFFと切り替わっていきます。

ただし、LDACやマルチポイントの併用ができず、どちらかをONにすると空間サウンドも使えなくなってしまいます。

LDACとマルチポイントと比べると優先度が一番低めなので、正直使うことはないかも……。

装着感について

装着感は良好ですね。頭頂部から耳元まで負担がかかりにくく、割と長時間装着していても痛くなりにくいいように感じました。

実際に装着してみるとこんな感じ。フラットかつシンプルなデザインでなかなかオシャレ。

ただ、WH950NBと比べると、本体の軋み音が発生しやすかったり、アームの長さの調整が固かったりりと、装着した時のチープさのようなものを感じますね。

装着感(4.3)

ノイズキャンセリング|前作よりも強力に

ノイズキャンセリングはけっこう強力だったW820NB Plusの遮音性よりもさらにアップしていますね。

W820NB Plusと比べると、低域〜高域にかけて満遍なく遮音性がアップしているような印象で、価格に対してノイズキャンセリング性能はなかなかに高めです。

上位モデルのWH950NBと比べると、キーボードのタイピング音や食器が当たる音など、高域側に対する遮音性はだいたい同程度。

低域側に対する遮音性はWH950NBの方がやや高く、電車の走行音など下から響くような音はしっかりと軽減できているような印象でした。

また、風切音やホワイトノイズも少なく、不快感のないノイズキャンセリングのように感じました。

ノイズキャンセリング(4.3)

外音取り込み|かなり聞き取りやすい

外音取り込み性能は同価格帯の中でもなかなか優秀だと思います。むしろノイキャンより外音取り込みの方が前作よりパワーアップしている。

ヘッドホンをつけた状態でもふつうに会話ができますし、小さめの音で音楽を流しておけばBGM感覚で音楽を聴きつつ会話もできたりします。

アプリで集音量の調整ができるのですが、最大の+3まで追加すると集音量をかなり大きめにできます。

かといってホワイトノイズが多かったり、特定の帯域だけがうるさく感じたりすることもなく、それなりに自然に収音してくれますね。

外音取り込み(4.3)

操作性について

W830NBは右下のボタンで操作を行います。

操作方法一覧は次のとおりです。

項目操作方法(デフォルト)
再生/停止真ん中のボタンを1回押す
曲送り-ボタンを長押し
曲戻し+ボタンを長押し
音量を上げる+ボタンを一回押す
音量を下げる-ボタンを一回押す
音声アシスタント真ん中のボタンを2回押す
ノイズキャンセリング/外音取り込みの切り替えマルチファンクションボタンを1回押す
ゲームモード→空間オーディオ→OFFマルチファンクションボタンを2回押す

物理ボタンを採用しているので誤動作の心配もなく、直感的に操作ができます。

必要な操作はすべて対応しているので、操作に関しては不満なしですね。

アプリについて

アプリでできることは次のとおりです。

アプリでできること
  • イコライザーの変更
    →原音、ダイナミック、モニター、カスタマイズ
  • ゲームモードの切り替え
  • HDオーディオコーデック
    →LDACのON/OFFの切り替えが可能。
  • マルチポイント接続
    →2台のデバイスに同時に接続できるようになる。ただしLDACとの併用は不可
  • 操作方法の変更
    →ノイズキャンセリングの切り替え時に「高」「中間」「風切音の低減」「外音取り込み」「オフ」の5つから、好きな項目で切り替えられるように設定できる
  • 操作音量の変更
  • 自動シャットダウン設定

通話品質について

マイク音声も実際に録音してみました。以下の音声をよければチェックしてみてくださいね!

雑音に対するノイズキャンセリング力は高いですが、声も一緒に加工されて聞こえにくい感じもありますね。

騒がしい環境だと音声がガサガサしてしまうので、静かな環境で通話をする方が向いてそうですね。

通話品質(3.8)

音の遅延について

映像と音声のズレですが、動画を見る分にはほとんど感じません。映画やアニメ鑑賞、YouTubeの鑑賞くらいであればほぼ違和感ないです。

ゲームモードをONにするとFPSはプレイできるほど遅延は少なくなるので、ゲーム用途にも使いやすいです。

ゲームモードもボタン操作のみで切り替えられるので、ゲームをしたい時は気軽に切り替えができますね。

W830NB まとめ

W830NBをまとめると以下のとおりです。

総合評価

4.5/5

W830NB

  • 万人受けしやすいバランスの取れたサウンド
  • ノイズキャンセリング性能がなかなか高い
  • 外音取り込み機能が優秀
  • 再生時間がかなり長い
  • マルチポイント対応
  • LDAC対応
  • 低遅延モード対応
  • 自動装着検出非対応
  • 付属でケースがついていない
  • LDAC / 空間サウンド / マルチポイント のいずれしか使えない

4.2

高音

4.2

中音

4.2

低音

4.3

装着感

4.3

ノイズキャンセリング

4.3

外音取り込み

3.8

マイク性能

4.5

利便性

Bluetooth5.4最大再生時間
※ANC ON時
本体54時間
コーデックSBC,AAC,LDAC充電時間20分の充電で10時間の再生
ドライバー40mm
ダイナミック型
充電端子Type C
専用アプリ防水
ノイズキャンセリング質量268g
外音取り込みゲームモード
自動装着検出保証1年
マルチポイント公式サイトこちら

W830NBはこんな人におすすめ

こんな人におすすめ
  • 予算1万円ほどでワイヤレスヘッドホンを探している
  • 音質・機能性のバランスが取れたヘッドホンがほしい
  • 音楽鑑賞・ゲーム・通話までマルチに使いたい

W830NBは今までのシリーズ同様に、万能型のハイコスパモデルという感じですね!

W820NB Plusよりも質感、性能ともにアップしていますし、低価格ながらも上位モデルのWH950NBに見た目も含めてかなり近づきました。

Edifierということもあってクーポンやセールなどでさらに安く買える機会が多いと思いますので、ぜひ検討してみてください。

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