こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
凛として時雨のドラムス「ピエール中野氏」による有線イヤホン「有線ピヤホン3」がクラファンで1億円を集めて超話題になりました。
そのコラボとなったメーカーには販売元となった「Hi-Unit」と、そして製造元となった「ダルマオーディオ」というメーカーがありました。
今回はそのダルマオーディオが販売する約5000円で買える有線イヤホン「CP-86A」をレビューします。2022年7月に発売した新製品ですね。
これね、約5000円で買える有線イヤホンのなかでは、かなーーーーりの音質の良さですね!
これから有線イヤホンを買いたいと考えている方から、すでに数々のイヤホンを所持しているマニアの方など、あらゆる人におすすめしたいイヤホンだと感じました。
いちオーディオ好きとして、まずダルマオーディオはどんなメーカーなのかを知って欲しいのですが
2019年4月に中国深センで設立された新興メーカーで、中国や日本、アメリカなどで販売する数十万クラスの超高級イヤホンのOEMなど、約15年間OEMの経験のあるメーカーです。
もしかしたら、普段使っている有線イヤホンも、もしかしたらダルマオーディオが携わっているものがあるかもしれませんね。
役員の3人がガチのオーディオ好きで、代表取締役のDreamerさんは学生時代からハイブリッドイヤホンをハンドメイドで制作・販売をしていたほどの大のイヤホン好き。
日本ではAndyさんという方がツイッターで日本向けに発信しており、中国と日本のオーディオ市場の文化の違いなど、非常に興味深い内容を発信されていて面白いですよ!
と、まあ伝えたいのは、ダルマオーディオは意味わからない粗悪な中華メーカーではなく、本当のイヤホン愛好家達が集まった「本物のオーディオメーカー」であるということです。
このメーカーに目をつけたHi-Unitとピエール中野さんは、さすがの目利きの良さですね!
ということで、今回はこちらのCP-86Aはどれほどの音質の良さなのか、どんなジャンルに合うのか?実機を使ってレビューしていきたいと思います。
ぜひ最後までご覧くださいませ!
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総合評価
4.8/5
CP-86A
- 5000円台だと最強クラスの音質
- キレの良いドンシャリサウンド
- キレが良いのに高域の刺さりは全然ない
- デザインが汎用的すぎる
4.0
高音
3.9
中音
4.0
低音
3.8
解像度
4.0
迫力
3.8
装着感
CP-86A 外観・付属品
それではCP-86Aの外観や付属品をチェックしていきましょう。
パッケージ
CP-86Aのパッケージはこんな感じで超シンプルです。
VCはダルマオーディオのブランドでVento Conductorの頭文字をとった文字になっていま。
付属品|イヤーピース2種類
- イヤーピース(ハードタイプ)3ペア
- イヤーピース(ソフトタイプ)3ペア
- マニュアル兼保証書
イヤーピースは色付きの傘が少し硬いハードタイプのものが3ペア。
ソフトタイプのものが3ペア付属します。
どちらが良いかというわけではなく、あくまで音や装着感の好みで選ぶ方が良いと思います。
本体・ケーブル
CP-86Aのイヤホン本体はアルミの合金の削り出しから作られており、金属っぽい感じの質感になっています。
カラーバリエーションは赤のみとなっています。
ドライバーは「8.6mmダイナミックドライバー」を1基搭載しているようです。
インピーダンスは16Ω、音圧感度100dBで、スペック的には特別鳴らしにくいこともないかな?という感じ。
背面はこんな感じで、空気の逃がすための穴が空いているような感じですね。
ケーブルについては表記がありませんでしたが、おそらく普通の銅線でしょうか。
取り回しやすさも良好です。
ちなみにリケーブルには対応していません。
分岐部はアジャスターがついており、分岐部からのケーブル長を変更できます。
プラグはL字を採用しており、根本に負荷がかかりすぎない仕様になっています。
CP-86A レビュー
音質|5000円台としてはめちゃめちゃ良い
音質は約5000円としては冒頭でもお伝えした通り、めちゃめちゃ良いですね!
ひとことで伝えるとすれば、弱ドンシャリ型のキレが良くて明るいサウンドという感じです。
CP-86Aの音の特長は次のとおりです。
4.0
高音
3.9
中音
4.0
低音
- 高音:歯切れがとても良くて、スパっと鳴らすフレッシュでスピード感のある高音。鋭めの音ではあるがシンバルやボーカルのサ行などは刺さらず、不快感がなくキレの良い高音という感じ
- 中音:他の帯域と比べるとやや引っ込み気味ですが、中高域帯あたりはとてもハリよく鳴らすような印象で、「ずっと真夜中でいいのに。」などのハイトーン系のボーカルとの相性が良い
- 低音:非常に豊かで臨場感高く鳴らすような低音。迫力はしっかり出しつつもボワつきすぎず、バスドラムの音をキレよく鳴らすような印象。ベースラインの跳ねるような音は得意ではあるが、暖かく広がるような雰囲気のある中低域は苦手。
- 音場:やや広めでエネルギッシュに抜けていくような音。
- 傾向:弱ドンシャリ型でフレッシュに鳴らすハデハデサウンド。
得意なジャンル
- ロック
- ポップス
- メタル
- アニソン
全体的に歯ぎれが良く、非常にフレッシュにならすサウンドで、低域もなかなかに迫力があるので、スピード感のあるロックやメタル、アニソンなどの楽曲との相性がとても良く感じました。
それこそ凛として時雨や、ずっと真夜中でいいのに。、YOASOBI、Adoなどとの相性はとても良いですよ。
逆にバラードやソウルなど、ゆったりと聴かせる曲はちょっと苦手な印象で、しっとり聴きたいのに、なんだか明るくなりすぎる印象がありますね。
intime SORA Lightと比べると?
SORA Lightよりレンジが少し広めで低域の量感がより豊かに感じますね。
SORA Lightと同じくボーカルラインはとてもフレッシュではありますが、CP-86Aのほうが全体的にキレがありますね。
価格差は約1000円ほどですが、その価格差に見合った分だけの音質の差はあるように感じましたね。
final E3000と比べると?
同じく同価格帯の定番イヤホンである「final E3000」と比べると、音の傾向は完全に逆ですね。
E3000は音がとても柔らかく、優しく響くような豊潤なサウンドで、スピード感やキレの良さはありません。
宇多田ヒカルや藤井風など、ソウル・R&B調のポップスをゆったりと聴くなら、final E3000、ロックやアニソンなど明るくてスピード感のある楽曲を聴くなら「CP-86A」の方がおすすめですね!
1万円台のイヤホンと比べると?
「OH2」や「T3 Plus」など個人的にも気に入っている約1万円ほどの有線イヤホンと比べてみましたが、その辺りと比べるとやはり実力差はありますね。
好みの差とかではなく、音の解像度の高さや深み、密度感など、やはり1ランクの上の音のように感じます。
コスパは非常に高いとはいえ、1万円クラスのハイコスパのイヤホンには敵わないですね。
ただ5000円台のなかでは最強クラスであることは間違いないと思います。
装着感|普通に使う分には問題なし
装着感についてですが、普通に使う分には問題なしっていう感じですかね。良好というわけでもないです。
普通に使ってみて違和感があるというわけでもないですしし、耳にもすっぽりと収まってますしね。特に不満なしです。
ただ、タッチノイズが若干入りやすいかなという印象ですね。
装着感 | (4.5) |
CP-86A まとめ
CP-86Aをまとめると以下のとおりです。
総合評価
4.8/5
CP-86A
- 5000円台だと最強クラスの音質
- キレの良いドンシャリサウンド
- キレが良いのに高域の刺さりは全然ない
- デザインが汎用的すぎる
4.0
高音
3.9
中音
4.0
低音
3.8
解像度
4.0
迫力
3.8
装着感
CP-86Aはこんな人におすすめ
- 予算5000円ほどで、とにかく音質の良い有線イヤホンを探している
- ポップスやアニソン、ロックなど明るい楽曲が好き
- ワイヤレスイヤホンのサブ機として使いたい
ダルマオーディオということもあって、期待はしていたのですが、期待以上の音質の良さで驚きました。
5000円でこの音質はすごい!
とにかく明るくて歯切れの良い音なので、ロックやアニソン好きにはたまらないチューニングですよ!
これから音質の良い有線イヤホンを買おうとしている初心者の方をはじめ、ワイヤレスイヤホンをメインにしつつ、サブ機として使いたい方、イヤホンを多数所有しているオーディオマニアの方、あらゆる方におすすめできるイヤホンです!
以上! CP-86Aのレビューをお送りしました。
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