こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回は神機「WiiM Pro」を紹介します。
オーディオ界隈ではストリーマーと呼ばれるものなんですけど、このWiiM Proは便利すぎるし安すぎます。
ネットワークプレイヤーと聴くと少し敷居を高く感じるかもしれませんが、WiiM Proのセットアップはまじで簡単すぎます。
今回はこちらのWiiM Proがどのように便利なのか、どんなふうに使うのかを解説していきます。
というかできることが多すぎるので、僕が使っている方法を中心に紹介しますね。
YouTube版はこちら
WiiM Pro 概要・スペック
- Spotify / Amazon Music / TIDALなどハイレゾオーディオストリーミングに対応
- セットアップが超簡単
- アプリで楽曲の一元管理が可能
- 10バンドグラフィックイコライザーを搭載
- 192kHz / 24bit ロスレスストリーミング対応
- Airplay2レシーバー対応
- Chromecast Audioに対応
要はWiim Proがあれば、パソコンをわざわざ立ち上げなくても、スマホの操作だけで簡単に音楽を再生できるというわけです。
しかも、Bluetooth接続ではなく、あくまでWiiM Proで受信した音源をスマホで操作しているだけなので、音質の劣化もないですしわざわざペアリング作業も行わなくていいんですよ。
常に自宅のネットワーク内にWiiM Proがいるような状態になるので、iPhoneでもiPadでもパソコンからでも操作ができます。
こういったネットワークレシーバーって、今まで安くて3万円くらい、平均5万円くらいとけっこうお高めで、しかもセットアップが難しいものとかNASを導入しないといけないものとか多かったんですよ。
対してWiiM Proはセットアップも簡単で19900円!めちゃくちゃ安いんですよね! これがコスパがぶっ飛んでいると表現した理由です。
超簡単にまとめると「Bluetoothより便利!」「圧縮なしで高音質」「価格も超安い」って感じです。
ただ、単体で音を出力する機能はないのでWiiM Proを使うためには、ヘッドホンアンプか、スピーカー用に使う場合はプリメインアンプとかが必要です。
スペックはこちら!
スペック一覧 | 商品名 |
---|---|
Wi-Fi | IEEE 802.11 b/g/n/acデュアルバンドWi-Fi、Ethernet(100M) |
Bluetooth | 5.1 |
電源入力 | USB Type-C |
音声出力 | RCA(LINE-OUT) / 光デジタル(角型)/同軸デジタル(COAXIAL) / |
音声入力 | RCA(LINE-IN) / 光デジタル(角型) |
S/N比 | 102 dB |
THD+N(LINE-OUT) | 0.005% |
入力サンプリングレート | 最大192kHz / 24bit |
出力サンプリングレート | 最大192kHz / 24bit(ビットパーフェクト(ソースに依存します) |
対応フォーマット | MP3 / AAC / ALAC / APE / FLAC / WAV / WMA / OGG |
ネットワーク機能 | AirPlay 2 / Chromecast Audio / DLNA / Spotify Connect / TIDAL Connect / Alexa Cast |
主なストリーミングソース | Spotify / Amazon Music / Deezer / TuneIn / TIDAL / Qobuz / iHeartRadio / Napster / Sound Cloud / VTuner / Calm Radioなど |
コントロールデバイス | iOSスマートフォン・タブレット / Androidスマートフォン・タブレット / PC /Alexaスピーカー / Google Homeデバイス / HomePod etc |
WiiM Pro 外観・付属品
WiiM Proのパッケージはこちら。
さまざまなサービスのロゴが並んでいますね。
開封するとこんな感じ。
- USB Type-Cケーブル
- USB電源アダプタ×1
- RCAケーブル
- 光デジタルケーブル
- マニュアル
RCAケーブルの他に、この価格で光デジタルケーブルも付属しているのはありがたい!欲を言えば同軸ケーブルも欲しいっ!
本体はApple TVのようなラウンド型のブラックお弁当箱。
コンパクトなので、デスクのモニター下とか棚の上にも十分設置できます。
前面にはタッチパネルが並んでいて、ここからWiiM Pro側の音量調整、再生停止などが行えます。
背面パネルはこんな感じで、入出力端子が並んでいます。
左から「LINE IN・OUT」「電源用USB-C端子」「Mic」「光デジタル(SPDIF)の入出力」「同軸(COAX)出力」「LAN」という感じで、必要十分な端子は揃っていますね。
LANケーブルは有線で接続しなくても、Wi-Fi環境があれば無線で使えます。
WiiM Proの接続例
WiiM Proと他の機器と接続する時の例ですが、ま〜いろいろなパターンがあります。
僕の例で言えば次のような環境で使っています。
WiiM Pro(光デジタル出力)→FiiO K9 Pro(光デジタル入力)→ ヘッドホン or スピーカー
この接続方法であればデジタル信号だけをWiiM Proから送信して、FiiO K9 Pro側でアナログへの変換とヘッドホンへの出力を行うことができるので、それぞれの実力を最大限まで発揮できるんですよ。
たとえばこれを、
WiiM Pro(RCA出力)→FiiO K9 Pro(RCA入力)→ ヘッドホン or スピーカー
と接続してしまうと、WiiM ProがDACとしての役割を果たしてしまうため、K9 ProのDACとしての機能はスルーしてしまうので、音質はそこまで良くならないんですよね。
グレードの高いDACをお持ちであれば、ぜったいにデジタル接続で繋いであげた方が良いです。
DACをお持ちでない場合は以下のようなシンプルな構成でも使うこともできます。
WiiM Pro(RCA)→アクティブスピーカー or ヘッドホンアンプ(RCA入力)
WiiM Pro(RCA)→ヘッドホンアンプ(RCA入力)
どの使い方が良いかは環境次第ですが、WiiM ProもそこまでDAC性能は高くないと思いますので、外部のDACなどを使ってトランスポートがわりに使うのが一番良いかと思います。
WiiM Pro レビュー
セッティングについて
WiiM Proのセッティングはめちゃめちゃ簡単です。
今回は光デジタル(SPDIF)を選択しています。同軸ケーブルも買おうかな。
サンプリングレートとビット深度を選べますが、とりあえず192kHz / 24 bitにしています。
はい、以上です。めちゃくちゃ簡単でしょ?
これで初期設定は完了です。
あとはアプリでイコライザーの設定や音源の一元管理とかも行えますね。
AirPlay2でApple Musicを楽しめる
WiiM Proを使えばAirPlay2が使えるようになるので、Apple Musicの音源をWiiM Proに伝送してそのまま音楽を楽しむことができます。
この使い方はWiiM Proで直接再生しているというよりは、iPhoneの音源データをWiiM Proにネットワーク経由で伝送して音楽を作成している状態になります。
この使い方めちゃくちゃ便利なんですが、ひとつ欠点がありまして。
AirPlay2の場合は48kHz / 24bitまでとなるので、それ以上の音源はダウンサンプリングされてしまいます。
ただ、個人的にはそれ以上の音質がダウンしているような感覚もありましたね。でもBluetoothで聴くよりは全然音質は良いです。
Spotifyも直接再生できる
SpotifyもWiiM Proから直接再生できます。
AirPlay2と違う点は、スマホから音源を伝送しているわけではなく、WiiM Proから直接Spotifyの音源を再生しているんですよね。
Spotifyのアプリから直接WiiM Proを選択できるようになるので、これでWiiM Proから直接Spotifyを流せるようになります。
ちなみにここからAirPlayも選べます。
ただ、Spotifyはハイレゾでの配信はしていないので、正直AIrPlayを使おうが直接再生しようがそこまで変わらないです。
Amazon Musicとの組み合わせが一番ヤバい
で、一番WiiM Proと組み合わがヤバいストリーミングサービスがAmazon Musicなんですよ。
Amazon MusicもSpotifyと同じくWiiM Proから直接再生ができるのですが、Amazon Musicの場合はハイレゾの配信も行っています。
つまり、パソコンを立ち上げずとも、スマホ操作で簡単に無圧縮でハイレゾ音源を楽しめるということですよ!
これが画期的!
しかも、同じ44.1kHz/ 16bit の音源を聴いたとしても、AirPlay2で聴いたApple MusicよりもAmazon Musicの方が明らかに音質が良いんですよね。
Amazon Musicで聴いた時の方が、より緻密でノイズ感も少なく、高解像度で厚みのある音のように感じるんですよね。
今までFiiO K9 ProのUSB-C端子から直接iPhoneに繋いで聴いていましたが、もはや有線で接続する必要もなくなりました!
しかも、ネットワーク上にWiiM Proがある状態なので、iPhoneでもiPadでもどのデバイスからでもコントロールできます。
Bluetoothみたいに毎回ペアリングする必要もないんですよ。最高!
僕が一番作りたいと考えていた環境が約2万円で完成しました。
ただ不満な点も
ただ、Amazon Musicとも組み合わせで不満な点もあります。
- 再生するまでにラグがある
→再生が開始するまでに10秒ほどラグがある - WiiM Proのアプリ経由じゃないとハイレゾで再生できない
→Amazon Musicから直接再生しようとすると、ハイレゾにならない
再生のラグはSpotifyでは発生しなかったので、WiiM ProとAmazon Musicとの相性があんまり良くないのかも知れません。
Amazon Musicって音質はいいけど、操作性とかが結構微妙だったりするんですよね。
だからSpotifyのハイレゾ対応はよ。対応してくれたら全てが解決するんや。
Alexaとの連携が神すぎた
Amazon Musicと連携できるだけではなくAlexaとも連携できます。
たとえば、今この部屋にあるEcho PopなどのEchoデバイスと組み合わせれば「なんか音楽を流して」と伝えるだけで、WiiM Pro経由でハイレゾ音源をAmazon Musicから再生することも可能です。
やり方は簡単です。
次の画面で「常に」と「グループ名を言った時のみ」の2つから選べますが、これはどちらでもOK。
僕は「常に」にしています。
これでAlexaとWiiM Proの連携は完了です。
ここからさらに、Wi-Fiスピーカーの項目でWiiM Proを選んであげると、Alexaの音声もWiiM Pro側から出力されて完全に連動できるようになります。
「〇〇(グループ名)」を選択
スピーカーの項目で「変更」をクリック
これでWiiM Pro側からアレクサのガイダンスが流れるようになります。
ちょっとめんどくさいけど、Echoデバイスを買ってWiiM Proと連動するだけで音声だけでハイレゾ音源を再生できるようにあなって超快適になるので、ぜひあわせて検討してみてほしいです。
とりあえず音声で操作をするだけなら、安いEcho POPで十分なので、Amazonセールの時に合わせて購入することをおすすめします。
Roon Readyに対応
あと、Roon Readyにアップデートで対応しました。
ただすみません、Roonはボク使わないので詳しくレビューできないんですよ……。
Apple MusicやAmazon Musicで十分満足できているので今のところ導入予定はないかもです。
また興味が出てきたらレビューします。
で、音質は?
で、便利なことはわかったと思いますが、「結局音質はいいの?」と気になっている方も多いと思います。
ストリーマーとしての音質の良さとしては並って感じでしょうか。
ちゃんとパソコンとUSB接続した時と同等クラスの音質で出力してくれますね。
不満は全くないですね。
ストリーマーでももっと歪みの少ない音で聴きたい場合は6万以上のモデルをおすすめしますが、とりあえずネットワーク環境を簡単に構築したいくらいならWiiM Proで十分です。
というかボクの環境では、WiiM Proがストリーマーのゴールで全然問題なしです。
RCAで使うと?
RCA出力で使う場合はWiiM Pro内のDACを使うことになるのですが、DACとしての性能はそこまで高くはないかな?という印象ですね。
やはり別の外部DACを用意してあげて、WiiM Proとデジタル接続してあげた方が満足度は高いですね。
あえてアクティブスピーカーにRCAケーブルで繋げて、超ミニマルな環境で使っても良いと思いますけどね。
WiiM Pro まとめ
総合評価
5/5
WiiM Pro
- ストリーマーとしてはとにかく安すぎる
- Amazon MusicやSpotifyを直接再生できる
- Apple MusicもAirPlay2で再生できる
- Alexaと連携して音声で操作できる
- セットアップが超簡単
- 出力端子も豊富
- アプリで各サービスや音源を管理できる
- Amazon Music使用時は動作が重い
- DACとしての性能は高いわけではない
3.5
音質
4.8
拡張性
5.0
利便性
- ネットワークオーディオ環境を気軽に構築したい
- ハイレゾ音源も無圧縮で気軽に聴きたい
- ストリーミングサービスで聴くことが多い
- Alexaで音声だけで音楽を再生したい
マジで神機よこれ? ここからずっとおすすめし続けるよ?
なんで誰もレビューしてないのよ。ガジェットYouTuberの方とかブロガーの方とか、ほんと使ってみて欲しい。
めっちゃ便利やし、音質もめっちゃいいし、セットアップも簡単やし、あと安いし最高よ?
WiiM Pro単体では音は鳴らせないので、最低でもアクティブスピーカーか、できれば据え置きのDACとかプリメインアンプとかあった方が良いですけどね。
スマホや音声操作だけで、無圧縮のハイレゾ音源を聴きたい人はぜひ手に入れていただきたい逸品です。
ちなみに家電量販店や一部専門店では10月20日まで割引キャンペーンを開催中とのことです!
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