こんにちは。カジェットです。今回はNoble Audio初の完全ワイヤレスイヤホン「FALCON」のレビュー記事でお送りします。
- 高級オーディオブランド「Noble Audio」初の完全ワイヤレスイヤホン
- 1万円代の完全ワイヤレスイヤホンの中ではトップクラスの音質
- コンパクトなボディからは考えられない超ハイスペックイヤホン
音質、スペック、サイズ感、どこをとっても弱点のない超ハイスペックイヤホンです。そんなイヤホンがAirPods Proの半額近くで買えるなんて驚きです。
そもそも、皆様Noble Audioというオーディオメーカーはご存知でしょうか?恐らくオーディオマニアの方以外は耳なじみのないメーカーかと思います。
2013年10月にジョン・モールトン博士によりカリフォルニア州サンタバーバラに設立された、イン・イヤー・モニタータイプのイヤホンを専門とするオーディオブランドです。会社設立以来海外で数多くの名誉ある賞を獲得するなど、世界最高峰のオーディオファン向けイヤホンブランドとして高い人気を誇ります。特に、ジョン・モールトン博士はオーディオロジスト(聴覚学者・聴覚専門医)であることで知られており、専門家の知見を生かした製品づくりがなされています。
Noble ホームページより引用
世界のオーディオファン向けに、イヤモニ(オーダーメイドイヤホン)や、10万円以上する超弩級スペックの有線イヤホンを制作していたメーカーです。
とくに凄いのが、Wizardの異名を持つジョン・モールトン氏によって生み出されるオーダーメイドイヤホンのデザインの美しさです。Noble Audioの公式Instagramのリンクを貼り付けますので、一度ご覧いただきたいです。
まるでジュエリーのような美しい筐体で、本当にこれはイヤホンなのか?と思わせるくらいです。このようなイヤホンがNoble Audioでオーダーできます。最低でも10万円程はかかりますが…
音質も非常に良く、とにかく情報量の多い濃密サウンドで、聴いている音楽の聴こえない部分が一切ないのでは?と思わせるほどの解像度の高さです。
少し脱線しましたが、今回はそんなガチオーディオメーカーの「Noble Audio」初の完全ワイヤレスイヤホン「FALCON」を音質レビューからペアリング方法、アプリの解説まで細かくご紹介します!
総合評価
4.5/5
Noble Audio FALCON

- 充電ケースのサイズがとにかくコンパクト
- 音質が2万円以下のイヤホンの中ではトップクラス
- サイズや価格に対してスペックが良い
- 重低音は控えめ(アプリで改善可能)
- 装着感が人によっては合わない
4.5
高音
4.0
中音
4.0
低音
4.5
解像度
4.0
遮音性
4.0
利便性
Noble Audio FALCON レビュー
では早速『Noble Audio FALCON』をレビューしていきます。
パッケージ・付属品
パッケージ

▼Wizardのサインがここにっ・・・!

▼開封

▼白いカバーを外すと本体がお目見え

イヤーピースはHONE-SHAPED TIPSがS,M,Lの3サイズ付属

個人的にはSサイズが耳の奥までしっかり挿入できてベストフィットです。
付属のUSBケーブルはUSB-Cタイプ

マニュアル

ポーチはほこりがつきやすい

ホコリがつきやすい・・・
FALCON本体

ロゴマークが光ります。
▼別アングル

▼FALCON本体横側にはNOBLE AUDIOの文字が

▼サイズはかなり小さめ

▼手を閉じるとすっぽり収まりそうなほどコンパクト!

▼AirPods Proと比較

かなりコンパクトなサイズの「AirPods Pro」と比べても、この小ささ!
▼横幅は「AirPods Pro」のほうが細い

付属品はイヤーピースS,M,Lの3サイズとUSBケーブル、マニュアル、ポーチと必要最小限揃っています。ポーチがホコリがつきやすいので、普段使いをするかどうかは個人的には微妙なところ。何よりすごいのが充電ケースのコンパクトさ。薄さは「AirPods Pro」に軍配があがりますが、縦幅は「FALCON」のほうが小さいです。
スペック
チップ | QCC3020 |
Bluetooth | 5.0 |
再生時間 | 約10時間(ケース併用で最大40時間) |
充電 | イヤホン本体1時間で満充電(充電ケースは1.5時間で満充電) |
防水性能 |
IPX7(30分間水没させても壊れない)
|
コーデック | SBC,AAC,apt-X |
マルチペアリング | ○ |
マイク | ○(全指向性)/CVCノイズキャンセリング |
このコンパクトさで再生時間が最大10時間、ケースと併用で40時間も持つというバッテリーのタフさ。さらに防水性能もIPX7相当で水の中に落としてしまっても平気!コーデックもAACからapt-Xまで対応しており、スペック面は超万能!
充電方法
▼USB-Cに対応

▼充電中はインジゲーター(4つのランプ)が光ります。

充電ケースのインジゲーターは光っているランプの数でバッテリ残量がわかります
▼インゲーターの表示
0%〜25% | ● ○ ○ ○ |
25%〜50% | ● ● ○ ○ |
50%〜75% | ● ● ● ○ |
75%〜100% | ● ● ● ● |
残念ながらワイヤレス充電には対応していませんが、1度の満充電で最大40時間使えるのは魅力的!1日5時間使ったとしても、1週間はもちますね!
また、マスタースワップ機能が搭載しており、L/Rどちらかを接続元に決める際に、自動的にバッテリーの減りが少ない方に接続し、バッテリーの片減りを防ぐ機能があります。これによって長時間の再生が可能になります。
ペアリング方法
スマートフォンと接続する際のペアリング方法はこちら!



こちらの2ステップでペアリング完了です。とても簡単!またオートペアリングに対応しているため、次回以降はケースから取り出すだけで、自動的にスマートフォンと接続されます。
また再度ペアリングモードにしたい場合は、接続されていない状態で両側のイヤホンを充電ケースから取り出して、FALCONのマルチファンクションボタンをダブルタップ。

これでペアリングモードとなり、改めてスマホのBluetooth設定から接続できます。
オートペアリングに対応しているため、1度こちらのペアリングを行えば、次回以降はケースから取り出すだけで、自動的にスマホやプレイヤーと接続されます。
操作方法

Noble Audioのロゴマークがある「マルチファンクションボタン」での操作が可能です。タッチパネルではなく物理ボタンなので、誤作動が起きにくいです。操作方法一覧は下記の表をご覧ください。
操作一覧 | L | R |
---|---|---|
機能 | L | R |
再生 | 1回押す | |
一時停止 | 1回押す | |
次の曲を再生 | – | 2回押す |
前の曲を再生 | – | 3回押す |
電話の応答 | 1回押す | |
通話を終了 | 1回押す | |
応答拒否 | 1秒間押す | |
Siriを有効にする | 1秒間押す | |
Siriを無効にする | 1秒間押す | |
音量を上げる | 2回押す | |
音量を下げる | 3回押す |
マルチファンクションボタンを押すと「ピンッ」といったビープ音が流れます。
再生停止はもちろんのこと、本体操作のみで音量を上げ下げが可能です。この音量調節機能がついていない完全ワイヤレスイヤホンが意外と多いのでありがたいですね。
装着感

耳の奥までしっかりと挿入ができ、少し頭をふったとしても落ちる心配がないかなと思える装着感で、個人的には心配はないかなといったところですが、「個人的に」ではあります。
というのもノズルがそれなりに長めに設計されているため、耳道が奥で曲がっている方や、耳の小さな方は少しフィットしにくいかもしれません。
ノズルが少し長め

▼女性が装着するとこのような感じ。

▼アングルを変えて装着画像

耳が小さい方や、小柄な女性の方は購入の際は注意が必要かもしれません。
音質:中高域がクリアでボーカルがリアル
中高域が非常にクリア。特にボーカルが鮮明で艶っぽくリアルに表現してくれます。レスポンスが良くキリッとした音です。洋楽、邦楽問わずにポップスを聴く方にはとても相性が良いと思います。聴いていて特に良く感じたアーティストが「BUMP OF CHICKEN」でボーカルの藤原基央氏の声を完全ワイヤレスイヤホンのなかで、一番リアルに表現してくれたように感じ、低い音から高い音までどの帯域もクリアに聴こえます。アルバム「RAY」以降のキラキラとした楽曲との相性が最高です。似た声質のRADWIMPSや米津玄師との相性も抜群です。
逆に苦手なのが重低音。ベースラインまではしっかりと出ているので、音がスカスカな感じはしないのですが、低音のレンジがそこまで広くなく迫力が少し弱い気がします。ヒップホップやEDM好きの方には相性は良くないかもしれません。ただ総評して音のクオリティは非常に高く、同価格帯の「AirPods」と比べても、断然こちらの「FALCON」のほうが音が良いですね。
接続安定性:一度も途切れたことがない
通勤時に使用、駅のホームや人混み、信号機の下やスクランブル交差点でも一度も途切れることがありませんでした。かなりの接続の安定性です。
遅延:動画視聴くらいであれば問題なし
iPhoneXで使用。遅延はやや感じます。動画視聴くらいであれば問題はないかと思いますが、ゲームでの使用時、タイミングがシビアな音ゲーやFPSは実用的ではないでしょう。
アプリの使い方
まず、アプリを使うには、FALCON本体のファームウェアを2.0以降にする必要があります。FALCON外箱記載のシリアルナンバーの末尾が20000以降のFALCONは工場出荷時からファームウェアがVer.2になっています。最近購入された方はアップデートの必要はありません。

末尾が「1○○○○」の方はまずファームウェアを2.0にしないといけないです。別途アップデート用のアプリがありますので、こちらをダウンロードをしましょう。

アップデート方法は、少しめんどくさいのですが、L/Rそれぞれ一つずつアップデートする必要があります。詳しくはNoble Audioのサイトに詳しく掲載されていますのでこちらをご覧ください。
アップデート後こちらのNoble Sound Suiteをダウンロードしましょう。
アプリを立ち上げるとこのような画面に

こちらのアプリでは、左右のバッテリー残量はもちろんのこと、イコライザーの設定や、操作ボタン設定などが可能です。
まず「その他設定」から、表示言語の設定と、ファームウェアの確認ができます。

ボタン設定はL/Rのダブルクリクリック及び、トリプルクリックの設定が可能です。

「曲送り」「音量アップ」「音量ダウン」「曲戻し」「再生/一時停止」より設定が可能です。

「再生/一時停止」は1タップでも使えるため、設定する必要はないかと思います。僕はL側に「音量アップ/ダウン」R側に「曲送り/戻し」を設定しています。
EQ設定では、10バンドイコライザーに対応しています。このイコライザー設定がかなり自然に音域調整をしてくれますので、イコライザーを好まない人でも、触ってみる価値はあると思います。

個人的にはFALCONには低音の迫力と、高域のきらびやかさを足したいため、上記のイコライザー設定を行なっています。
アプリが配信されたおかげで、音の傾向や操作性など、個人的にFALCONの惜しいと感じていた部分が解消しました。
Noble Audio FALCON まとめ
総合評価
4.5/5
Noble Audio FALCON

- 充電ケースのサイズがとにかくコンパクト
- 音質が2万円以下のイヤホンの中ではトップクラス
- サイズや価格に対してスペックが良い
- 重低音は控えめ(アプリで改善可能)
- 装着感が人によっては合わない
4.5
高音
4.0
中音
4.0
低音
4.5
解像度
4.0
遮音性
4.0
利便性
ノイズキャンセリングや機能性より、とにかく音質の良さとコンパクトさ、必要十分なスペックにこだわる方には本当におすすめの完全ワイヤレスイヤホンです!
ポップスやボーカル好きには相性最高ですよ!製品としても自信をもっておすすめできます!