こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回はBoseが発売した睡眠専用の耳栓、Bose Sleepbuds IIをご紹介します。
結論から申し上げると、こんな感じの評価です。
総合評価
3.5/5
Bose Sleepbuds II
- 横に寝ても耳が痛くなりにくい
- 寝返りを打っても耳から外れない
- 想像以上に遮音性が高い
- 自分だけに聞こえる目覚まし時計として使える
- 価格が高い(3万円)
- プリセット音源以外流せない
- 音源はひとつずつしかダウンロードできない
Bluetooth/ チップ | – | 最大再生時間 | 本体10時間/ ケース込み40時間 |
コーデック | – | 充電時間 | 本体3時間 ケース6時間 |
ドライバー | – | 充電端子 | – |
専用アプリ | – | 防水 | – |
ノイズキャンセリング | – | 質量 | 2.4g |
外音取り込み | – | ゲームモード | – |
自動装着検出 | – | 保証 | 1年 |
マルチポイント | – | 公式サイト | こちら |
たしかに睡眠用の耳栓としては優秀ですが、プリセットの音源しか流せず価格も3万円台とコスパはかなり悪めな印象。
しかし、本当に夜の睡眠に悩まされている方や同居人のいびきや外の騒音に悩まされている方にはおすすめできる耳栓のように感じました。
今回はこちらのBose Sleepbuds IIを深掘りして紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
Bose Sleepbuds II 概要
- ノイズマスキングテクノロジーを搭載(ノイキャンじゃないよ!)
- 睡眠導入用のプリセット音源が30曲以上登録
- 超小型・快適な装着感
Bose Sleepbuds IIは睡眠導入用に制作されたイヤープラグです。
一見、ノイズマスキングテクノロジーと書いているので、ノイズキャンセリング機能が搭載しているようにも見えますが、電子的な遮音性能は一切ありません。
また、睡眠導入用のプリセット音源も30種類以上登録されていますが、あくまでプリセット音源しか再生できないため、好きな音源を聴いたりYouTubeで睡眠用の音源を聞くことはできません。
耳栓として割り切りましょう。
カラーバリエーションなく、ホワイトカラーのみとなります。
『Bose Sleepbuds II』と前作の『Bose Sleepbuds』を比較すると?
- イヤープラグの形状が変更され、フィット感が向上
- 充電端子がmicroB→USB-Cに変更
- プリセット音源が増加
- 追加プリセット音源の転送時間が短縮
- 不具合がなくなった
そもそも初代が販売終了した理由は、『完全に充電ができない』『電源が急に切れる』とった問題があったため、販売を継続できませんでした。
もしメルカリなどで初代Sleepbudsが出品されていたとしても、初代を買うことはおすすめしません。
Bose Sleepbuds II 外観・付属品
それではBose Sleepbuds IIの外観をチェックしていきましょう
外観
今回は中古で購入したためスリーブがなく、無地の箱のみついてきました。
開封してみるとこんな感じでデカデカと充電ケースがお目見え。
付属品
- イヤーチップ3ペア
- USB Type Cケーブル
- マニュアル
イヤーチップは睡眠時に脱落を防ぐためにウイングが備わっています。
サイズもS、M、Lと用意されており、このイヤーチップで遮音性や睡眠時の快適性が大きく左右されるので、とりあえず全部試してみるのがおすすめです。
写真には写っていませんが、充電用のUSB-Cケーブルもついてきます。
充電ケース・本体
Bose Sleepbuds IIの充電ケースは少しだけゴールドっぽい配色の艶消しされた高級感のある金属ケース。
AirPods Proと比べるとこんな感じで、一回り以上サイズが大きく感じます。
厚みもそれなりにあり、持ち運びにはあまり適していないように感じました。
裏面は素材が異なり、ゴムっぽいというかラバーのような素材感で、滑り止めのような加工が施されています。
充電端子はUSB Type Cに対応しています。
充電ケースはスライド式で、めちゃめちゃ滑らかで引っかかりもなくに開くことができます。
スライド式の充電ケースは片手で開くことができて使いやすいので、完全ワイヤレスイヤホンでも採用してほしいですね。
本体は必要最低限にとどめた非常にコンパクトな筐体。
イヤーチップを外せば、もはやどういう製品なのかもわからなくなりますね。
本体重量も2.4gと完全ワイヤレスイヤホンの1/2くらいの軽さで、その重さをイヤーチップにより耳全体で支えるので、無重力のような装着感の良さを体感できます。
Bose Sleepbuds II レビュー
豊富な睡眠導入音
Bose Sleepbuds IIのアプリ内で用意されている睡眠導入&ノイズマスキング音源は約40種類。
初期で導入されているものは10音源ほどではありますが、アプリ内で追加でダウンロードすることができます。
とりあえずいろいろ試してみて、自分の耳や環境にあった音源を探すのがいいかも。
個人的には『Hidden Hot Spring』が良かったですね。
アンビエントサウンドで、ずっと「ふぁぁぁ〜〜」といった音が流れているだけですが、個人的にはこれが一番眠気を感じやすかったですね。
プリセット音源以外は流せない
プリセット音源は確かに寝やすいのですが、個人的に求めているのは『好きな音源を流せる最強の寝ホン』なんですよ。
寝たいのはもちろんですが、寝転びながらYouTubeの睡眠導入系の音楽を聴いたり、ASMR音源を聴いたり、瞑想したり、BUMP OF CHICKENの『睡眠時間』を聴いたりしたいわけなんですよ(寝ろよ)
そういったことができず、本当にプリセット音源しか流せないのは価格に対して性能が少なすぎるなと感じてしまいますね。
好きな音源を聴ける耳栓が欲しい方は、1moreのComfoBuds Zがおすすめです。
プリセット音源のダウンロードが遅い
他の音源は、アプリ経由で直接ダウンロードすることができるのですが、ひとつひとつの音源のダウンロードに2〜3分ほど掛かってしまい結構待たされるのですよ。
寝る前しかアプリを触ってダウンロードしないから、就寝前の2-3分って結構長く感じるんですよね。
また、音源も一気にダウンロードすることができず、ひとつの音源をダウンロードするまでは他の音源をダウンロードできないんですよ。
色んな音源を体感してみたいけど、このダウンロードの手間が多すぎて、一部の音源しか聴かないんですよね。
とりあえず複数の音源を一括でダウンロードできるようにして欲しいです。
想像以上に周りの音をシャットアウトしてくれる
Bose Sleepbuds IIはノイズキャンセリング機能は備わっていないので、こんな小さな筐体で周りの音を本当にシャットアウトしてくれるか心配でしたが想像以上に遮音してくれますね。
実際に使ってみましたが、うちの奥さんと子供の声がなんか言ってるけど全然聞こえないくらいまで遮音してくれ、上の階の扉を閉める音も全然気にならなくなりました。
隣人や上階のょっとした物音で寝れないことがあったりしますが、Bose Sleepbuds IIを使えばそれらの音を掻き消し、睡眠だけに集中できるような感覚ですね。
ただ、あくまで自宅で使う場合のみなので、車や新幹線、飛行機など振動するエンジン音や走行音は防げないように感じました。
横向きに寝ても耳が痛くなりにくい
Bose Sleepbuds IIで特に良いと感じたことは、装着しながら耳を下にして寝ても耳が痛くなりにくいということ。
あくまで痛くなりにくいのであって、少しは痛みはあります。
一時期、寝ホンとしてAirPods Proを使っていたことがありましたが、たしかに強烈なノイズキャンセリングで周りの音も全く聞こえずに最高でした。
ただ、ほんの少し耳から飛び出しているような形状なので、耳を下にして寝るとめちゃめちゃ耳が痛いし、圧迫によって耳穴の形状も変わるので片側の音も聞こえなくなってしまうんですよ。
そもそも、AirPods Proが圧迫された状態になるので壊れないか心配になるので、寝ホンとして使うのは怖いんですよね。
その点、Bose Sleepbuds IIは耳を下にしても全然痛くならないし、イヤーチップも絶妙に柔らかく長時間装着していても耳に不快感を感じにくい印象です。
「ずっと着けていても全く痛くならない」とまではいきませんが、他のイヤホンや耳栓と比べ不快感はかなり少ない方かなとは感じました。
寝返りを打っても耳から外れない
Bose Sleepbuds IIは、耳のふちに引っ掛けるイヤーウイングが備わっているため、寝返りを打っても耳から外れません。
AirPods Proや他のイヤホンを寝ホンとして使っていると、寝返りを打ったタイミングで耳からポロッと落ちることが多く、結局睡眠に集中できなくなってしまうんですよね。
Bose Sleepbuds IIは耳から落ちる心配もなく、ただただ無心でプリセット音源を聴いていられるので、なんのストレスもなく寝落ちすることができますね。
Boseがイヤホンで長年つちかってきたイヤーウイングが耳栓でも大活躍してくれています。
自分だけに聞こえる目覚まし時計として使える
Bose Sleepbuds IIはアプリ内でタイマー機能が備わっています。
例えば、朝の6時にアラームを設定していれば、朝になったらBose Sleepbuds IIからアラーム音を鳴らしてくれます。
スマホのアラーム機能だと部屋中に響くので、となりに子供や奥さんが寝ていたとしたら起こしてしまう可能性もあるわけなのですよ。
しかし、Bose Sleepbuds IIなら自分にしか聞こえないアラームを設定することができるので、家族に気を遣うことがありません。
スマートウォッチでも手首振動だけで起こすアラーム機能が備わっていますが、スマートウォッチを持っていない方はBose Sleepbuds IIが自分だけに聞こえる目覚まし時計としても活躍してくれますよ。
価格が高い
そもそもなんですけど、価格が高すぎます。下記リンクを見てみるとわかりますが、3万越えです。
3万オーバーってAirPods Proより高いやん。
AirPods Proはノイズキャンセリングで周りの音をシャットアウトして作業に集中したり、外音取り込みで周りの音を聴きながらBGM感覚で音楽を楽しめたり、音楽から動画まで四六時中つかえるイヤホンなんですよ。
しかし、Bose Sleepbuds IIは本当に寝る時だけですよ。
睡眠専用で3万円はコスパ的にちょっと……とは感じてしまいますね。
ただ、Bose Sleepbuds IIは高い遮音性と快適な装着感、睡眠に最適な環境音が用意された最高の睡眠専用の耳栓であることは間違いありません。
本当に睡眠に悩まされている方にとっては3万円の価値を十分に感じ取れるかもしれませんね。
装着したからといって寝やすくなるわけでもない
最後にBose Sleepbuds IIを導入する上で気をつけてほしいのが、『睡眠導入のための耳栓』というわけではなく、『睡眠時に気になる騒音を防ぐ環境音を流せる耳栓』ということ。
Bose Sleepbuds IIを装着したからといって寝やすくわけではないんですよね。
装着している間はずっと耳が詰まったような状態になるため、無音状態や気になる騒音がなければBose Sleepbuds IIを装着しないほうが圧倒的に寝やすいわけなのですよ。
『0→1』にするものではなく。『-2→-1』にするような製品なので、その点はご注意ください。
Bose Sleepbuds II まとめ
Bose Sleepbuds IIをまとめると以下のとおりです。
総合評価
3.5/5
Bose Sleepbuds II
- 横に寝ても耳が痛くなりにくい
- 寝返りを打っても耳から外れない
- 想像以上に遮音性が高い
- 自分だけに聞こえる目覚まし時計として使える
- 価格が高い(3万円)
- プリセット音源以外流せない
- 音源はひとつずつしかダウンロードできない
Bluetooth/ チップ | – | 最大再生時間 | 本体10時間/ ケース込み40時間 |
コーデック | – | 充電時間 | 本体3時間 ケース6時間 |
ドライバー | – | 充電端子 | – |
専用アプリ | – | 防水 | – |
ノイズキャンセリング | – | 質量 ※片耳/ケース込 | 2.4g |
外音取り込み | – | ゲームモード | – |
自動装着検出 | – | 保証 | 1年 |
マルチポイント | – | 公式サイト | こちら |
こんな人におすすめ
- 同居人のいびきが気になって寝られない
- マンションの隣人や上階の生活音が気になって寝られない
- ちょっとした物音や環境音が気になって寝られない
※タブで切り替えができます
Bose Sleepbuds IIはコスパという面で考えると非常に悪い製品だと思います。
ただ、睡眠導入専用の耳栓という唯一無二の製品ということもあり、本当に睡眠に悩まされている人にとってはこの上ない製品だとは感じました。
Bose Sleepbuds IIを使えば確実に寝れる!という確証はできませんが、いろんな耳栓を試してきたけど、どれもダメだった時の最後砦として一度導入してみるのもいいかもしれませんね。
耳も痛くなりにくく快適な装着感で、用意されたアンビエントサウンドでさらにウトウトとしてしまいますよ。
以上!Bose Sleepbuds IIのレビューをお送りしました。
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