こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
1年前くらいに、3000円台で買えるコスパ最強のワイヤレスイヤホンTOP3っていうランキングをYouTubeで作ったことがあったのですが、
どの製品も市場価格の高騰で4000円台に値上げしているものもあれば、生産完了で買えないものばっかりになってしまったんですよ。
なかなか3000円で買えるまともなワイヤレスイヤホンが少なくなってきているんですが、そんな中2970円で買えるワイヤレスイヤホンが少し前に話題になりました。
それが今回紹介するSHO-U D1です。
このイヤホンの販売元が「アユート」っていうところで、Astell & Kernを中心にオーディオ界隈でもかなり有名な製品を扱っている日本の代理店なんですよ。
しかも今回は販売代理ではなく、自社ブランドなんですよ
ということは、3000円以下でちゃんとした国内メーカーのワイヤレスイヤホンをAmazonとか楽天で買えるというわけですよ!
まじで3000円前後だと、Amazonとか見れば意味わからん中華製ばっかり出てくるので、安心して買えるというだけでもメリットですね。
総合評価
4.5/5
SHO-U D1
- 3000円以下でまともな音質を体感できる
- 小音量でもしっかりと音圧を感じられる
- 本体が小ぶりで装着感が良い
- この価格でちゃんとUSB-C端子で充電できる
- 国内メーカーということもあり格安系のワイヤレスイヤホンの中では安心して買える
- 再生時間が短い
- AndroidのAAC接続だと音の粗が目立つ
3.5
高音
3.5
中音
3.5
低音
4.5
装着感
–
ノイズキャンセリング
–
外音取り込み
4.0
マイク性能
3.0
利便性
Bluetooth | 5.2 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 本体4時間/ ケース込み12時間 |
コーデック | SBC,AAC | 充電時間 | 本体:1.5時間 ケース:1.5時間 |
ドライバー | ダイナミック型 | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | – | 防水 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | – | 質量 ※片耳/ケース込 | 3.4g/39.2g |
外音取り込み | – | ゲームモード | – |
自動装着検出 | – | 保証 | 1年 |
マルチポイント | – | 公式サイト | こちら |
▼動画版はこちら▼
SHO-U D1 概要外観・付属品
概要
このSHO-U D1ですが、価格だけはあってノイズキャンセリングとか外音取り込み機能とか、そんな機能性とかは備わっていないです。
「完全ワイヤレス」で「音を聴く」ただそれだけって感じの製品なんですけど、これがまた音がけっこう良いんですよね。
またこのあたりは後半で伝えます。
パッケージ
SHO-U D1のパッケージはこんな感じ。しっかり「aiuto」と印字されています。
開封するとこんな感じ。ふっつー。
付属品
- イヤーピース(シリコン製)3ペア
- USB Type Cケーブル
- マニュアル
充電ケース・本体
充電ケースは価格相応の質感。
コンパクトでバッグに入れても持ち運びやすいサイズ感です。黒だと傷が目立ちやすそうなので注意。
充電端子はUSB Type Cに対応!
最近のイヤホンはUSB-Cで統一されていますけど、たまにこの価格帯だと前規格のmicroBのイヤホンもあったりするんですよね。
microBになるだけで、余計なケーブルをコンセントから生やす必要があるからめんどくさいんですよね。
さすがにワイヤレス充電には対応していません。
充電ケースを開けるとこんな感じ。
すげえ、本体光る。
本体は横からつまむと滑りやすいですが、縦からつまむと取り出しやすいです。
本体は光るクワガタみたいなデザインになっています。
かなり小ぶりなんで、女性や耳の小さな人でもフィットしやすそう。
内側には、はじめ通電防止用のシールが貼っていたりするので、取ってくように。
カラーバリエーションも「Black」の他に「Mint」もあります。かわいいデザインが好きな方はこちらもおすすめ。
最後に重さですが、総重量は42.6g、本体片耳の重量は3.7gです。
本体は5g前後の製品が多いのですが、比べるとかなり軽めですね。
SHO-U D1 レビュー
装着感|なかなかのフィット感の良さ
SHO-U D1の装着感ですが、コレはなかなか良い感じです。
装着感 | (4.5) |
本体が小ぶりということもあるのですが、この形状が見事に耳のポケット部分にフィットするみたいで、しっかり密閉できている感じがあります。
装着してみるとこんな感じ。
前から見ても飛び出しは少なそうな感じです。
ここまで飛び出しが少なければ、寝ホンとしてギリギリ使えそうですね。やっすいからラフに使えますし。
ジョギング用途にはあまり向かないかなー。
あと遮音性も高いので、音楽を流しておけばノイズキャンセリングがなくてもあんまり電車の音も気にならないですね。
IPX4相当の防水性能もあるので、小雨とか汗くらいであれば壊れる心配も少ないです。
装着感まわりは不満なしですね。
音質|3000円でコレなら十分
SHO-U D1の音質ですが、ふつうに良いですね。
さすがに、
「やっば!コスパ最強やんこれ!!AirPodsとかいらんわ!」
みたいな大袈裟な感じではないですけど、
「あー3000円だったらふつうに音いいんじゃない?」って感じですね。
表現的には「3000円だとこんなもんかー」ではなく、「3000円と考えたらふつうにいい」です。
中華料理屋さんで300円の中華そばを注文して、
「300円でこれやったらふつうに美味しいんじゃない?」
と感じるのと同じような感覚です。
びっくりラーメンとかスガキヤ的な感じです。
SHO-U D1の音の特長は次のとおりです。
3.5
高音
3.5
中音
3.5
低音
- 高音:低価格帯のワイヤレスイヤホンにありがちなザラつきが少なく、音の破綻も少なくて、ちゃんと高音出ています。価格に対してこもり感も少なくて、刺さりもない聴きやすい高音に仕上がっています。
- 中音:ボーカルがしっかり前に出ていて、他の楽器に埋もれることなく元気に聴かせてくれますね。こもり感も少ないです。かといってボーカルだけが際立っている感じでもなくバランス良く鳴らせています。
- 低音:スカスカ感は全然なく、むしろ厚みたっぷりでパワフルに鳴らしてくれます。この価格でもバスドラムとかEDMのキック音も迫力をまといながらズンズンと鳴らせるのはスゴイ。
- 音場:音場はふつうかちょっとせまいくらい。そこまで広がるような音ではないです。
- 傾向:少し中低域寄りで元気なサウンド。総じてバランスが良く、クセがなくて万人受けしやすいですね。この価格帯だと大体低音に寄りすぎてこもったり、高音に寄りすぎてスカスカになったりするイヤホンが多いのに、D1は全体域が満遍なく元気よく鳴らしている感じでとても聴きやすいです。
得意なジャンル
- ポップス
- アニソン
- ロック
- EDM
- ASMR
価格だけにジャズとかクラシックとか繊細な表現は苦手ですが、元気なジャンルはなんでも得意です。あと低域の没入感も良さと、装着感の良さも相まって、ASMR音源との相性も良いですね。
いままで3000円台でコスパ最強として紹介してきたイヤホンとも比較してみましたが、少し負けますが大体同じレベルでしたね!
と考えると、価格に対しての音質はなかなか良い方だと思います。
100均で販売しているような1000円台のワイヤレスイヤホンと比べても、実力は三歩くらい上です。
100均系は音を聴けるだけって感じですけど、SHO-U D1は高解像度で音が妥協なく音楽を楽しめます。
「はじめてワイヤレスイヤホンを買うけど、こだわりがないから安っいのんでいいんだけどー、まあできれば音は良い方がいいけどね!」
みたいな方にはピッタリです。
操作性|ちゃんと使える
操作性はふつうですね。というかこの価格にしてはちゃんと使えるって感じです。
イヤホンにタッチセンサーが備わっていて、タッチしただけで本体の操作ができます。
操作方法一覧は次のとおりです。
項目 | 操作方法(デフォルト) |
---|---|
再生/停止 | L or R側を1回タップ |
曲送り | L側を2回タップ |
曲戻し | R側を2回タップ |
音量を上げる | R側を3回タップ |
音量を下げる | R側を3回タップ |
音声アシスタント | L or R側を長押し |
電源のON・OFF | ケースからイヤホンを取り出す ON:OFF時に1秒長押し OFF:ON時に5秒長押し |
再生・停止だけでなく、曲送りとか音量調整もできます。
3回タップはちょっとわずらわしいですけど、音量調整ができるだけでもありがたいですね。
アプリは備わっていないので操作のカスタマイズはできませんが、操作に関しては不満なく行えると思います。
通話品質|ノイズはわりと消せている
SHO-U D1のマイク性能ですが、価格にしては頑張っている方ですね。
マイク音声も実際に録音してみました。以下の音声をよければチェックしてみてくださいね!
バックでノイズを流している状態で録音しましたが、イヤホン側にノイズが乗りにくくて、音声だけをうまく抽出してくれますね。
テレワークで使うには心許ないですが、友達や家族と気軽に通話するくらいであれば使えそうです。
通話品質 | (4.0) |
こちらも参考にしてくださいね
音の遅延|少し発生する
SHO-U D1の映像と音声のズレですが、少し発生しますね。ゲーム用途とかだと厳しいです。
YouTubeとかだとギリギリかな?って感じです。
ずっと真夜中でいいのに。のような映像と音楽が合っているPVだと、違和感を少し感じるレベルですね。
まあ致命的な遅延の多さではないので、この価格にしては頑張っている方かな?って感じですね。
低遅延モードとかもついていたら最高でしたね。
遅延の少なさ | (3.5) |
気になるところ
再生時間の短さ
一番気になるのは再生時間の短さ。
本体4時間、充電ケース込みでも最大12時間なんで、最近のワイヤレスイヤホンとしては短めです。
定期的に充電をする必要があるので、ズボラな僕にとってはそこがわずらしく感じましたね。
AndroidのAAC接続だと音の粗が少し目立つ
AndroidのAAC接続だと音の粗が少し目立つような感じはありました。あと接続も少し安定しにくいような気がします。
Amazonで評価が分かれている感じがありますが、たしかにAndroid(Xperia 5Ⅳ)で聴くと音質や接続が安定しない印象ではありましたね。
iPhoneだと接続が安定していて、音質も粗が目立ちにくくて聴きやすいように感じましたね。
AACコーデックはAppleデバイスに最適化された接続方式なので、Androidだとパフォーマンスが劣化する可能性があります。その代わりaptXとかの高音質コーデックが使えるんですけどね。
SHO-U D1はAACコーデックまでなので、iPhoneで使ったほうが基本優れています。
ちなみにAACコーデックの接続に特別な設定は必要ありません。ワイヤレスイヤホンに繋げれば自動的にAACに接続されるはずです。
SHO-U D1 まとめ
SHO-U D1をまとめると以下のとおりです。
総合評価
4.5/5
SHO-U D1
- 3000円以下でまともな音質を体感できる
- 小音量でもしっかりと音圧を感じられる
- 本体が小ぶりで装着感が良い
- この価格でちゃんとUSB-C端子で充電できる
- 国内メーカーということもあり格安系のワイヤレスイヤホンの中では安心して買える
- 再生時間が短い
- AndroidのAAC接続だと音の粗が目立つ
3.5
高音
3.5
中音
3.5
低音
4.5
装着感
–
ノイズキャンセリング
–
外音取り込み
4.0
マイク性能
3.0
利便性
Bluetooth | 5.2 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 本体4時間/ ケース込み12時間 |
コーデック | SBC,AAC | 充電時間 | 本体:1.5時間 ケース:1.5時間 |
ドライバー | ダイナミック型 | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | – | 防水 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | – | 質量 ※片耳/ケース込 | 3.4g/39.2g |
外音取り込み | – | ゲームモード | – |
自動装着検出 | – | 保証 | 1年 |
マルチポイント | – | 公式サイト | こちら |
SHO-U D1はこんな人におすすめ
- とりあえず安くて音質が良いワイヤレスイヤホンが欲しい
- 自分の子供や友人にワイヤレスイヤホンをプレゼントしたい
- iPhoneユーザー
イヤホンにお金をかけたくないけど、ある程度音質が良くて安心して使えるものが欲しいっ!という方はSHO-U D1を買っておけばOKかな?と思います。
価格が高騰しているなかで、3000円以下でちゃんとしたメーカーのワイヤレスイヤホンをAmazonや楽天で買えるのはありがたいですね。
小音量でもバランス良く聴かせてくれるパワフルな音作りなので、耳が敏感なのに大きな音量で聴きがちなお子さんにもおすすめです。最近は難聴のリスクとかも怖いですしね。
以上! SHO-U D1のレビューをお送りしました。
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