こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
中国深センのハイコスパオーディオメーカー『Mpow(エムパウ)』より、3000円以下で買えるワイヤレスヘッドホンが登場しました。
その名も『059 Lite』。
最大50時間の連続再生に対応し、本体は折りたたみ構造で携帯性も良好。
イヤーパッドもしっとりふかふかで3000円以下とは思えないスペックと本体設計。
果たして実力はいかがなものなのか?今回メーカー様よりサンプルを提供いただきましたが、いつも通り容赦なくレビューしていきます!
総合評価
4.8/5
059 Lite
- 音の粒立ちの良さや空間表現力が高い
- しっとりとしたイヤーパッドで装着感も良好
- 50時間再生対応でバッテリー切れの心配も少ない
- 映像と音の遅延が少ない
- マイク品質も高い
- マルチポイントにも対応
- 充電端子がmicroUSB
- キャリングポーチが欲しかった
3.6
高音
3.6
中音
3.6
低音
5.0
コスパ
4.5
装着感
4.3
利便性
Bluetooth | 5.0 | 最大再生時間 | 50時間 |
コーデック | SBC | 充電時間 | 約2時間30分 |
ドライバー | 40mm ダイナミック型 | 充電端子 | microUSB |
専用アプリ | – | 防水 | – |
ノイズキャンセリング | – | 質量 ※片耳/ケース込 | 約 218 g |
外音取り込み | – | ゲームモード | – |
自動装着検出 | – | 保証 | 2年 |
Mpow 059 Liteの特徴
Mpow 059 Liteの特徴はこちら
- 40mmダイナミックドライバー採⽤
- 最⻑50時間の連続再⽣が可能
- 通話⽤マイク搭載
- 超軽量設計による快適な装着感
- 折りたたみに対応
50時間連続再生は超タフだね
カラーバリエーションはブラックのみです。
Mpow 059 Liteのパッケージ・付属品
059 Liteの外箱ははブランドカラーの赤であしらわれた派手なパッケージ。
付属品一覧はこちら。
- 3.5mm – 3.5 mm 有線ケーブル
- microUSBケーブル
- マニュアル
- 保証カード
充電用のmicroUSBケーブルが付属。
ACアダプターは別売りなので自宅にあるものを使いましょう。
オーディオケーブルは本体のバッテリーが切れた時に有線で聴くためのもの。
ペアリングがめんどくさくてパソコンでサッと聴きたい時に有線接続がおすすめです。
保証カードも付属。3000円以下で2年保証は手厚い!
ちょっと残念だと思ったのが、キャリングポーチが入っていないこと。
本体をむき出しで持ち運ぶため、傷がついたり破損をしないか心配になります。
安いからこそ付属品は最小限
Mpow 059 Liteの本体をチェック
059 Liteの本体をチェックしていきます。
耳を完全に覆うアラウンドイヤー型を採用し、やや大型の構成。
ハウジングにはMpowのロゴがあしらわれています。
ギシギシと音が鳴りプラスチック感を否めないですが、細部に渡ってしっかり作り込まれており、耐久性は高そうに感じます。
アームの接合部で折り畳むこともでき、バッグの中でもコンパクトに収納できます。
前述したとおり傷がつきそうで怖いので、100均で簡易的なポーチは買っておきたいですね。
アーム部分はアジャスターになっており、頭のサイズに合わせて長さの調整が可能。
アジャスターで調整しながら耳内が1番密閉される場所を見つけてみましょう。
ヘッドホンの装着位置で遮音性や低音の質がけっこう変わりますよ!
イヤーパッドはしっとりフカフカで耳にうまく馴染んでくれます。
イヤーパッドを取り換えることができるようですが、Mpow公式のスペアパーツは販売していない模様。市販の同サイズのイヤーパッドをお求めください。
そもそも本体の価格が安いので、イヤーパッドがボロボロになったタイミングで買い替えてもいいかなと思います。
ヘッドパッドも柔らかく頭頂部も痛くなりにくい設計。
Mpowのヘッドホンは初めて使いますが、パッドの質はかなりいいですね!
アームの内側にはL/Rの印字があります。
ちなみにR側に充電端子や操作ボタンなどあらゆる端子が備わっています。
左右どちらか分からなくなったら、ボタンとかいろいろ付いている方が右側と思ってくれれば。
充電端子はmiceoUSBに対応。ホコリやゴミが入らないようにカバーもついています。
欲を言えばUSB-Cであれば余計な充電ケーブルを用意する必要も無かったのですが、3000円以下ということも考えれば仕方がないのかなぁ……。
その隣には操作ボタンが配置されています。
音量+-ボタン/再生•停止ボタンの3つ付いており、本体のみであらゆる操作を可能にします。
底面には3.5mmヘッドホン端子が備わり、充電がなくなっても有線で音楽を聴くことができます。
059 Liteの重さの実測値は216.4g。
ワイヤレスヘッドホンだと300gを超える製品もありますが、比較的軽めですね。
重いと頭頂部や耳が痛くなりやすいので、軽ければ軽いほどありがたいです。
連続再生時間は50時間と超ロングバッテリー!
microUSBでの充電は残念でしたが、50時間バッテリーが持てば一週間くらい充電をしなくても運用できそうですね。
ここまで振り返ると3000円以下ということを考えればかなりの質感の良さ。
miceoUSBという点だけは引っかかりますが、それ以外は高いコストパフォーマンスをうかがえます。
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次に装着感や音質をレビューしていきましょう!
Mpow 059 Liteの装着感
059 Liteの本体はそれなりに大きいため正面から見たらハウジングの厚みが気になります。
いかにもガジェットって感じの見た目なので、スマートに着飾りたい方にはおすすめしにくいですね。
ガッチリした見た目なのでストリート系のファッションには合いそうですね。
装着感は軽量設計かつ、柔らかいパッドのおかげで良好。
長時間装着していても耳や頭頂部が痛くなりにくく、ストレスなく音楽に没頭できますね。
装着感 | (4.5) |
パッドがしっとりしてる!
遮音性|外の音がやや聞こえやすい
059 Liteの遮音性はそこまで高くはなく、装着して音楽を流していても外の音がそれなりに聞こえてきます。
音漏れはそこまで激しいわけでもないので電車内でも使えますが、走行音がわりと耳に入ってきますね。
周りがうるさいからといって音量を上げすぎると、さすがに音漏れがするので注意しておきましょう。
遮音性 | (3.5) |
Mpow 059 Liteの操作方法
059 Liteは+、○、−の3つの物理ボタンで操作を行います。
操作方法は以下をご覧ください。
▽音楽再生
- 再生/停止 → ○ボタンを1回押す
- 曲送り → +ボタンを1-2秒間長押し
- 曲戻し → -ボタンを1-2秒間長押し
- 音量を上げる → +ボタンを1回押す
- 音量を下げる → -ボタンを1回押す
▽通話
- 電話を受ける → ○ボタンを1回押す
- 着信拒否 → ○ボタンを1秒間長押し
- 通話終了 → ○ボタンを1回押す
▽その他
- 電源を入れる → ○ボタンを4秒間長押し
- 電源を切る → ○ボタンを5秒間長押し
- 手動でペアリングモード → 電源ON時にそのまま○ボタンを長押し
- 音声アシスタント → ○ボタンを2回押す
個人的には○ボタンが思ったより後ろ側にあるため、再生/停止をしようとボタンを押したら『-ボタン』だったということが何度もありました。
慣れてきたら問題なく操作できました。
やはり物理ボタンは操作しやすいですね。
Mpow 059 Liteの音質
059 Liteの音質はヘッドホンならではの広い音場が特徴。
3000円以下とは思えないほど解像度が高くバランスの良い音作り。
定位も良く、どの方向からどの距離感で音が鳴っているかを把握しやすい印象を受けました。
- 高音:こもりがほとんどなく、価格を考えればかなりクリアなサウンド。アコースティックギターやシンバルも活き活きとしており、それでいて刺さりも感じさせずに鳴らす。
- 中音:ボーカルラインのチューニングが巧く、ハリ良い音声と同帯域のギターやピアノなどの主旋律も音を被らせない。コーラス部だけを聴き分けることもでき、かなりの音の分離の良さを感じる。
- 低音:40mmドライバーを搭載していることもあり、豊かで余裕のある低音を鳴らす。迫力もなかなかので、バスドラムの空気を揺らす立体的な重低音をも再現する。
- 音場:ヘッドホンということもあり広め。ワイヤレスイヤホンと比べると差は歴然。
- 傾向:少しウォーム寄りだが全体的にはニュートラルな印象。中低域も豊かで過不足感はなし。
- 解像度:粒立ちが良くハイハットや細かなシンセサウンドまで細かく拾いあげる。
得意なジャンル
- ロック
- ポップス
- アニソン
- ジャズ
- ヒップホップ
大口径のドライバーを搭載したヘッドホンということもあり、同価格の完全ワイヤレスイヤホンと比べれば、圧倒的な実力差を見せつけてくれます。
個人的な感覚ですが、低音の迫力や解像度の高さなどを含め、3000円前後のワイヤレスヘッドホンで1番音質が良いと感じました。
音質グレードの低い『SBC』しか対応していませんが、音の破綻やザラつきを一切感じさせないスムースなサウンドです。
予算が3000円で、できるだけダイナミックな音が鳴るイヤホンかヘッドホンを探している方に059 Liteはおすすめです。
高音 | (3.6) |
中音 | (3.6) |
低音 | (3.6) |
3000円以下でこの音質の良さはびっくり!
Mpow 059 Liteのマイク性能
059 Liteのマイク品質はなかなか高く、リアルな音声のように集音してくれます。
周りの音は拾いやすいので、騒がしい場所での通話や生活音を聞かれたくない方にはおすすめできません。
静かな場所での通話であればキレイな音声を伝えてくれるため、テレワークやオンライン会議、友達との通話で有効的に使えそうです。
マルチポイントにも対応しているので、自分のスマートフォンとパソコン同時に接続可能!
いちいちペアリングすることなく、どちらからも音が聴けるし通話もできます。
通話品質 | (4.3) |
意外と音声がキレイでびっくりした
Mpow 059 Liteの音の遅延
059 Liteは特に遅延が多いとされる『SBC』しか対応していませんが、実際にチェックしてみると遅延はかなり少なめです。
ゲームだとズレが気になりますが、ライブ映像やPV、映画鑑賞であれば違和感が少なく見れます。
遅延の少なさ | (4.5) |
PVやライブを見るのに最適!
Mpow 059 Lite レビューまとめ
総合評価
4.8/5
059 Lite
- 音の粒立ちの良さや空間表現力が高い
- しっとりとしたイヤーパッドで装着感も良好
- 50時間再生対応でバッテリー切れの心配も少ない
- 映像と音の遅延が少ない
- マイク品質も高い
- マルチポイントにも対応
- 充電端子がmicroUSB
- キャリングポーチが欲しかった
3.6
高音
3.6
中音
3.6
低音
5.0
コスパ
4.5
装着感
4.3
利便性
Bluetooth | 5.0 | 最大再生時間 | 50時間 |
コーデック | SBC | 充電時間 | 約2時間30分 |
ドライバー | 40mm ダイナミック型 | 充電端子 | microUSB |
専用アプリ | – | 防水 | – |
ノイズキャンセリング | – | 質量 ※片耳/ケース込 | 約 218 g |
外音取り込み | – | ゲームモード | – |
自動装着検出 | – | 保証 | 2年 |
- おすすめ音源 ➡︎ 音楽鑑賞
- おすすめジャンル ➡︎ ポップス、ロック、アニソン、ジャズ、ヒップホップ
- おすすめ利用シーン ➡︎ 自宅やカフェなど静かな環境での音楽鑑賞、動画鑑賞、テレワーク
Mpow 059 Lite は予算3000円ほどでワイヤレスヘッドホンを探している方にイチオシしたいコスパの優れた製品です。
装着感も良くてバッテリーの持ちも良く、音質も同価格のワイヤレスイヤホンと比べると臨場感や定位の良さが全然違います。
完全ワイヤレスイヤホンだと落としそうだったり耳に合わないとお悩みの方は、059 Liteであれば落とす心配もなく高音質で音楽を楽しめますよ。
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